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図書室と先輩~ぷらす♪~  作者: アデル
6/26

フロントミッション

漫画ネーム風に


 あれはいつのことだったっけ。

 入り口にある掲示板に「図書室便り」を張っていたときのこと。


「よ、お疲れさん」


 やってきた先輩が私の背中に手を当てる。挨拶にポンと背中を軽く叩いてくるのとは違い、なにやら、もぞっと指の動く感触。


 ?


 怪訝な顔を向けると、先輩もその手をじっと見て、合点のいかぬ顔。そして不意に私の耳元で


「ね、今日、もしかしてフロントホック?」


 バコォーーーーーーン! お約束の右ストレート。

 いきなり何ぬかすんだ、この人は。

 期待を裏切ってしまって悪いけど今日はスポーツブラ。

 ホックはないですよと羞恥心が追いつく前に口にしようとしたとき、ハタと気付く。


「先輩?もしかしてホックはずそうとしました?」


「いや、なんのことかな?」


 目が泳いでいるし。

 しかたないのでついでの右ハイキック。

 バキッ!

 グニャリとその場で崩れ落ちる先輩。

 まったく、もう!

 エッチなのは別にいいんだけど(というより望むところ?)

 どうしてこう、ところ構わず仕掛けてくるかなあ。

 はあ……。

 ため息ついたところでスックと立ち上がる先輩。ふ、不死身?


「いやあ、ごめんごめん。漫画でこういうの見たから、つい試したくなってさあ……」


「18禁でしょ、どうせ。それに、残念でした。今日はホック無しのなんで」


「あれっ、そうなの。んじゃさ、後学の為にちょっと見せてくれる?」


 プッツーン!!!!

 まずはボディブローを一発。


「グハッ!」


 うめきながらすこし前のめりになる先輩。顎が下がったので、右肩に左手おいて……。

 右アッパー!!

 肩つかんでいるから、威力は抜群。そしてわたしはふところに滑り込む。

 みぞおちに肘を突き刺し、そのまま背負い投げ。


 どぉりゃあぁぁー!!


 ガッシャーーン。

 砕け飛ぶ廊下の窓ガラス。そしてキラーンとお星様になる先輩。バイバイキーン☆

 ほんとにもう!

 パンパンと手をはたき、図書室に戻ろうと振り向いたわたしは、その場でへなへな~。

 なにしろそこには、頭から血を吹き出しながら、カウンターに肘をつく先輩の姿が。


「ちょっとだけでいいからさあ」


 なんなんだ、この人は?

 ガクーッと一気に力が抜けて、大きくため息つくわたし。

 仕方ない。わたしは諦めてボタンに指をかけつつ、先輩をチラ。


「見せてあげてもいいですけど、でも先輩?ここがどこか分かってます?」


 らんらんと目を輝かせている先輩。しょうがないなこの人は。


「そりゃもう」


 なぜだか胸をはる先輩。


 「ブラ観賞会場でしょ」


 だめだ、こりゃ。


「いえ、そうじゃなくてですね。後ろ」


 ボタンをはずすふりをやめ、わたしがつつくように指差す先は……。

 その意味を悟ったか、恐る恐る振り返る先輩。


 ズゴゴゴゴゴォオオーーーーー!!!


 そこには暗雲をバックに仁王立ちの関先生が……。

 硬直。


「コモリくーん。ここがどこだってぇ~?」


「うわっ、先生、タンマタンマー」


 襟首掴まれ、そのまま司書室に引き摺られていく。

 あーあー。

 ドガッ、バキッ、ボキッ。ドゴッ。

 ドアの閉められた司書室からは、この世のものとは思えない音が……。

 思わず耳をふさいだりなんかして。


 ナンマンダブナンマンダブ。


 ガラッ。

 ボロゾーキンと化した先輩が、ッポイ。

 あわてて駆け寄り、先輩ゾーキンをパンパンと。

 あまりにかわいそうなので、ポンと元に戻った先輩にわたしは一言。


「二人きりのときならいつでも見せてあげますよ」


その言葉に、懲りない先輩は


「今みしちくれぇー」っとガバァーッ!


 けれどわたしに覆いかぶさる前に、ガッ!

 またしても関先生に首根っこを抑えられ、あわれ、先輩は帰らぬ人に(オイオイ)


 放課後、図書室でのヒトコマ。


 漫画だとこれで何ページ分?

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