#571 ユウェルのレベル上げと地竜の試練
翌日の朝、朝食を食べた俺はログインすると寝ている俺の背中で丸まり寝ているユウェルの姿があった。この光景も久々だな。
今日は最初にマヤさんから土のドラゴニュートについて話を聞いた。
「私の場合だと同じ鉱物をたくさん使って、インゴットを作ってもらえるんです。ギルドにあるインゴットは殆どそれで作られたものなんですよ。お陰でがっぽり儲かってます」
初めて知った。インゴットは基本的に普通の鉱物素材よりいい素材みたいだからかなり助かるかも知れない。一応へーパイストスにその事を伝えると衝撃を受けた。
「鉱物を食べただけでインゴットを作れるなんて凄いですね! これって、破格の能力ですよ!」
「そうなのか?」
「はい! 普通の鉱石にはどうしても不純物が入っているんです。それを製錬して作られたのがインゴットです。あ、製錬というのは炉を使って鉱石を溶かすことで金属を得る方法のことをいいます。他にも色々な方法があるそうですがユウェルさんの場合は体内で製錬を行っているんでしょうね」
「そういうことだ!」
自慢げなユウェルだが、きっと理解していないな。
「というか今まではどうしていたんだ? 炉はあるが小さいだろう?」
「実は結構ギリギリでした」
そういうことはもっと早く言おうな。まぁ、ユウェルがいるならもう必要ないかも知れないけどな。
へーパイストスに能力を見るべきか聞くと現在アダマンタイトに頭が一杯らしく、先にユウェルのレベルを上げることにした。
というわけで島で因幡の白兎を倒そうとしたんだが、リリーたちが先輩として頑張るとか言い出す。すると因幡の白兎の前に惨敗した。
「…」
「呆れた目で見ないで~! ユウェルちゃん! この白い兎はすっごく強いんだよ!」
「そうなんです! 私たちが弱いわけじゃないんです!」
「…ん!」
一体何がしたかったんだろう?別に強さを見せたかったな他の奴でも良かっただろうに…。
「もういいか? お礼品を配らないといけないからあまり時間がないんだが…」
「じゃ、じゃあ、また時間作ってタクト! リリーたちの凄さをユウェルちゃんには教えないといけないんだよ!」
「何か問題でも起きたのか?」
「いえ…ただタクトさんのドラゴニュートの先輩としていいところを見せておかないといけないと思いまして」
まぁ、そういうのが大切なのはわかるから、後で時間を作ってあげよう。それじゃあ、メンバーはリリー、ファリーダ、ユウェル、グレイ、ジークにした。
グレイとファリーダには先輩としての強さを見せて貰おう。まずはグレイが一瞬で因幡の白兎を倒して見せる。すると当然ユウェルの一気にレベルが上がるが10レベルでストップする。
『ユウェルのレベル10に到達しました。防御スキルを取得しました』
名前 ユウェル ドラゴニュートLv1→Lv10
生命力 10→14
魔力 2
筋力 20→38
防御力 20→40
俊敏性 2→5
器用値 4→8
スキル
素手Lv1 採掘Lv1 鍛治Lv1 防御Lv1
本来ならもっと上がっていいはずだが、これは制限か何かあるな。気にせず、どんどんいこう。次はファリーダがリリーたちとは違い、因幡の白兎に何もさせず倒し、最初の成長のインフォが来る。
『ユウェルのレベルが20に到達しました。成長を実行します』
ユウェルが緑色に輝き、成長をする。
『ユウェルの進化が完了しました。擬似竜化スキルが解放されました』
『ユウェルは挑発スキルを取得しました』
成長したユウェルは最初の頃のリリーたちと同じ小学生高学年ぐらいに身長が伸びた。ユウェルを見ていると本当に最初の頃を思い出す。成長も合わせたスキルがこちら。
名前 ユウェル ドラゴニュートLv20
生命力 28→33
魔力 2→7
筋力 48→53
防御力 60→65
俊敏性 7→12
器用値 10→15
スキル
素手Lv1 採掘Lv1 鍛治Lv1 防御Lv1 挑発Lv1
擬似竜化Lv1
これも見て思ったのが、ユウェルが最初のドラゴニュートだったら、結構大変だったかも知れないと思った。何せ攻撃手段が素手のみだからな。
挑発をユウェルが覚えたので、リリーが因幡の白兎と対戦する。リリーの初撃はやはり躱されるがリリーはしっかり星拳で倒した。
「やった~!」
「でもこれってユウェルのおかげじゃないですか?」
「…ん」
「っ!? で、でも倒したのはリリーだもん!」
そんなやりとりをしている間にインフォが来る。
『ユウェルのレベルが30に到達しました。特殊イベント『地竜の試練』が発生しました』
ユウェルの緑色の光に包まれる。
目を開けるとそこは洞窟のような空間だった。隣にはちゃんとユウェルがいる。
「ここはどこだ?」
「リリーたちと同じなら龍王たちの聖域の一つだな」
『左様』
地面が振動し、地面から七色の巨大な岩のドラゴンが現れる。そのドラゴンは西洋タイプのドラゴンで頭の竜角が水晶の木で出来ているようだ。
命農龍王ライフドラゴン?
