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マタマタ事件に巻き込まれます

続編です、よろしくお願いします

現在 家の事情で 手が付けられません 用事が落ち着けば続編あげたいです

思わぬところで、冒険者としての一つの目標が加わることになった。

しかしそれを口に出して、他の二人の前で言葉にする勇気は無かったのだが、翌日の出発前にいともアッサリとしゃべるディーネ。




「ほぉっ、魔王を倒すというのか?」


「うわぁ、ディー何を……」


慌てて彼女を止めに走るがもう遅かった。

昨晩、ドアの向こうから聞きそびれていた話の内容だけに、二人とも直ぐに話に飛びついてしまった。その場に居なかった二人の前で、うっかりその話題をディーネが口を滑らせてしまったのだ。


腹を空かせた魚の前で餌をチラつかせた様な物で、こうなってしまうと最後迄彼女の話を聞かないと、収まりの付かない状況に持ち込まれてしまう。



「ほう?、ノベルに大きな功績をあげさせる?」


「はいっ、『魔王限定』じゃないですが、ノベルさんが大きな功績をあげさえすれば、ずっと一緒に居られる様になるんですっ」



   ああもぅ、二人から茶化されるっ



っと、そう思っていたが、意外にも二人は茶化してこなかった。

普通なら『何を馬鹿なっ』っと、言われても不思議じゃない所なのにその話を聞くと、二人とも真剣な眼差しをした。


俺が過去にやって見せた二つの力と、ディーネの戦女神が発動した姿と力、二人の異常な現象を目の当りにしている二人には、『魔王討伐』と言う途方も無い言葉も、非現実離れした事に思えなかったのかもしれない。



「ふーん、まぁ今直ぐには無理でも、案外やれちゃうかもねぇ」


リンは半分とは言え『魔族』であり、『魔王』がどの様な存在なのかは俺達よりは、遥かに認識していると思え、その彼女がそういう台詞を出してくると多少は勇気付けられる。


しかし、『魔族』とは現在休戦協定が進められている最中で、それが締結すれば『魔王討伐』という物は無くなってしまう可能性も十分に在り得る話だ。そう成ると、魔王討伐以外で大きな功績を挙げる必要が有り、そんな物が他に何が有るのか俺には思い浮かばない。


リベルタが話を聞いた後に、それ以上の事を話題にしなかったのは多分、それを頭に描いてしまい口にすると、嬉しそうなディーネの気分を崩してしまう事を避けたせいだろう。

そしてこの話は、地竜に乗って出発すると自然に途切れた。




宿場町を後にして二度の野宿を経た、三日後り事だ。

路肩に(うずくま)る一人の冒険者らしき人物に目を奪われ声を掛けた。

その男は、信じられない話を始めた。


「女神を(さら)われたとは、どういうことだ?」


「山間部を抜け様として行き成り濃い霧に包まれた後、意識を失って気が付いてみたら、俺の連れの女神が居なくなっていたんだ……散々探し回ってる内に魔物に追われ、ここまで逃げてきたんだがこれからどうすれば……」



その後は、何を言っても反応が無くなった冒険者をその場に残して立去る訳にもいかず、彼を地竜の後ろに乗せて近くの街へ立ち寄る事にした。





タリスの街。


男を連れた俺達は、タリスのギルド本部を捜し事情を説明する。

そこで、係官から予想もしていなかった話を聞かされる事になった。


「はあ……、もうこれで20人目ですよ、一体何が起きているのか?。女神を連れた冒険者ばかりが襲われて、主は傷一つ無いんですが必ず女神が消えてしまう」


「なにっ、そんなに被害が出てるのに何故だ?、どうして何も対処しない?。お前達は一体何をしてるんだっ!」


リベルタは、係官の襟首を掴み激しく問い詰めていた。


「してきすよっ! 、緊急キエストを掛けて何組も捜査をやてるんですっ! 。ですが何も掴め無いと言うか、被害が増えるばかりでお手上げ状態が続いてる訳で……」



つまり、ギルド本部で緊急クエストを請けた冒険者達が、事件捜査中に同じ様に女神だけが居なくなり、揃って街へと戻って来るしかなくなっている。


「女神を失った冒険者達は、この街から離れる事が出来ずに成ってしまい、極稀にCランク以上の冒険者の方が立ち寄り、その方達に依頼を請けて貰ってもそう言う時には何も起きずと、我々も対処にホトホト困ってる次第です」



比較的高ランクの冒険者にはその現象が起きずに、低ランクの者達が出向くと起きてしまう処から、事故や災害ではない。低ランク者から女神だけを(さら)う言う、れっきとした誘拐事件の可能性の方が高い。


「私達、女神だけ攫う……?」


ディーネはその話を聞いた後に、俺の腕に手を廻して離れ様とはしなくなった。

街の中では起きてはいない様だが、俺のランクは『L3のJ』ままでありこの先へと進めば、同じ様に襲われる確立は高い、っというか間違い無く襲われる。


「しかしだぞ、何故低ランクだけなんだ?、手口からしたら高ランク者からも攫えそうだが?」



   もしかして、誘拐を実施している者が実は弱いのか?



「一定の強さをもつ可能性の高いC以上の冒険者と女神だと、襲い掛かっても反撃されるのを恐れて手を出してこないのか?。しかしそれも少し変な気がするな、普通は相手のレベルやランクは見た目で判断するのは難しいのだぞ、それを可能にする者が誘拐をやっているなら、そいつもそれなりの実力者なのだがな?」



リベルタが誘拐犯の犯人像を詮索し始めると、リンが反応して口を開く。


「うーん、私はあんな辺境に強いのは来ないと適当にやってたけど、相手の強さが分からなくても襲ったかなぁ」



絶対に褒められないが、リンが冒険者わ襲ってた理由は『冒険者』への復讐と、母親の『霊石』の在りかを探る為で、相手を限定しては居なかった。

だが、今回の相手は違う様だ。


「つまりさ、俺の様に低レベルの低ランクを狙って襲って来る理由が有る訳か」



ある程度の力量を持った者が、低ランクの冒険者には手を出さず、一緒にに連れている女神だけを誘拐している理由が分かれば、犯人像も浮かんでくるのでは無いだろうか?。


「ノベルさんっ、私達で誘拐犯を捕まえましょう!」


やはりディーネが一番に、この事件解決に乗り気になっている。

彼女は、俺とずっと一緒に居たいと想ってくれている。それは他の女神たちも、自分同様に主との絆を大切にしていると信じていて、それを強引に引き離している犯人が許せないのだろう。



「ふむノベル、この先に進めばどうせ降り掛かる火の粉だぞ、危険だがやるしかないな」


「だねえ」




今回は、誰も反対者は居なかった。

この依頼を無視して先の道を進んでも、リベルタの言うとおりだ。

女神誘拐犯に、確実に俺達は狙われてしまうに違いない。

強い冒険者だと、何も起きない以上は俺の様な低レベルが解決するしかない。


俺達は、タリスのギルドでクエストを請ける事に決めた。


『女神誘拐犯を捜して捕縛、攫われた女神達を解放せよ』




有難うございましたー!。

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