カレー作り
「ただいま。」
「おかりなさい。」
「アリシアもただいまだろ?」
「じゃあ、ただいま~」
「おかえり。」
そんなやりとりをしてほっこりとする。
「じゃあ、カレーを作るとしますか。」
「頑張るよ~」
「じゃあ俺はジャガイモの皮を剥くから、アリシアはタマネギの皮を剥いてくれ。」
「タマネギってこれ?」
「それ。」
「まかせて~」
ボールに水を張り、ジャガイモの皮を剥いて水の中に入れる。
全部の皮を剥き終わった所で、アリシアの確認をする。
「こっちは終わったぞ、そっちはどうだ?」
「ヨシカズさぁ~ん!!」
「どうした!」
「これ何時になったら実が出て来るんですかぁ~!」
アリシアが半泣き状態でそう言ってきた。
「あ~」
そうだよな、知らない食材だもん、仕方が無いよな。
「アリシアすまん、その野菜は一番外側の茶色の皮を剥くだけなんだ。」
「えぇ~! 先に言ってよ~!」
「すまん、言い忘れてた。」
「これ、どうしたら良いですか?」
「大丈夫、みじん切りにしちゃうから。」
剥いた実(?)を重ねて微塵切りにする。
ニンジンとジャガイモを一口大に切って、準備完了だ。
フライパンに油をひいて、タマネギを投入する。
何時もだったらビールを片手にタマネギを飴色になるまで炒めるのだが、今回は軽くキツネ色になる程度に炒めるだけにする。
「アリシア、これ混ぜてて。」
「はい。」
アリシアにしゃもじを渡してお願いする。
俺はその間に鍋に水を入れて準備する。
タマネギに火が通って色が付いたので、ニンジンとジャガイモを投入する。
野菜に火が通ったので、火を止め、鍋へと投入する。
次にひき肉だ。
油を入れて、チューブのニンニクとショウガを投入。
十分に熱された所でひき肉を投入。
「アリシア頼む。」
「はい。」
アリシアが一生懸命混ぜている。
「良いな…」
思わず声が出てしまった。
「え?」
「あ、いや、こうして誰かと一緒に食事を作るのって何か良いなって思ってさ。」
「そうですね、私は初めてばかりで大変ですが、楽しいです。」
「だな。」
肉に火が通って色が変わったので、鍋へと投入した。
今度は鍋に火を入れて煮込んでいく。
沸騰してグツグツと煮えている。
「何か、これだけでも美味しそうですね。」
「でも、何の味付けもして無いから微妙だぞ?」
「そうなんだ。ふ~ん。」
「ほら、灰汁が出てきたから、コイツですくってくれ。」
「灰汁?」
「その泡みたいなやつだ。」
「は~い。」
俺が渡した網を使って灰汁取りをしている。
「終わったよ~」
「ご苦労さん、後は少し煮るだけだから休んでていいよ。」
「見てても良いですか?」
「かまわないけど、そんなに面白い物じゃないぞ?」
「良いんです。」
「そっか。」
アリシアの好きにさせることにした。
煮込んでいる間にご飯の準備をすることにした。
お米を研いで、水を張る。今回はカレーなので少し水を少なめだ。
炊飯ジャーにセットし、炊飯ボタンを押す。後は出来上がるのを待つだけだ。
鍋の方も20分ほど煮込んだ後に、火を止めてカレールーを投入する。
十分に溶けた所で少しだけ煮込んだら完成だ。
「良い匂いです。」
「これはカレーって言うんだ、旨いぞ!」
「楽しみです。」
「もうすぐご飯が炊けるから、そしたら食べよう。」
「はい♪」
少ししてご飯が炊きあがる。
炊飯ジャーの蓋を開けると、もわっとお米の匂いが広がった。良い匂いだ。
お皿にご飯をよそって、カレーをかける。旨そうだ。
「出来たぞ!」
「わ~い。」
テーブルに並べ、いよいよ実食だ。
カレーをスプーンですくい、食べる。
ぱくり…
「旨い!」
「美味しいです!!」
何時もと同じ作り方なのに、何でこんなにも旨いんだ!?
違いと言えば、甘口なのと、アリシアが一緒に作ったくらいか。
…もしかしたら、それが原因なのかもしれないな。
何はともあれ、満足な夕食だった。