? ? ?
こいつが土のドラゴンの王か。
『我は世界に命の祝福をもたらすドラゴン。命農龍王ライフドラゴン。我が試練は単純明快だ』
命農龍王ライフドラゴンがユウェルを見る。
『汝、ユウェルよ。お前に守る覚悟はあるか?』
「守る…覚悟?」
『左様。我ら土のドラゴンは守ることが戦い。一気に進化したお主にはその覚悟を聞かねばならん』
「それはタクや皆を守る覚悟があるかということか? それならば当然ある!」
しかし命農龍王ライフドラゴンは首を振る。
『否。確かにそれは守ることだ。しかし自分を守れぬ者に他人を守れるはずがない。故に我は問う。ユウェルよ。自らと自らが守りたいと願う者を守る覚悟はあるか?』
「…ある。いや、やって見せる! わたしはまだ未熟者だが、それでも両方守る覚悟は出来ている!」
『うむ…汝の言葉を信じて、祝福しよう』
ユウェルが進化の光に包まれる。そして進化したユウェルはドラゴンの尻尾が生え、額に岩の角が出来た。
『ユウェルがドラゴニュート・プロテクターに進化しました』
『ユウェルは鎚、土魔法、土潜伏、石波動、地竜の加護スキルを取得しました』
『竜技【ドラゴンアーマー】を取得しました』
『鍛冶スキルに【製錬】が追加されました』
『擬似竜化スキルが竜化スキルに進化しました』
今、製錬覚えているじゃん!やっぱり意味を理解していなかったな。
『汝。守りし者。これよりドラゴニュート・プロテクターと名乗るがいい』
「わかった!」
進化したユウェルのステータスを見てみよう。
名前 ユウェル ドラゴニュートLv30→ドラゴニュート・プロテクターLv1
生命力 43→53
魔力 7→27
筋力 65→85
防御力 85→105
俊敏性 13→28
器用値 15→30
スキル
素手Lv1→格闘Lv1 鎚Lv1 採掘Lv1 鍛治Lv1 防御Lv1→鉄壁Lv1
挑発Lv1→Lv2 土魔法Lv1 土潜伏Lv1 石波動Lv1 竜技Lv1
擬似竜化Lv1→竜化Lv1 地竜の加護Lv1
なんかステータスの上がり方がリリーと似ている気がするな。
『ドラゴンの力に目覚めし、ドラゴニュートよ。これだけは覚えておくことだ。一人が守れる数は決まっている。全てを守ることは叶わない。故に己が守りたい者に全力で力を使うことだ』
「わ、わかった! 命農龍王ライフドラゴン様!」
すると命農龍王ライフドラゴンが俺を見る。
『四人のドラゴニュートを認められし者よ。汝の覚悟も試させて貰うぞ』
お、俺にも試練があるのか。どんなのかな?すると命農龍王ライフドラゴンが地面に潜り、いなくなった。流石にあのドラゴンが敵にするとは思えないが…すると洞窟の奥から先のイベントでよく聞いた転がる音が聞こえてくる。
洞窟の奥から巨大な岩が次々、転がってきた。それを見て、ユウェルが俺の前に立つ。
「タク! わたしの後ろへ! タク?」
俺はユウェルの頭を撫でる。
「これは俺の試練だ。それに俺もただ守られる存在じゃない」
俺は次々迫り来る岩を迅雷で斬り裂く。これで最後!
