生態図鑑 轟蒼鱗増頭地竜
W.M.S.Fネットワーク【怪獣、生物集】
フォルダ【大地の血管生息の生物種】→【超大型怪獣】→【地竜種】
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[2]
該当資料の生物は、公的記録が非常に少ない生物となっています。
戦闘記録のみならず、生息地や詳しい生態などのあらゆる情報が不足している状況です。
したがって、当該資料に記載されている情報が、全て正しい情報であるという保証はできかねます。
また、気になる情報があれば、以下のアドレスまで「轟蒼鱗増頭地竜について」などの判別の容易い題目とともに、情報提供をお願い申し上げます。
[××××××××☆☆☆☆☆@×××××.××××]
【1.概要】
轟蒼鱗増頭地竜。
全長50メートルから70メートル。
全高30メートルから45メートル。
6つの頭部を持つ「増頭地竜」の大型種である。
言葉上の「大怪獣」としての定義は満たしていないが、それでもあまりある危険度を持つため、超大型怪獣に指定されている。
(なお、進化の過程で頭部や首が増殖し、なおかつ飛行能力を持たない種のことを増頭地竜と呼称している。
神話によっては首は9本、もしくはそれ以上の場合さえあるが、これは首が2本以上に増殖した種のことを指すものとする。)
危険度は非常に高く、正式な要請がなければ無闇な接触すら禁じられている。
また、超大型怪獣に相応しいその耐久性から、討伐計画が立てられたことは1度もない。
なお、ダメージを与えての撃退は可能であることが広く知られている。
例として、生息地の近いヨコハマでは1年に1度のペースでこの大怪獣が出現するが、その全てが例外なく撃退されている。
【2.外見】
蒼い色の混じった黒い鱗を体表に持ち、これが全身を覆っている。
月光や日光がその鱗を照らすことで、体全体が蒼く発光して見えるのが大きな特徴である。
月下、淡い光のもとへ照らされる姿は非常に幻想的である。
過去に中断された生態調査のために撮影された写真が数点存在しており、密かに人気がある。
そのため、写真の基に模写をした絵やCGアートも多数存在している。
これらはアート的な人気を集めており、外見のみは知られている怪獣である。
全身をしなやかな鱗が覆うが、背中の首の付け根の周辺にひとつだけ「逆鱗」が存在する。
この逆鱗は急所であり、マリンヒュドラの強固な守りのただひとつの綻びといえる。
この歪みのような逆鱗は柔らかく、強い刺激を与えることでヒュドラの戦意を削ぐことが可能である。
なおこの逆鱗は、大地の血管の極低温環境にて作られた純度の高い氷に覆われており、この氷を除去せねば触ることは許されない。
首の先端にある頭部には目のような器官があるが、それは目ではない。
光覚器官と呼ばれる器官である。
これは目よりも感覚器官に近いはたらきをもっており、光覚器官の周辺で動く物体の位置を補足する能力を持っている。
なお、この光覚器官の索敵範囲は狭いため、半径2メートル程度までしか補足できない。
【3.生態】
[食性]
肉食。
植物の類を捕食することはできず、肉や魚などから栄養を吸収する。
そのあまりにも巨大な身体を維持するためには多量の栄養が必要不可欠であり、それを補うために大型の生物を好んで食す。
地上にそれらの条件を満たすような生物はほとんど存在していないため、索餌と狩猟は大地の血管内で行う。
また、体が大きいため、少しの運動だけでも多量のエネルギーを消費してしまう。
そのためエネルギーを使わないよう、ほとんど活動せずに生活を送る生態を持つ。
1度大量の栄養を摂取すれば、まるまる1年程度は追加の栄養補給をせずに生活することも可能である。
なお、本質的には食欲旺盛な生物であり、食欲のタガが外れた個体は、より良い栄養を求めてあらゆるものを口にする。
普段食べようともしない小型生物や、果てや同族まで栄養源にしようとする始末である。
このように狂っている個体ばかりではないが、狂ってなどいない通常個体でも、より多く上質な肉を求めて大地の血管を徘徊する習性がある。
[感覚器官について]
一切の視覚を持たない。
原種が日光が全く降らない地域に生息していた影響で、視覚が全く発達することなく進化した。
感覚器官として眼は残っているが、形骸化しており、機能を成していない。
そのため、その目の場所には光覚器官が作られ、眼はその中心に位置している。
大きさは大豆の豆程度しかない。
その代わりに、聴覚が発達している。
一定の周期で特殊な超音波を周囲へ放ち、それの反響を用いて周囲の状況を把握することで、視覚の代わりとしている。
この反響定位の精度は非常に高い模様。
戦闘記録からの報告によれば、障害物の多い森林の中でも、正確に周囲の状況を把握しているように見えたとのことである。
なお、発せられる音の大きさで外敵の有無を判断しているようで、足音や振動を立てないように近づけば、ヒュドラの周囲5メートル付近まで容易に接近することが可能である。
逆に言えば、大きな物音を立ててしまうと外敵として見なされてしまう。
たとえ数百メートル離れていても、索敵範囲内にいる限りは逃れられないとのことである。
嗅覚は一般的な生物のそれと比べても大差がない。
