掃除とかでよくあるアレ
それからしばらく散歩を楽しんだ後、僕達は家へと帰宅した。
「おかえりなさいませ」
料理をしていた高崎さんが出迎えてくれる。
「何か手伝いましょうか」
「いえ、私の仕事なので大丈夫です」
そうは言われても、他人に任せきりでいいのだろうかと罪悪感を覚える。
「今日は、高崎の顔を立ててやってくれないか」
僕の気持に気づいた先輩は僕の肩を叩く。
それもそうかもしれない。
「わかりました。今日はお願いします」
僕の言葉に高崎さんがほほ笑んだ気がした。
「じゃあ、高崎。私達は部屋で休ましてもらうよ」
「解りました。何かありましたらお呼びください」
部屋に戻ると絶句した。
なぜか机の上に僕がかくしていた物が綺麗に並んでいたからだ。
「高崎さん。机の上にあるものはどうしたんですか」
慌てて高崎さんの元へと戻り問い詰める。
「元来、隠してあるものは、ああして並べるものだそうなので実践してみました」
「それは、違いませんか。そう言うのは、後ろめたい物に限ると思うんですが」
「隠している物の大半は後ろめたい物ではないのですか。仮に後ろめたくないと言うのであれば何故隠してるんですか」
言葉が詰まった。
机に並べられていた中二病ニャンコのグッズ類をを隠していたのは事実。
だが、それは恥ずかしいからであって別にやましい気持ちは無い。
しかし、恥ずかしいと言う気持ち自体がすでにやましい事だとしたら。
頭が混乱してきた。
「良く解んないですが。とりあえず、やめてください」
「あらあら、何故ですか」
「それは、恥ずかしいからです」
「あらあらではそれは、恥ずかしい物なのですか」
「違います。中二病ニャンコは恥ずかしい物なんかじゃありません」
「では、なぜ」
高崎さんは責める手をやめない。
「グッズを集めるのはそんなに恥ずかしい事ですか」
「違います」
「なら、問題ないですよね」
「解りました。僕が間違ってました」
とうとう、丸め込まれてしまった。
「ふふふ。では、今度から堂々としてくださいね」
「考えておきます。あまり、邪魔するといけないですよね。晩ご飯期待してます」
高崎さんに一方的に言い放ち、部屋へと逃げ込んだ。
部屋では、先輩がグッズを興味深く観察していた。
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