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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
魔導船と魔王バエル
409/1718

#390 エンゲージと金色の竜騎士

翌朝、なんとも言えない人生経験を果たした俺は普通に朝食を食べていた。結局、なんとも俺とリリーらしいというか最後にはなんか納得してしまって、寝てしまった。


さて、気分を変えてログインし、ドアを開けるとリリーが正座していた。


「タクト! ごめんなさい!」


やれやれ。イオンたちの仕業だな。


「いいって。俺も説明しなかったからな。ほら、部屋に入ってちょっと話そうか」


「う、うん…」


じゃあ、仕切り直しだな。


「俺はリリーが好きだ。リリーの笑顔にはいつも救われている。これからも俺を支えてくれるか?」


リリーが抱き付いてくる。


「う、うん! リリーもタクトが大好き! いつまでもずっとタクトの側にいるよ!」


俺とリリーの指輪が輝き、インフォが来る。


『リリーとエンゲージが結ばれました。エンゲージスキルが発動可能になりました』


これでエンゲージバーストが使用できるようになったわけだな。


因みに俺のプロポーズは口止めをした。


「もし話したら、セチアの浄化の丸薬とノワの料理を混ぜて作った謎料理を食べてもらうからな」


「絶対に話さない!」


これでよし。部屋から出ると下のリビングにみんないた。聞き耳は立てていなかったようだ。


「うまくいきましたか?」


「う、うん。ちゃんとタクトからプロポーズをしてもらったよ」


『内容は?』


「話したら、リリーの命がないから言えない!」


リリーが逃げ出すとみんなが追いかけていった。やれやれだ。するとキキがミントティーを置き、話しかけてきた。


「素晴らしいプロポーズでしたよ?」


「キキ、聞こえていたのか?」


「家事妖精ですから。家の中のことなら全部わかっちゃうんですよ」


キキはメイド姿でいるから家事妖精であることを忘れるんだよな。


俺はリープリッヒに向かい、一週間の休業を伝えた。そこで売上を聞いたら、かなりボロ儲けしたようだ。みんなの頑張りでもあるから特別ボーナスをあげた。このぐらいのことはしても大丈夫だろう。


その後、俺はスカアハ師匠の屋敷にワープし、森に入ってから、リリー、セチア、恋火、イクス、ミールを召喚する。


「今日の目的は木材だ。強い敵も出るから新しい武器や強さを試すには持ってこいだろう。じゃあ、行くぞ!」


『おぉ!』


まずは木を探すとあっさり見付けたのがこちら。


(ナラ):レア度7 素材 品質B

別名オーク。酒樽の素材として使われ、スモークチップも作ることが出来る。杖としても人気があり、特にドルイドには不動の人気を誇る。


イチイ:レア度7 素材 品質B

別名アララギ。主に弓矢や杖として使われる。果実は甘く、そのまま食べることが出来、果実酒として人気がある。ただ果実以外には毒があるので扱いには注意が必要。


なるほどね。俺は斧を取り出す。


「やるか」


「あ、ちょっと待ってください。タクト様」


「ん? どうかしたのか? ミール」


ミールは楢に手を立てる。


「株分け!」


するとミールは楢の木から苗木を取り出した。マジで!?


「ドライアドはそうやって、森に木を植えて行くんですよ」


ただ育てるだけじゃないんだな。そしてミールは続いて、イチイの木からも苗木を取り出す。鑑定してみる。


楢の苗木:レア度7 素材 品質B

楢の苗木。植えて育てると楢になる。


イチイの苗木:レア度7 素材 品質B

イチイの苗木。植えて育てるとイチイになる。


普通に凄いな。まぁ、育てるのは大変だろうけどね。さて、改めて頑張りますか。


「護衛は任せてください! タクト様!」


「応援してます」


やれやれだ。だが、プロポーズを終えた俺に最早敵はいない!すぐに叩き落としてやる!


