【番外編】隣の席の女の子とエイプリルフール
4月1日午前11時30分
みこちゃんから急に連絡が来た。
「急に連絡してごめん。私、明日引っ越すんだ。」
え、嘘、、
「まじか、、急で驚いたよ。」
どうしよう。まだ好きってちゃんと伝えてないのに。
「ごめんね。12時、会えたりする?別れの挨拶したい。小学生みたいだけど!!ゆーくんにはお世話になったしね!!」
そんな、、もちろん会いたい。
「みこちゃんが謝ることじゃないよ。もちろん会える!むしろ会いたい!植物園の前でいい?」
「きゅんっっ!」
いつも通りの文に戻ったみこちゃん。“了解!”とクマのスタンプも送られてきた。早く準備しないと。
午前12時
「お待たせ〜!」
みこちゃんの着ている服はフリルのついたパーカーにショートパンツ。少し部屋着っぽくて可愛い。本当にスタイルがいいから何着ても似合うんだよなぁ、、制服はスカートだからパンツスタイルを見ると少しギャップ萌えで嬉しくなる。(←キモくない)
「全然待ってないよ。ちょうど今来たとこ。」
「ほんとかなぁ〜?」
思ったよりも元気。想像以上に明るい。むしろニヤニヤしてるように見えるまである。
「伝えたいことがあって、、いい?」
みこちゃんよりも先に口を開いた。僕は今日、覚悟を決めてきた。
「ちょっと待って!?私が誘ったし、先に話させて!」
「え、、あ、、うん。」
みこちゃんの勢いに負ける俺。笑えない。でも、、もしかして「実はずっと好きだったんだ」とか、、え!ないないないない。だってこの前失恋したばっかだし。
なんて妄想していると、みこちゃんが俺をじっと見つめて俺に尋ねる。
まさかまさかのまさかか、、
淡い期待を抱くな俺っ!!!!
「今日、何月何日でしょ〜か!」
日付、、?
「4月1日だけど、、、」
みこちゃんはニヤニヤが隠しきれていない。日付、、
「あ!エイプリルフール!!」
俺はスマホを開いてみこちゃんとのトークを振り返る。午前11時30分。午前中だ!
「やっと気づいたか〜。鈍感だねぇ〜」
ぷぷぷと笑うみこちゃん。悪ガキ感があって可愛らしい。それはそれで
「結局、引っ越すのは嘘で引っ越さないってこと?」
「うん!さっきのは嘘だよ!ごめんね。」
はぁ〜、、安心した、、、
「全然。今日は嘘ついていい日だし。」
「きゅ〜んっ。これからも一緒だから安心せぇよ〜。」
みこちゃんの表情はまさに絵文字のうるうるしている顔そのものだ。もしかしてモデルになったりした?
まぁ、こんな感じで俺とみこちゃんのエイプリルフールは終わった。引っ越すと聞いた時は心臓が止まるかと思った。嘘はほどほどが一番だな。来年は俺が何か驚かせるようなことができたらいいなぁ、、