人間よりは優秀な感覚を保有しているが、それでも嗅覚を頼りにして生活できるようなものではない。
[生息地]
大地の血管の、比較的浅い階層部分へと縄張りを敷く。
太平洋側の大地の血管に生息しており、東京湾の最奥に存在する出入口の付近が最も生息個体数が多い。
そこには東京二十三区程度の面積を持つ広大な広間があることが判明しており、おそらくはそこを住処にしていると推察されている。
なお、実際に調査が行われた事実はなく、あくまで予測の範疇に収まっている。
また、高い潜水能力を活かして海に繰り出すこともある。
海面や陸地へとその姿を表すことは非常に稀だが、水中を移動しているヒュドラは大抵、餌を探し求めている。
そのためこの状態のヒュドラは非常に凶暴であり、警戒心や戦闘欲求が極めて高い。
事実、東京湾から太平洋に向けて出航した船が沈んでしまう原因のうち、約30パーセントはマリンヒュドラが握っているとも言われている。
微細の刺激でも予測不能な行動を取りかねないので、無闇に手を出さないのが先決だ。
【4.戦闘能力】
[基礎能力について]
その巨大ゆえ、小細工を必要としない基礎的な身体能力が非常に高い。
防御力は同じサイズの怪獣たちと比べて抜きん出て優れているわけではない。
しかしその大きさ故、人間の行う攻撃程度ではほとんど意味をなさない。
そのため討伐を行うためには、軍レベルでの連携が必要である。
脚や尻尾などの本体の動作は、そのサイズと重い体重のせいで鈍く、鋭さが足りないと評すものも多い。
しかし、6本の首の動きは非常に速い。
障害物などのない場所での最高速度と正面から相対するのは、ギアを最高に温めたスポーツカー6台の突進を避けるのに等しい。
その上、思わず舌を巻いてしまうほどに精密な動作をするほか、6本のうちの1本1本それぞれが、まるで他の生物であるかのように変則的な動きをする。
しかし統率はとれており、あらゆる方向から獲物を仕留める苛烈な攻めを得意とする。
凄腕の前衛であっても、一瞬の行動選択の迷いが死に直結するほどに、すべての攻撃をひとりで捌くのは困難である。
この困難さは、頭部に置かれている光覚器官による索敵が大きな要因であり、この器官を潰すことができれば、理論上は苛烈な攻めを弱体化することが可能である。
しかし、その光覚器官を攻撃するためには、複雑で高速に動く頭部に近づく必要があるため、「普通に攻撃を捌く」よりも難易度が高くなってしまう。
そのため、光覚器官の破壊は諦めるのが通例となっている。
前衛をふたり配置し、片方が何かしらの要因で危険になったらもう片方が攻撃を受け、そこで役割をチェンジするのが基本である。
攻撃の威力も申し分なく、人間に叩き割れないような岩を正面から叩き砕けるほどの威力を持つ。
鱗が掠っただけでも、掠った部位の肉が抉られてしまうという話もあり、首本体だけでなく鱗にも被弾するべきではない。
また、後述の逆鱗が露出すると、行動パターンが崩れ、予測不能な動きで暴れ回るという報告がある。
また、マリンヒュドラは非常に強力な声帯を持つことが判明している。
何の変哲もないただの咆哮が衝撃波を帯びて周囲の地形を変化させる威力になるほか、他生物の鼓膜に過剰な負担を与え、平衡感覚を奪う。
咆哮の威力を受けきるのはそう困難ではないが、1度でも平衡感覚を奪われると、走ることや跳ぶことが不可能になる。
よって、その方向により行動が制限された者は、数分間に渡り戦闘不能になる。
[固有能力]
これといって固有能力は持たない。
上記の強力な咆哮による攻撃や、平衡感覚などの奪取を固有能力へ設定すべきという意見も存在するが、それらは基礎的な身体能力の延長線上に過ぎないものとしている。
マリンヒュドラと同等かそれ以上の基礎能力を持ちながら、冷気を発する能力や電磁パルスを操る能力などを持つ規格外な生物が多数存在していることもあり、ここでは結論を"マリンヒュドラという生物はこれといった固有能力を持たない"ということに収めることとする。
[弱点]
背の首の付け根に、たった1枚の逆鱗が存在している。
この逆鱗は人の手よりもさらに一回り小さく、そして遠方からでは見えにくいところに置かれている。
これはしなやかで堅牢な鱗たちを均等に配置するときに生まれた"ひずみ"であると考えられている。
逆鱗は他の鱗たちと比べて異様に柔らかくもろいため、巨体のうちのここ1点のみは、人間による攻撃が通用する。
逆鱗への攻撃は凄まじい痛みと不快感をもたらすようであり、逆鱗へ強力な一撃を叩き込むことでヒュドラの戦意を削ぎ、撃退することができる。
おそらく、逆鱗へ攻撃を受けることで撤退するような防衛本能があるのであると推測されているが、事実かは定かではない。
この逆鱗の周りは、非常に大きなクリスタルのようなもので覆われている。
このクリスタルは、大地の血管の極低温環境が生み出した、非常に純度の高い「氷」である。
氷を正面から破壊することは非常に困難であり、何かしらの方法を持って溶かさなければ除去できない。
しかし、この氷を除去できねば逆鱗への攻撃は不可能である。
そのため、マリンヒュドラとの戦闘においては凄まじい熱を発する「煌熱火薬」が使用される場合が多い。
【5.出現情報、目撃情報、戦闘記録】
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