「俺たちは仲間だ。さっき命農龍王ライフドラゴンも言ったが、一人が守れる数がたかが知れている。だが、仲間がいれば話は別だ。ユウェルは守れるものを守ってくれ。ユウェルが守れないものは俺たちが守ってやる」
「タク…わかった! でもわたしはたくさん守るからタクたちの出番は少なくなるぞ!」
「それは楽しみだな。これが俺の覚悟だ」
すると土から命農龍王ライフドラゴンが出てきた。
『汝の目指す姿と覚悟。確かに見せてもらった。汝らに生命の祝福があらんことを』
命農龍王ライフドラゴンが緑の輝き、俺たちは元の空間に戻った。
「イオンちゃんとノワちゃんの意地悪!」
「意地悪じゃありません!」
「…ん。事実」
まだやっていたのか。するとユウェルが服を引っ張ってきた。
「あれはわたしでも守れない」
「俺でも無理かな~…リリーがあんな様子だからメンバーを変えて続きをするか」
「わかった!」
次のメンバーはユウェル、虎徹、ルーナ、ジーク、千影。ユウェルに挑発を使ってもらい、虎徹が完璧な二刀流で因幡の白兎を仕留める。するとまたインフォが来る。
『ユウェルのレベルが10に到達しました。格納スキルを取得しました』
名前 ユウェル ドラゴニュート・プロテクターLv1→Lv10
生命力 53→60
魔力 27
筋力 85→95
防御力 105→130
俊敏性 28
器用値 30→32
スキル
格闘Lv1 鎚Lv1 採掘Lv1 鍛治Lv1 鉄壁Lv1
挑発Lv2→Lv3 格納Lv1 土魔法Lv1 土潜伏Lv1 石波動Lv1
竜技Lv1 竜化Lv1 地竜の加護Lv1
お、新しいスキルだ。これがイオンが言っていた、武器を作って貯めるスキルだろうな。次が最後になるかな。千影に決めて貰おう。
『ユウェルのレベルが20に到達しました。成長を実行します』
ユウェルが輝き成長する。髪の毛が伸び、額の角と尻尾が成長する。
『ユウェルの進化が完了しました。練気スキルを取得しました』
『ドラゴンブレスを取得しました』
『石波動の制限がなくなりました』
名前 ユウェル ドラゴニュート・プロテクターLv10→Lv20
生命力 70→92
魔力 30→50
筋力 120→142
防御力 162→186
俊敏性 30→50
器用値 36→56
スキル
格闘Lv1 鎚Lv1 採掘Lv1 鍛治Lv1 鉄壁Lv1
挑発Lv3→Lv4 格納Lv1 練気Lv1 土魔法Lv1 土潜伏Lv1
石波動Lv1 竜技Lv1 竜化Lv1 ドラゴンブレスLv1 地竜の加護Lv1
するとリリーたちの同様、ユウェルの目が竜の目となり、固まる。俺はユウェルの角を撫でまくっているとユウェルが気がつき、怒られた。角は弱いらしい。
今日はここまでだな。一気にここまで来れたら上出来だろう。それにこれ以上すると次の試練になる。恐らく進化したユウェルのドラゴンと戦う試練になる。ユウェルの能力を全く知らない状態で挑むのは危険だろう。
「おーい! いつまでやっているんだ? 帰るぞ」
リリーたちに声を掛けるとリリーたちが停止する。なんだ?
「「「強くなっている~!?」」」
帰った俺はお説教された。リリーたちの計画を完全に俺がぶち壊したからだ。
『ユウェル。助けてくれ』
『わたしでもこの三人相手は無理だ! 鍛冶場で修行をしてくる!』
逃げられた…ダメか。これはお礼参りはお昼になってからだな。
名前 ファリーダ 魔将Lv5→Lv6
生命力 96
魔力 140→142
筋力 200→204
防御力 80
俊敏性 120→122
器用値 120
スキル
斧Lv23 魔拳Lv28 舞踊Lv10 投擲操作Lv12 縮地Lv18
荷重操作Lv16 邪気Lv33 暗黒魔法Lv10 時空魔法Lv16 集中Lv30
誘惑Lv14 物理破壊Lv30 魔力妨害Lv26 引力操作Lv7→Lv8 暗黒弾Lv23
暗黒波動Lv9 衝撃波Lv10 連撃Lv9 乱刃Lv6 魔将技Lv2
魔素解放Lv14 擬似魔王化Lv1
名前 ジーク レッサードラゴンLv13→Lv14
生命力 76→78
魔力 64
筋力 104→107
防御力 66
俊敏性 92→94
器用値 62
スキル
飛行Lv8 竜牙Lv11 竜爪Lv14 竜鱗Lv14 竜尾Lv14
突進12 水中行動Lv1 光魔法Lv8 恐怖Lv3 火ブレスLv7
俊足Lv12 竜の加護Lv10
名前 千影 烏天狗Lv26→Lv27
生命力 66
魔力 98→100
筋力 102→105
防御力 41
俊敏性 120→122
器用値 108
スキル
飛翔Lv23 刀Lv19 杖Lv1 暗視Lv13 気配遮断Lv12
気配察知Lv7 縮地Lv10 練気Lv15 見切りLv9 闇刃Lv12
妖術Lv1 幻影Lv11 風魔法Lv3 闇魔法Lv3 霊力Lv5
強奪Lv3 影分身Lv15




