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付き合っていない清楚系美少女がなぜか俺にだけ甘えてくる  作者: 柊なのは
7章 変わるきっかけ
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認めてくれる条件

「やっぱり何か手伝おうか?」


 瑞季は、家に着いて、夕食を作り出したが、俺は、何もせずソファに座っていた。


「大丈夫です。碧くんが手を加えてしまうと私の料理ではなくなってしまいます」


「そうだけど……」


 ぼっーとして待つのも暇なのでテレビを見ているとクリスマスはどこに行くか?みたいな特集をやっていた。


(クリスマスか……)


 1年が早く感じる。去年は、確か瑞季の家で4人クリスマスパーティーをやったっけ。今年も香奈がやろうと言い出しそうだ。


 クリスマスの3日後は、瑞季の誕生日。何かプレゼント考えないとな。


 付き合い初めて初めてのクリスマス、そして彼女の誕生日。楽しみなことが多く、今、俺は、一番充実した生活を送れている気がする。


「瑞季、クリスマスって予定とかあるのか?」


「クリスマスは、特に予定はありませんよ。家でケーキでも食べようかと考えてますけど……」


「じゃあ、クリスマスは一緒に過ごさないか? 香奈もおそらく今年は晃太と過ごすだろうし、クリスマスパーティーならイブに4人でやればいいと思うんだ」


 クリスマス、彼女と過ごしたいと思い、一緒に過ごさないかと誘った。すると、瑞季は、嬉しそうな顔をする。


「えぇ、一緒に過ごしましょう」


 毎年、1人で過ごしていたクリスマス。彼女にとって誰かと過ごせることはとても嬉しいことだった。


 今はまだ12月上旬でクリスマスまでまだ先だが、楽しみができた。


「家で過ごすのもいいですが、クリスマスは、外に出てみるのもいいですね。駅前にイルミネーションがあるらしいので見に行きたいです」


「駅前のイルミネーションか……。俺も見に行きたい。クリスマスの夜に母さんとケーキ食べる予定なんだけどさ瑞季も来るか?」


 瑞季が来てくれたらおそらく母さん、喜ぶだろうな。


「行きたいです」


「なら、母さんに言っとくな。あっ、運ぶの手伝うよ」


「ありがとうございます」


 出来上がったみたいなのでキッチンへ行って夕食をテーブルに運ぶのを手伝った。


「うわっ、旨そう」


 想像以上の出来映えに俺は、スマホで瑞季が作った手料理を撮った。


「味噌汁も用意しましたが、お口に合うかどうか……」


 ハンバーグに味噌汁。あれ、俺が好きなものばっかりなのような……。味噌汁に対して自信がないのは俺がこの前婆ちゃんが作ってくれる味噌汁が好きと言ったからで……となるとやっぱり……。


 顔をあげて瑞季を見ると彼女は、嬉しそうにふふっと笑った。


「前に碧くんが好きだと言っていたものを作りました。ですが、味噌汁はお婆様のと言っていましたのでお口に合うかどうかわかりませんが……」


 いただきますと言ってハンバーグより先に味噌汁をいただく。


「美味しい……。婆ちゃんのと同じくらい」


 これは、お世辞じゃない。本当に美味しい。薄すぎず、濃すぎずいい感じの味だ。


「美味しいのなら良かったです」


 夕食を食べ終えた後、お母さんに今から帰ると1件メッセージを送り、瑞季の家を出た。


 家に帰ると玄関に母さんと父さんの靴があった。少し家の中に入るのが、怖かったが、いつも通りただいまと言って家の中に入った。


「碧、どこ行ってたんだ?」


「母さんから聞いたんだろ。友達と……いや、彼女とゲーセン行って夕食を食べてた」


 嘘をつくのはもうやめた。彼女がいて高校生らしいことをしているんだってありのままのことを伝えたかったから。


「彼女、まさかと思うけど高校生になってから成績が落ちているのはその彼女のせいか?」


 瑞季と付き合い初めてから成績が下がったと思われてしまい、すぐに否定する。


「違うよ。彼女、瑞季と付き合い始めたことと成績が下がったことは関係ない。この際だから言うけど俺は、そんないい学校に行くつもりはないよ。自分が行きたい学校に行く」


 父さんが何か言う前に俺は、間を与えることなく今まで言うのを恐れていたことをすべて口にした。


「父さんは、俺にどうしてほしいの?」


 今までこの成績で満足するなと言って、遊ぶこと、部活をすること、すべて自由を奪っていって理想を押し付けられているようで俺は父親のことが嫌いだった。


 中学の時はご機嫌取りのような感じで言われたことはやっていた。だが、それは苦しくて高校生でもとはならなかった。


「いい学校に行ってほしいだけだ。彼女作って勉強を疎かにするんじゃないかと私は思ってる。恋愛、部活、友達と遊ぶことなんて邪魔なだけだ」


 あぁ、ダメだ……。この人とは一生わかり合えない。今、ここでやりたいことを言って、瑞季との交際を認めてもらうことは絶対無理だ。なら、こう言うしかないか。父さんは、恋愛、部活、友達と遊ぶことは勉強の邪魔なだけだというなら証明すればいいんだ。


「そう……なら、俺が今度の期末考査で学年1位になれば全部許してくれる? 恋愛も好きなことも全部」


「……わかった。だが、もし、無理だった場合は、その付き合ってる彼女と別れて、生徒会に入れ」


「わかった……」


 他にも方法はあったかもしれない。けど、何を言ってもダメな相手なら相手が何も言えなくなるぐらいのことをやればいい。

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