三時間後…ようやく二本切り落とせた…いつも思うが斧で大木を倒すのってかなり無謀だよな。するとイクスが反応する。


「敵性反応です。敵は巨人と思われます。こちらから来ます」


以前出会ったやつか…今回は戦ってみるか。


「イクス」


「イエス、マスター。エネルギーキャノン、チャージ開始します」


エネルギーキャノンに魔力が貯まっていく。


「チャージ完了。目標補足しました」


「撃て」


「エネルギーキャノン、発射します!」


火属性にしていたイクスのエネルギーキャノンが発射されると周りの木々を貫き、牛のフォモールに直撃する。


瀕死のフォモールに恋火が陽火と恋月を抜き、斬りかかる。


「やぁああ!」


恋火の剣舞のような攻撃の前にフォモールは倒れた。うん、二人とも強くなったな!


すると地面が振動する。そうか…また懲りずに来るか…


「ウッドドラゴン出現、恋火の右から来ます」


「任せてください!」


恋火に襲いかかったウッドドラゴンの竜爪を掻い潜り、恋火が陽火を構える。


「居合い斬り!」


陽火の刀身が橙色に輝き、ウッドドラゴンの体を熱で溶かし、焼き斬る。更にアーチ状の炎がウッドドラゴンに絡まり、ウッドドラゴンが灼熱の炎に包まれる。


悲鳴をあげるウッドドラゴンだが、脱皮して炎から逃れる。恋火一人ではやはり火力が足りないな。よし。


「リリー、エンゲージバーストを試すぞ」


「使っちゃっていいの?」


「どんなのかわからないし、今日はこれで戦闘を終える予定だから大丈夫だ。いけるよな?」


「もちろんだよ! タクト!」


俺とリリーは指輪を翳す。


「「エンゲージバースト!」」


リリーの姿が金色の光となって、俺の指輪に吸収されると俺の体から膨大な光が放たれ、世界が一瞬金色に染まる。


光が晴れると俺は全身金色の鎧に包まれていた。だがただの金色の鎧じゃない。俺に金色の尻尾があり、背中には金色のドラゴンの翼があった。これは…リリーのか?


手にはいつの間にかエストオラシオンとスカーレットリングが握られていた。ステータスを確認する。


名前 タクト 寵愛の召喚師(エンゲージバースト)Lv1


生命力 280

魔力  430

筋力  386

防御力 190

俊敏性 220

器用値 298


スキル


格闘Lv26 蹴り技Lv23 杖Lv35 片手剣Lv34 槍Lv20 刀Lv22 

投擲Lv11 詠唱破棄Lv3 魔力操作Lv3 召喚魔術Lv39 封印魔術Lv26 

ルーン魔術Lv5 騎手Lv34 錬金Lv23 採掘Lv28 伐採Lv33 

解体Lv42 鑑定Lv32 識別Lv40 疾魔法Lv4 炎魔法Lv4 

地魔法Lv5 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv5 神聖魔法Lv11 雷魔法Lv32 

爆魔法Lv37 木魔法Lv27 氷魔法Lv29 時空魔法Lv43 獣魔魔法Lv4 

遅延魔法Lv10 連続詠唱Lv15 水中行動Lv15 縮地Lv1 読書Lv16 

料理Lv40 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv17 エンゲージLv1 

連携Lv8 星拳Lv11 飛翔Lv28 大剣Lv35 鎚Lv13 

危険予知Lv8 超感覚Lv3 竜眼Lv3 星読みLv3 物理破壊Lv3

星鎧Lv2 星壁Lv2 星雨Lv1 聖櫃Lv1 星光Lv1 連撃Lv14 

集束Lv1 超再生Lv1 星気Lv33 星波動Lv10 逆鱗Lv1 

竜技Lv13 竜魔法Lv3 竜化Lv7 ドラゴンブレスLv5 起死回生Lv1 

星竜の加護Lv6


なんじゃこりゃ。リリーのすべてのステータスとスキルが俺に上書きされている。どうやら一致しているスキルは俺に依存してみるみたいだな。


『リリー、どうなっちゃったの!?』


リリーの声が俺の耳に届く。するとリリーが俺の隣に透明で現れた。なるほど、こういうことになるわけね。


『あ! タクトがいる。わわ!? リリー、スケスケだよ! スケスケ!』


女の子がスケスケなんていっちゃいけません!


