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【番外編】前の席の女の子とデート[後]


映画を見た後、ご飯を食べに行くことにした。


12時を過ぎたあたりの時刻だからお腹が空くのも当然だ。


2人でラーメンを食べた。


ご飯を食べた後はみことちゃんの予定に同行するのでみことちゃんに着いてゆく。


雑貨屋さん巡りをするそうだ。


「暁良くんは誕生日にもらって嬉しいものとかある?」


もしかして、俺の誕生日がもうすぐだからとか?でもまだ誕生日を言ってないからみことちゃんは知らないはず。


「なんだろう、無難だけどハンカチとか?」


「ハンカチか、、いいね。柄とかもたくさんあるし!」


みことちゃんは顎に手を当てて考えている。


「うん。これとか可愛いかも。」


「確かに、このシリーズいいね。」


みことちゃんは棚に陳列されているハンカチを凝視している。


もしも俺に誕生日プレゼントをあげるんだとしたらこんな目の前で選ばないか。出会ってまだ間もないくらいなのに自意識過剰だったかもしれない。


みことちゃんの表情は少し明るくなっていく。まるで雨上がりの空のように。良いものを見つけたのだろうか。もしかして、好きな人とかにあげるのかな。あげたときに相手に喜んでもらえている様子を想像しているのかな。表情がさまざまに変わっていく。


「これにしようかな!」


みことちゃんが手に持つのは花の刺繍が入った黄色のハンカチだった。さっき見ていた花の刺繍が入ったシリーズものだ。


「それ可愛いね。」


「でしょー!喜んでもらえるといいな。」


“喜んでもらえるといいな”ということはつまり俺以外の誰かのためということか。


みことちゃんがレジへ会計に行っている間に俺は誰にもバレないようにため息をつく。


はぁ。


勇気を出して誘ったデートにすぐ答えてもらえただけで俺のことを知ってもらえたような気になって、俺もみことちゃんのことを知ったような気になって、なんて考え方が自意識過剰だったのだろう。反省。


「おまたせ!待たせちゃってごめんね」


「全然気にしないで。」


俺は少しマイナスがかった考えがバレないように穏やかな表情で話す。


「本当に暁良くんって優しいね。」


「そんなことないよ。」


またみことちゃんは俺に向かって天使のような笑顔を輝かせる。


「そんなそんな。自信を持って。暁良くんは超いい人だよ。」


「本当?調子乗っちゃうよ。」


「乗っちゃおう乗っちゃおう。」


2人ではしゃいだ帰り道。隣にいる女の子のあの太陽のような表情はしばらく忘れられないものとなった。


後ろ姿じゃなくてあなたの横顔が見られてよかった。



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