表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グロマギア  作者: ハナビ
魔法学園の日常篇
33/96

箱庭の日常④

毎朝なるアラーム、ともに麻奈の声が聞こえなかった。その代わりとして大きな鐘の音が響き渡り、俺は思わず、目を覚ました。

「封魔さん。おはようございます」

「麻奈か?ここは一体。」

目を覚ました場所は大量の本棚に埋め尽くされ、朝の木漏れ日を大いに取り込んだ窓が光を照らしていた。

「ここは図書館です。めいゆう図書館と呼ばれる場所です」

「盟友?友達のか?」

俺は何が何やら分からず、麻奈に質問をして答えるのを待った。

「めいゆうとは。迷える幽霊のことです。ここは死後を統括する魔道図書館です」

「幽霊?でも麻奈は」

俺は麻奈を死んでいないと思っていただが、麻奈は首を横に振り、そうではないと訴えた。

「私は生きていません。正確には精神は死の世界にいると言うのが正しいでしょう。封魔さん。私を探してください。そして倒してください」

一体何を言っているのか分からない。麻奈の伝えている言葉。はっきりとはしない世界に疑いをかけた。

「封魔さん。私は…」

「望月封魔!!」

麻奈の言葉をかき消すように図書館の扉を開けた男が一人。その男は大きな声で叫び。魔法を無差別に飛ばしてきた。

「お前は!篠原なのか!」

「ああ。そうだよ。篠原さ。良いや。正しくはこう言うべきだな。魔王。第五の使徒と」

「は?」

「封魔さんは逃げて。私が時間を稼ぎますので」

麻奈は篠原を止めるため、必死に体で止め、逃げる時間を稼いでいた。

「麻奈!」

「夜月ちゃん!お願い!」

麻奈がそう言うと、麻奈の体から夜月が飛び出し、俺を引っ張っていく。

「麻奈!」

「頑張って封魔さん。」


その後の記憶はない。どうやら事後情報によると、俺は夢の中で色々な不可思議を体験していたようだった。

「思い出せねえな。」

「先輩。あまり思い出さなくて良いと思います」

「そうなのか?」

夜月は妙に思い出して欲しくないような顔をして言っていた。

「でもどうしてだろうな。」

「何がですか?」

「夜月が俺の夢にプリクラを撮りませんかって言った理由だよ」

そう言うと夜月は頬や耳を真っ赤に染め上げ、知りませんと怒った口調で言ってきた。

あの時の記憶、はっきりとは思い出せないが、麻奈が出てきたような気がする。そして俺を逃げるようにも。

「『私を探してください。そして倒してください。』か。」

「麻奈さんの言葉ですか?」

「ああ。」

俺が目を覚ました後のことについてだが、さっきーちゃんにはとても怖い顔で「気にするな」と言われ、妖雲さんには「変態」と罵られ、香ノ木さんには何もされず、逆に怖かった。

「先輩。咲希先生の言う通り、気にしない方が良いかと思います。あれは夢なのですから」

「夢かぁ。ゆめ…。迷幽図書館。あそこに何かがあるのか?」


「ああ。魔王の核よ。我が願いを聞くが良い!」

「いやあああああ!!!!!!!」

俺は激痛で意識がなくなっていく中、夜月の手の温もりだけが唯一の感覚として残っていた。

「や…つき」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