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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
お月見イベントとパンドラ
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#726 希望の国エステルと連続イベント予告

お昼を食べていたら佳代姉たちからメールが来た。


『イベント告知来たよ! ギルドに十三時から会議だって』


連絡を受けて、ゲームにログインすると山のようなインフォが来た。うるさいから設定でインフォ音をカットする。こういう機能を追加してくれたのはありがたい。


俺はリリーたちを呼んで一緒に次回のイベント内容が確認する。


運営イベント『希望の国エステル』:難易度C~S

・このイベントはプレイヤー参加人数1000人の前半、後半に分かれて行う連続イベントです。事前にメンバー申告可能。メンバー申請期間は日曜日までです。なかった場合はランダムでメンバーが決まります。

・連続イベントでは一度選んだメンバーは変更出来ませんのでご注意下さい。更に後半でのメンバーは前半と同じとさせていただきます。

・プレイヤーは暗黒大陸で建国されたレジスタンスの国を魔王軍から守りつつ、魔王軍が制圧した拠点を解放するイベントです。

・作製した物や設置した物などの前半のイベント結果は後半のイベントに引き継がれます。次回イベントを有利にするため頑張ってください。

・このイベントでは国、砦、住処で戦闘が発生します。

・ポイントは参加プレイヤー共通です。イベント中ログインしないプレイヤーにはポイントが入りませんので、ご注意ください。

・ポイントは前半、後半に分けさせて貰います。前半と後半の間にインターバル期間として三日空けさせていただきますので、その間に前半のポイントを使うことをオススメします。また後半イベント中でもポイント交換は適応させていただきます。

・戦闘での経験値は参加した戦闘にのみ適応されます。

・デスペナは8時間のログイン禁止のみです。ポイントのマイナスとアイテムの消失は発生しませんが、戦闘での経験値は貰えなくなるので、ご注意ください。

・拠点解放以外にも今回、次回共にイベントが有利になる特殊なイベントが発生しますので、見つけてクリアを目指してみてください。

・全ての砦を突破されて、国を魔王軍に制圧されるとゲームオーバーとなります。ゲームオーバーした場合、次回イベントは最初の状態からスタートとなりますので、ご注意下さい。

・今回はイベント難易度を選択することができます。選べる難易度はノーマル、ハード、ベリーハードで難易度が高いほど、モンスターは強くなり、獲得出来るポイントも上がります。また後半の難易度の変更はインターバル期間の時に行うことが可能です。

・イベントクリア報酬とミッションクリア報酬はどの難易度でも共通とさせて貰います。

・イベント開始は水曜日。期間は五日間です。

・アイテムの持ち込みは可能です。

・交渉により、NPCを参加させることが出来ます。援軍として参加するNPCは参加人数には含まれません。またこれとは別に現地のNPCも戦いに参加します。NPCに倒されたモンスターにはポイントが発生しませんので、ご注意下さい。

・特定の武器、防具で特効が発生します。


人数は島イベントの時の倍か…今回はルインさんやサバ缶さんたちの負担がかなり大きそうだな。これを見たリリーが質問してくる。


「タクト。れじすたんすって何?」


「簡単に言うと抵抗運動ことだな。例えばいきなりこの国ではお肉は食べたらダメとか言われたら、リリーはどうする?」


「え!? そんなの絶対に嫌だよ!」


「そうなるよな。だから国に対してそんな決まりは反対って訴える行動をするようになるんだ。これをレジスタンス運動と言って、それをする人たちをレジスタンスって言うんだ」


「つまりリリーはレジスタンスということですか?」


そんな法律はないからリリーはまだレジスタンスではない。しかし俺がいった法律がもし出来たら、リリーはレジスタンスになることが決まったな。


「つまり今回は魔王たちの支配に反対する人間たちが国を作ったということですか?」


「そういうことになるんだろうな。それで魔王たちはその反対勢力を潰しに掛かろうとしているわけだ」


「それっていいことなんですか?」


「人殺しが発生する以上、それは悪いことだと思う。だけど国を維持するために反対勢力を潰すことが必ずしも悪いとは言えないな」


俺たちの世界でもそういう闘争は起きている。反対勢力を潰すことで守れる国民の生活や命が存在している現実も確かにあるんだ。一方で反対勢力が勝つことで国民の生活が良くなったりすることもある。


俺個人の意見としては命を奪ったり、逮捕したりせず話し合いで解決出来るのが理想だと思う。子供の俺がそう思うくらいなんだから、きっと誰でもそれが出来たならいいと思っているんだろう。


