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#620 新たな町探索と休暇

俺たちはまずフリーティアとブルーメンの港町との間に出来たセントラルに来た。名前はルインさんたちが付けたらしい。いつか商業の中心になって欲しいという願いを込めたそうだ。


まずはセントラルの中央通りを通ると料理のお店や食料品を扱う市場がメインだった。


「タクト! あのお店から美味しそうな匂いがする!」


リリーよ。最初に目に付いたお店からそれを言うのか?


「タクトさん、美味しそうな魚が並んでいますよ!」


「こちらにも見たことない野菜があります」


イオンが見つけたのは鰹。知っている魚だよな。セチアが見つけたのはピーマン。面白そうなので、買って食べさせて上げると全員変な顔して面白かった。笑った俺は当然怒られた。


「本当に活気がありますね」


「出来たばかりの町に活気が無かったら、困るわよ」


「それはそうですが、やはり活気は人が生み出すものです。今のフリーティアはこれだけの活気があるということなんでしょう」


「む! あれは服のお店ではないか?」


全員に押させれてお店に連行された。そんなことをしなくても行くって。その後、雑貨屋さんを発見したノワに連れられ、本人曰く至高の枕とクッションを買い、リリーたち用とお店用の食器類を大量購入。


俺はキャンプセット用のアイテムを購入。リリーたちは寝袋でみんなはしゃいでいた。


それと巨大テントやランプ、ハンモック、ロッキングチェアなどを見つけ、衝動買い。お庭の桜にハンモック、ロッキングチェアでお昼寝するのはロマンがある。それをノワが独占したのは言うまでもない。


後はグレイたちのベッドやマットなどを購入した。グレイたちは完全に動かなくなり、チェスや優牙はひんやりするマットに大の字で寝ていた。運動不足にならないか凄く心配です。


そして俺たちはユグさんのお店にやってくると俺が以前注文したアカシアの木を使った扇風機が売られていた。


『あぁあああああ~』


これはやらないと扇風機に失礼だからみんなでした。ホームの中とグレイたちに買うとそこにみんなが群がったのは言うまでもない。もう夏も終わりだが暑いもんね。


後はみんなの分の傘とサンドボードではないスノーボードやエアボードを買った。スノーボードは雪用でエアボードは平地用らしい。スピードが違うそうだ。結構逃げることが多くなっていたから買った。


その後、ユウナさんのところに掘り出し物があるという情報を貰い、向かうとそこにはなんと念願の胡椒とにんにくがあった。他にも唐辛子などのカレー素材まであった。そんな中、セチアが気になるのを見つける。


「これはなんですか? タクト様」


「それは漬物だな。野菜に色々な食材の味を漬け込んだ料理って感じかな? 味見してみるか?」


「是非!」


恐る恐る食べるセチアとミールだが、結果から言うと凄く気に入った。漬物なら俺も作れそうだし、他の素材や料理道具と共に大量に買うことにした。


そしてなんと炭酸の実となるものが発見されたらしい。ジュースに混ぜるだけで炭酸になるそうだ。そしてユウナさんが出したのはラムネ。買うしかないだろう。


「くぅうう! 美味い! 夏はやはりこれだな!」


「ですよね!」


「タクト! リリーも! リリーも!」


「一人だけ飲んでずるいです!」


全員が飲むと未知のシュワシュワにまた凄い顔をした。スクショで保存し、俺とユウナさんが笑うとまた怒られた。俺が初めて炭酸を飲んだ時もこんな顔をしたんだろうな。するとユウナさんから相談をされた。


「実はタクトさんたちにお願いがあるんです」


「なんですか? というかクエストですよね」


「はい…実はどうしてもバニラとコーヒーのクエストがクリア出来なくて困っているんです。ギルドメンバーもクリア出来なくて…最終兵器にお願いすることになったんです」


誰が最終兵器だ。それにしても何か忘れていると思ったら、これか!バニラアイスとコーヒーが無いんだ!


「わかりました。ただ今はリリーたちのご褒美中なので近いうちにチャレンジするということでいいですか?」


「はい! お願いします!」


俺がクエストよりリリーたちを優先したせいかみんなはご満悦だ。


その後、個人で時間を作り、思い思いの時間を過ごしたのだが、問題が起きたのはイオンと思い出のファストの村近くの湖でイオンを膝枕をして、釣りをしている時に起きた。突然の地震に襲われたのだ。


「な、なんだ!? 地震か!?」


「う~…ん」


やば…起こしそうになった。すると湖や森に変化が起きた。湖から大量のデスニアが飛び出し、森から大量のモンスターがこちらに迫ってきた。なんじゃこりゃ!


「うるさいです! 私とタクトさんの時間の邪魔をしないでください! 冷却光線!」


デスニアたちは全員凍りつき、湖に落下。それを見た森のモンスターたちはドン引き。そりゃ、ここにいるようなレベルじゃないから引きもするだろう。


「あなたたちも私の邪魔をしますか?」


全員が首を振り、逃げていった。


「ささ、タクトさん。続きをお願いします」


イオンもブレないよな~。しかしさっきの地震によるダメージは入っていないから魔法のアースクエイクではない。だとするとカインさんたちから報告があった地震なんだろうけど、モンスターたちが襲いかかってくる現象を起こすんだな。


一応みんなに知らせておいた。この地震のことを考えながら俺は休暇を過ごした。

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