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仕事

「おはようございます。」


職場に到着した俺は挨拶をして部屋の中に入る。

そして、加藤の席を見ると、そこには資料も何も置いてないタダの机が置いて有った。

それを見て、改めて例の件が片付いたことを理解したのだった。


自分の席に着き、PCを起動して今日の予定と着信メールの内容を確認する。

相変わらずのメールの量にうんざりしたが、何時ものことだと頑張ることにした。


・・・・


それにしても、こうも物理的にも精神的にも邪魔をされないで仕事することが出来ると、ここまで効率が上がるんだな。

仕事の進み方にビックリした。お蔭でまだ15時なのに、今日の仕事が全て片付いてしまった。

後は確認で送ったメールが戻って来るまでは特に仕事は無い。

折角なので出来る範囲で、他の人の仕事を手伝うことにしよう。


「佐々木、何か手伝えることとか有るか?」


「何言ってんだよ、お前の方が仕事多くて大変だろ?

 さっさと進めた方が良いんじゃないか?」


「いや、実は今日の予定は全て終わったんだよ、今は連絡待ちだ。

 折角手が空いたのだから手伝おうと思ったんだよ。」


「マジかよ…もしかしてだが、加藤が原因だったりするのか?」


「かもな。自分でもびっくりだったよ。」


「そっか、それは良かったな。

 じゃあ悪いが手伝ってもらうぞ、この満足度アンケートの評価を頼む。」


「分かった、じゃあこの資料は借りて行くぞ。」


「おう。」


自分のPCに戻り、アンケートのデータを入力していく。


・・・・


「これで良しと、こうしてみるとこの商品の欠点と言うか改善点が見えて来るな。

 ついでだし、参考程度にまとめておいてやろう。」


・・・・


「佐々木~、出来たぞ。」


「おーサンキューな。どれどれ? 何だ纏めるだけじゃ無くて改善案もやってくれたんだ。マジ助かった。」


「あくまで俺の考えでの改善だからな、全部を当てにすんなよ?」


「わかってるって。

 …なぁ木村、ちょっと聞いても良いか?」


「何だ?」


「お前変わったよな。」


「そうか? いや、そうかもな。」


確かにアリシアが来てからの生活やら気持ちやら随分と変わった気がする。


「ひょっとして女でも出来たとか?」


「さあな?」


「その態度…マジかよ…くっそー! 俺も彼女欲しいぜ!

 なぁ、どんな子なんだ?」


「さあな?」


「ぜってー可愛い子だ、なぁ、その子の友達紹介してくれよ。」


「それは無理だな。」


物理的にも無理だからな。


「まあいいか、手伝てくれてサンキューな。」


「おう。」


・・・・


後はちょっとした雑用を済ませ、今日の仕事が終わった。

久々に定時で帰れるぞ、アリシアに何か買って行ってやるか。

俺はアリシアの喜ぶ顔を浮かべながら、買い物をして帰るのだった。

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