それが簡単には出来ないから政治の世界は難しい。それがリリーたちにも伝わったようだ。


『難しい~』


まぁ、これはリリーたちや俺にとって、難しすぎる問題だ。だからここはシンプルに教えよう。


「魔王たちの支配で苦しんでる人たちがいる。俺たちはその人たちを助けに行く。それでいいんじゃないか?」


「なーんだ! それでいいんだ!」


「梅雨の村の時と同じですね。あの時のように魔王からの支配から解放してあげましょう。タクトさん」


意見が纏まったところでギルドに向かうと生産職のみんなからルインさん不機嫌警報を教えられる。イベントのためにメールが殺到しているわけだね。


「今回はもうなりふり構わずメールが来ているわ」


「募集人数が多いですから、ダメ元で申請を出しているんでしょう」


「俺たちにまで催促のメールが大量に来たぞ…」


「そうなんですね。というかメールのインフォ音を消す設定とかにしていないんですか?」


みんな黙って設定をした。忘れていたんだね。クロウさんや他の生産職たちもお客からリープリングとイベントさせて欲しいというメールが来ているらしい。有名になったものだ。


「まず選択する難易度から決めましょうか。といってもベリーハードになるんでしょうけど」


『当然!』


「というか俺たちがベリーハードに挑戦しなかったら、掲示板で叩かれるぞ」


「他の上位ギルドの面々も俺たちがベリーハードに挑戦するだろうから連絡してくるところもあるだろうからな」


幸か不幸かアジ・ダハーカの時に色々な人たちと繋がりが出来たからな。メンバー選びに苦労しそうだ。因みに各ギルドマスターたちは俺に連絡をして、その他がみんなのところに流れている。


これは作戦会議などで主要な人たちとばかり繋がりが出来たせいだ。まぁ、俺は怖いイメージもあるだろうから普通のプレイヤーからは話されにくいのかも知れない。


「では、難易度はベリーハードに挑戦ということで決定ですね。一応公式HPを確認したところゴブリンを例に出されてました。ノーマルで第一進化から第二進化レベル、ハードで第二進化から第三進化レベル、ベリーハードはシークレットでしたね」


「第三進化から第四進化と書かないところを見るとボスは第五進化レベルに到達してくる可能性があるかな?」


「まぁ、ギルマスはミスリルゴーレムを倒したんやろ? それならいけるやろ」


「伝説の武器もあるし、NPCのコネもある! イベント武器の作製はまだこれからの人もいるけど、余裕余裕!」


戦闘を見てから言って欲しい。本当にギリギリの戦闘だったんだよ。しかも集団戦であれが更に強化された敵が出てくる可能性があると考えるとゾッとする。


「私たちと温度差があるね」


「俺は実際に戦ったからな…ブリューナクを貸し出すからみんなも後で島で戦ってみるといい。それで選ぶメンバーはどうしますか?」


「オーソドックスなのは島の時のイベントと同じ人と組んで更に500人追加していくのが普通ですね」


まぁ、そうなるか。一から選ぶと大変だもんな。


「何か作製する流れみたいですが、生産職の人数についてはどうですか?」


「人数が増えているから生産職も多少は増やして欲しいわね。特に料理は手が回らなくなるわ」


「そこはギルドから選んじゃって大丈夫じゃない? ただギルドの生産職全員はきつそうだけど」


「大丈夫ですよ。俺たちにも救援に来て欲しい連絡が来てますから。ただ素材とかは」


「そこはギルドとしてしっかりフォローするから心配しなくていいわよ」


ルインさん、頼もしい。これである程度、生産職の人数が決まったので、ここからは手を組むプレイヤー選びだ。早速候補の名前が上がる。最初は銀が話す。


「はいはーい! 忍者ギルドの『風魔の風』を推薦するよん。このギルドは桜花のギルドで私たちがお世話になっていた人がギルマスしているギルドで偵察、暗殺、罠特化のギルドだよん。推薦した理由は私たちだけじゃ正直偵察は厳しくてね」


「その人たちは確かアジ・ダハーカとの戦いで見張りや罠設置をしてくれた人たちだったな」


「はい。彼らの実力は私が保証しますよ」


ということで決まり。他にもかつて一緒に戦った人たちの名前が上がっていく。


「タクトさんからは誰かいませんか?」


「『ブルーフリーダム』を推薦します。ただ彼らはリアルの都合があるらしいので、参加は限定的となるみたいですが、それでも強い敵と戦うなら推したいです」


無論彼らの都合は病院のことだ。ただの定期検査らしいので、心配はないらしいがログインする時間は減ってしまうのは仕方がないことだろう。


「タクト君のほうにメールが行っていたのね」


「リアルの都合があるのはみんな同じですし、彼らの実力は全員が認めていますから大丈夫ですよ」


因みにこのリアルの都合には俺たちも入っている。十月の第一土日曜日に文化祭があるのだ。その準備で影響が出るかも知れない。そして連続イベントの後半は中間テストに直撃することが決まった。


まぁ、そこらへんはみんなで予定を合わせて、調整するしかないだろう。俺もインターバルの期間をテスト勉強に使うとか対策を考えようと思う。


更に他のメンバーでは、ライヒで解体されたトップギルドのメンバーたちが帝さんやシリウスからの推薦もあり、イベント参加が決まった。他にも強さを買い、お月見イベントで猪神や逆鱗驪竜を倒したパーティーなども加えて、俺たちは戦闘職800、生産職200で今回のイベント戦うが決まった。

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