気まずい
とりあえず風呂を出たんだが、どうしよう?
あの醜態を見られた後にどんな顔をして会えば良いのか分からない…
とは言っても、この狭い家で会わない訳にも行かないし…
とりあえずリビングへ向かうことにした。
アリシアはリビングに居た。
覚悟を決めて声を掛けようかと思ったが、何だが様子がおかしい。
両手で顔を覆ってイヤイヤをしていた。
「アレがヨシカズさんの…話には聞いてたけどあんなに大きいのが入るの!?
それ以前にヨシカズさんは私を…じゃなくて! あぁ、もうすぐ戻って来ちゃうと言うのに、どうすれば~」
何か盗み聞ぎしている感じみたいだし、声を掛けることにした。
「あ、アリシア?」
「ひゃああああぁぁぁ~~~~! よ、ヨシカズさん!? いつの間に?」
「い、今来たんだけど。」
「えっと、そのですね、あの、ですから、じゃなくて、え~っと?」
アリシアが目をぐるぐると回してテンパっている。
逆に俺はそれを見て冷静になった。テンパっている人を見ると冷静になるって本当だったんだな。
「今回の件は全面的に俺が悪かった。すまん。
なので忘れてくれると助かるんだが。」
「えっと。」
そこでアリシアが俺の有る一部を見て止まった。
それに気が付いた俺も止まってしまった。
「「あっ…」」
お互い後ろを向いた。
「ご、ごめんなさい。」
「いや、気にして無いから。」
「は、はい。」
「じゃ、じゃあ、そろそろ寝ようか。」
「は、はい。」
歯磨きを済ませ、少し冷静になった所で布団へと入る。
「それじゃ、電気を消すぞ。」
「はい。」
真っ暗になった部屋でゴロンと横になる。
・・・・
やっぱり寝られないな。アリシアはどうなんだろう?
寝がえりをするフリをしてアリシアの方に向いてみた。
アリシアは向こうを向いて動かないのでおそらく寝ているのだろう。
「…ヨシカズさん、起きてますか?」
「すまん、起こしたか?」
「いえ、眠れなかったので起きてました。」
「俺も同じだな。」
「そうだったんですね。同じですね。」
「そうだな、同じだな。」
何となく二人の距離が近くなった気がした。
「ヨシカズさん、一つ聞いても良いですか?」
「何だ?」
「もし、私が大人で何の問題も無かったら、受け入れてくれましたか?」
「そうだな、間違い無く受け入れていたな。
逆に俺から頭を下げてもお願いしたいくらいだ。」
「ふふふっ、それを聞いて安心しました。
それじゃ、おやすみなさい。」
「ああ、おやすみ。」
その後直ぐにアリシアの寝息が聞こえてきた。
俺も気持ちがすっきりしたのか、すんなりと眠ることが出来たのだった。




