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反省会の跡

続編です、よろしくおねがいします

反省会!。


「ディー、反省会だぁ!」


「はひぃ!」


ディーは、反省会と聞き俺の傍へくると、ちょこんっと座った。

仕種と見た目だけは、Sクラスは間違いないんだが、行動がなぁ……。


反省会っとは、言って見た物の、全てが悪いで終りそうな予感がしてきた。

そもそもディーが変な奴から絡まれたのが、危機的状況を生んだ発端な訳で、先ずは事情聴取から始めよう。



「ディーは、なんで戦闘中に、あいつに絡まれたんだ?」


「えっと、可愛い顔してるのに、遠くから睨んできたんです」


「ふむふむ、で?」


「二匹で、いちゃいちゃしてる様に見えて……」


「うん……」

何と無く、その後の行動が予想出来てきた。


「ムカっとして、近くの石コロ投げたら、片方に当っちゃいました」


「うむ成る程、ディー…………、あほかあぁぁ!」


「ひぃぃ、御免なさいっ! 、もうしませんっ!」


もう本当にね、話を聞いただけで、彼女が兎に石を投げ付けた姿が、はっきりと頭の中に描写される。遠投して命中した際の、得意気にガッツポーズをビシッっと決めるまで、クッキリとっ描かれた。兎の方から絡んで来たのではなく、彼女がアグレッシブに絡んで行った結果が、あれな訳だ。


自慢出来る事では無いけど、俺達は弱い!。


その弱い俺達が、二匹も格上の奴を相手にして、無事だったのは運が良かった。あの時に、偶々通り掛った高レベルの騎士が居たお陰で、難を逃れただけだ。


毎回助かるわけは無い。




「頼む! 、俺が戦ってる時は、じっとしてくれ」


「ごめんなさい、暇すぎて遂……」


ふむ、暇すぎるね……、石ころ投げ付ける位なら、魔法でもやって欲しい!。

………、マテマテ、ディーは女神だろ魔法のひとつも無いのか?。

そこから、間違ってないか?。


「なぁ、ディーは魔法は使えないのか?」


彼女が、魔法を使ってくれたら少しは楽にも成る。そこの所を、彼女に確かめる必要が有り、魔法が使えるならペアでの役目をしっかりと与え、手伝いを頼んだ方が良さそうである。


「えっと」


ディーは、すっくと立ち上がり片腕を振り上げた。綺麗な 粉状にも見える光粒子が俺の頭上から舞い降りて、何だか力が沸いて来るのを感じ、何気に剣を振って見ると近くの草村が、風圧で凪いだ。


「ディー! 、凄いじゃないかぁ、これ強化の魔法だろ?」


「あ……はい、ちょっとです。要らないですよね……」


いやいやこれは使えるぞっと、聞いてみる物だな


「いや、要る! 効果時間はどのくらい続くんだ?」


「えっと、今……うっすら光ってません?」


彼女に言われ腕を見ると、確かにボゥっと紅い光を放っている。つまり紅く光ってる時は、効果が持続中で、消えれば効果も消失すると、はあ成る程と理解した。こんな便利な魔法が有るなら、最初から言ってくれれば良いものを。


彼女には、この強化魔法を随時使い、戦闘中は絶やさないように教えた。

これでかなり戦闘が楽に成る事、請けあいだっ。


早速、赤目兎を探し、練習がてらに今日の目標を目指して、狩りを再会する。

探すのは、苦労しない街の周囲に幾らでも要る、但し前回みたいな失敗しない様に、ディーには念を押す。


丁度一匹でうろついている奴を見つけ、獲物に決めた。

偶に、連れ合いの奴が離れた場所に居る場合が有り、居ない事を確認した。


ディーが魔法を使ってきた。


俺の体が赤く縁取られたのを確認して、赤目兎に突撃して斬り付ける、普通なら二回は反撃されて盾で防ぐ所だが、今回は一回で済んだ。確実に効果が実感できる。


「ディーいいぞぉ、次もこの調子でいこう!」


「はあい!」


ディーは嬉しそうに飛び跳ねている、長い黒髪まで激しく踊りを見せていた。これだけきっちりと誉めておけば、次も上手に使ってくれる筈、これで今日は楽勝だな。


だが、甘かった…………、ディはやらかしてくれた。


次も楽々と、赤目兎を仕留めた後の事だが、急に反撃が激しくなり腕が折れそうに成った。間違って、高レベに絡んだかと思われたが、兎の体が赤く縁取られてるのが見えた。彼女は、強化魔法を赤目兎に掛けていたのだ。これはキツイ、只でも兎のキックは破壊力が高い、そこを強化されては堪った物ではない。


「ディー!、兎に強化したなぁ! 逃げろぉ!」


「うひぃ、またやっちゃった!」


そう言い放った後、俺も全力で撤退を始めるが、強化された兎の脚力は、俺の想像を超えていた。キックを避けて、相手が固まってる時を見計らい、逃走した筈が後方からのキックを受けてしまった。激しく転倒した後、起き上がり再び逃走するが、又も足蹴にされる。


「痛あっ! 、折れた……」


「嫌っノベルさんっ!」


二度目の兎のキックを、盾で防いだつもりが腕を折られていた。

逃走中のディーが、慌てて引き返してくるのが、見えた。


追って来た赤目兎が跳ねる、キックが迫るのが目に映る。

盾を持つ腕は折れて使え無い、剣を振ろうにも痛みで動きが止まりそうだ。


「あれ?、痛みが……」


急に痛みが消えていく、右腕を伸ばすと兎は見事に突き刺さってくれた。

何が起きたか分からず、呆然としていると、ディーが抱きついて来た。


「うあーんノベルさん無事ですかぁ!」


「うん、何か急に痛みが消えたんだけど……」


俺が随分と楽に成った左腕をしげしげと眺め、折れた腕が治っている事に気が付く、不思議そうに首を捻ると、彼女はその腕に両手をそっと添え、緑色の光が腕を包み始め、途端に痛みが完全に消え去った。彼女は走りながらの回復魔法で、俺の折れた腕を治してしまった。


「ディー治してくれたんだ?」


「はいっ、夢中で回復とばしましたぁ!」


「ありがとう、ディー!」


「えへへへへ」


大地に座り、誉められて照れ笑いする姿は、文字通りの女神の微笑み。癒され、ぼっとしていたが、大収穫な事に気付き、思わず顔が(ほころ)んでくる。


正直……、デイーに回復の礼を言った後で、叱り付ける気だったが。

しかしあの微笑を魅せられて、すっかり頭から飛んでしまった。


「あーノベルさん、顔がニヤ気てますっ」


強化魔法を掛けて獲物を仕留め、傷付けば回復魔法が飛んで来る!。

レベルが高い相手には、まだ無理だが良い感じに成ってきた。


「よし次だぁ、狩りを続けるよ、ディー!」

「はい」




今日の目標は、赤目兎の10匹を上回り、倍の20匹を仕留めた。


たが、一番の収穫は、ディーネの魔法が使えるという事だ!。


随分後に成って、叱るのを忘れたのに気が付いたけど、そこでも例の微笑み返しを魅せられ、俺の毒気を抜かれてしまった……。





ありがとうございました

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