失敗から学ぶ
初のランクインしましたぁ、感激でたまらなくうれしいです。
駄女神ディー達を、よろしくお願いします!。
「ごめんさい、ごめんなさいっ!」
ディーは、目を覚ました時に、俺が起きているのを見ると、ひたすら謝り続けた。
確かに、彼女のミスで起きた怪我かもしれないけど、こう誤られると照れ臭くて堪らない。
「ディー、もう良いから……」
「ノベルさん優し過ぎです、もっと怒ってくださいっ!」
「って、言われてもなぁ、正直……、怒りが沸いてないんだなぁ」
「ぶっ、なんですかっそれは! 、普通怒りますよ?」
んー、あの瞬間は怒りが沸いてたかも知れないなぁ……。
死ぬ覚悟をした時、オークが剣を振り上げた時には……、もう怒りなんて消えていて、ディーに逢えなくなる方が嫌だなっという、想いしか無かった気がする。
俺の怪我は、脚の骨が砕けたけど、ディーがアイツを倒した後に、回復魔法を施してくれた御陰で、直ぐに治ってた訳だし、暫らく休憩したら歩いて帰れる。
そんな事より、もっと重要な事が有るのを、ディーは自覚していない気がする。彼女のあの変身は、一体なんだ?。殺される直前に、戦女神に変わってたし、銀の槍まで装備してたぞ?。こっちの方が、俺の怪我より重要だと思う。
だがその件を、ディーに 尋ねてみたが。
「スミマセン、あの時の事はあまり覚えてないんです。只……、殺されちゃう! って思った時に、知らない内に手の中に銀の槍が現れてぇ、必死で刺しただけで……」
「ふーん、無意識で変身してた訳だ……」
「はい……、覚えてなくて……本当にごめんなさい!」
ディー本人に、変身した自覚が無くその条件に付いても、無意識で変わっていた事もあり、全く仕組みを理解していない。彼女に理解できない事を、俺が分かるわけも無く、この件は暫らく謎のまま残すしか無い。
そう言えば、あの依頼のネコは?っと尋ねた見ると。
「木から抜け出して、自分に歩いて付いて来ましたぁ!」
「歩いてディーについて来た?、まさか……、俺を担いでくれたの?」
「はいっ!」
何時もの、『女神の微笑』をしてきたが、確か浮遊させる魔法を、女神は使えた筈なんだけど?。
「あっ……、完全に忘れてました……」
ディーって、凄いのかダメなのか良く分からない……。
ディーにしてみれば、自分のミスで俺が窮地になった事を、深く思い詰めてしまった。意識を失った俺を彼女が背負い、半泣きの顔を引き攣らせながら歩き、その後ろをテケテケ歩いてついて行くネコ、その姿を思い浮かべると、どうにも笑いが込み上げて、可笑しくて堪らなくなり失礼極まりないけど、遂に噴出してしまう。
俺が急に噴出した姿を見ても、ディーは自分の事だとは気が付いていない。
噴出して笑う姿を、嬉しいそうに彼女は眺めて、『女神の微笑』を返す。
依頼のネコは、連絡を受けた本部の係官が引き取って行き、依頼主に渡され、無事に我が家へ一緒に帰って行ったと、係官が丁寧にも知らせてくれた。
本部で待っていれば良い物を、この係官も随分と御人好しな人だなぁっと、遂おもってしまう。
けど、ディーがネコの捜索依頼を選ばなかったら、骨折も無かったかも知れないが、彼女のあの変身もずっと先に成らないと判明しなかった?。
そう考えると、今日の依頼遂行の結果は、結構な収穫だったのでは?っと思えた。
二時間程は休憩させて貰い、俺はディーと一緒に病院から出て行く。
ディーと会話していた時に、一つの考えが浮かんでいた。
今日は、ディーの無意識での戦女神への変身で、事無きを得たけど、彼女に変身の自覚が無い以上は、現状期待はしない方が良い。それで、もう一人狩りや依頼遂行に同行してくれる人を捜そうと思う。
それを彼女と相談する為に、何時ものお気に入りのカフェへと足を向けた。
ディーのお気に入りの、チョコケーキが運ばれた後、話を切り出した。
「えっと、ディに相談があるだけど……?」
「ふぁい、何でひょ……?」
ケーキをほお張りながら、可笑しな返事を返すディー。
「一人、増やそうと思うんだけど、良いかなぁ?」
「ほぇ?」
「今日は、偶々助かったけど、毎回……とは限らないし、一人仲間を……
「うっぅ……、やはり私は、役立たずなんですね……」
仲間を増やすと言い掛けて、ディーは意味を理解したのは良いが、涙を浮かべて泣き始めてしまい、慌てて彼女に取り繕う。
「わわ、ディー早まるな、そんな事を想ってないってば!」
「じゃぁ……、どうして人を増やすなんて?」
下手な言い方すると、これはヤバイと感じ言葉を選び始め、彼女に言い訳する。
「あの時、あんな奴がもし二体居たとしたら?、俺がピンチに陥ってディーが変身する前に、殺されていたかもしれないじゃないか?」
「はぁ……、そうですねぇ、そう成ったかもですね」
ディーは、フォークを口に咥え、俺の話をきいて頷き始めた。
良い感じで、落ち着いたので話を続けた。
「そんな時でも、もう一人居たらかなり楽に成ると思うけど、どうかなぁ?」
彼女の反応を、注意深く見守って返事を待っている。勿論、ディーがどうしても嫌だと言うのなら、この考えは捨てて、人を増やすのは先送りにするつもりで居た。彼女が嫌がるのに、無理に人を募集して人数だけ増やしても、良い結果に成るとは思えなかったからだ。
ディーは、暫らくフォークを咥え固まって、考えを巡らせていると見た!。
それから少し間を空けて、彼女はフォークを皿の上に戻し、口を開き始めた。
「分かりましたっ、良いですよ!」
おしっきたっ!。
「よかったぁ、嫌だと泣き続けたらどうしようかと……」
「あは、泣いたらもう一つ位は……、ケーキ食べられたのかなぁ?」
そんな物で、機嫌が取れるなら幾らでも喰わしてやるっ!。
「あははは、欲しいなら食べて良いよ。その後で、募集に本部へ行こう」
「本当ですかぁっ 、じゃあ…………、すいません! 、ケーキ一つ追加でぇ」
最終的に、彼女はチョコケーキ二個とチーズケーキを平らげ、ギルド本部へと仲間を募集する為に向った。相談したのは、例の人の良い係官の女性メーアさん、彼女を選んで話を持ちかけた。
年上の女性で、ディーネより若干髪は短く赤だ。美人より可愛い系の顔立ちをして、気さくな物言いを高めの良く通る声で、話してくれる。
「じゃあ、盾職と支援職、もう一人攻撃職でも集めてみる?」
複数を募集するつもりはなく、ディーの安全を確保出来れば良いとの想いから、一名だけを募集する事にした。
「えっと、一人で構いません。職は問わないので……」
「あらぁ、欲が無いのねぇ、募集に殺到すると思うけど」
メーアさんはそう言ってくれたが、やはり一人だけを、職不問で募集を出してもらう事にして、ギルド本部を後にした。
翌日、二人で募集の結果を見に行ったら、メーアさんの言う通りに募集した物に、豪い数の応募が殺到していて、全部に目を通すだけでとんでもなく時間を取られる事に成った。
ありがとう御座いました