『え? なんで?』


…心の声は筒抜けになるのか…するとウッドドラゴンの攻撃のイメージが脳内に再生される。これが星読み…今のリリーが見ている景色か。


『タクト!』


「わかってる! 任せろ!」


「星剣!」


ウッドドラゴンの攻撃が完全にさっき見た映像と被り、しかもスローモーションで攻撃が来る。それにウッドドラゴンの竜穴の場所にマーカーが付いている。ウッドドラゴンの攻撃を簡単に躱し、星剣を使うとウッドドラゴンを両断してしまう。


『「わー…」』


ダメだ…これは…悪いがウッドドラゴンが話になっていない。恐らくスローモーションで見えたのは超感覚、竜穴のところにマーカーが見えたのは竜眼の効果だろう。敵の弱点を看破する力なら俺の場合は…これは考えたら、ダメだな。


斬り裂かれたウッドドラゴンが復活し、逆鱗が発動する。


だが、ことごとくウッドドラゴンの攻撃に対応する。ウッドドラゴンの攻撃がめちゃくちゃ軽い。しかも不思議とこの攻撃は大したことがないと理解出来る。


これが俺のフェイントが通用しなかった理由だな。フェイントだとわかってしまうならフェイントをする意味がない。


攻撃が通用しない俺にウッドドラゴンが息を吸う。ドラゴンブレスか…受けてたとう。


「星鎧!」


星の輝きが俺たちの体を包み込む。そしてウッドドラゴンのドラゴンブレスが放たれる。だが、俺たちは僅かにダメージを受けただけだった。そのダメージもすぐに回復し、状態異常も無効だ。今までと立場が逆転しちゃっているな。もう終わらそう。


息を吸い込む。こんな感じか?


『「ドラゴンブレス!」』


ウッドドラゴンに今までと比べ物にならないドラゴンブレスが放たれ、ウッドドラゴンは爆散した。そしてインフォが来る。


『イクスのレベルが20に到達しました。エクスマキナの武装が解放されました』


鎧が解除されるとリリーも元に戻る。すると俺が倒れる。


「タクト!? 大丈夫!?」


「か、体が動かない…」


どうやら調子に乗ってしまったようだ。デメリット時間は24時間…やっちまった。これじゃあ、イクスの武器確認は出来ないな…無念だ。


まぁ、いいか。リリーたちに運んでもらい、解体すると竜木と楢と楢の実だった。


予想外に大量木材ゲットしてしまったな。取り敢えずリターンで帰ることにした。


名前 タクト 寵愛の召喚師Lv1


生命力 120

魔力  270

筋力  120

防御力 70

俊敏性 90

器用値 176


スキル


格闘Lv26 蹴り技Lv23 杖Lv35 片手剣Lv34 槍Lv20 刀Lv22 

投擲Lv11 詠唱破棄Lv3 魔力操作Lv3 召喚魔術Lv39 封印魔術Lv26 

ルーン魔術Lv5 騎手Lv34 錬金Lv23 採掘Lv28 伐採Lv33→Lv36 

解体Lv42 鑑定Lv32→Lv33 識別Lv40 疾魔法Lv4 炎魔法Lv4 

地魔法Lv5 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv5 神聖魔法Lv11 雷魔法Lv32 

爆魔法Lv37 木魔法Lv27 氷魔法Lv29 時空魔法Lv43 獣魔魔法Lv4 

遅延魔法Lv10 連続詠唱Lv15 水中行動Lv15 縮地Lv1 読書Lv16 

料理Lv40 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv17 エンゲージLv1→Lv2 

連携Lv8


名前 リリー ドラゴニュート・ホープLv1


生命力 160

魔力  160

筋力  276

防御力 120

俊敏性 130

器用値 122


スキル


星拳Lv11 飛翔Lv28 片手剣Lv39 大剣Lv35 鎚Lv13 

危険予知Lv8 超感覚Lv3→Lv4 竜眼Lv3→Lv4 星読みLv3→Lv4 物理破壊Lv3→Lv4

星鎧Lv2→Lv3 星壁Lv2 星雨Lv1 聖櫃Lv1 星光Lv1 連撃Lv14 

集束Lv1 超再生Lv1→Lv2 星気Lv33 光魔法Lv12 星波動Lv10 

逆鱗Lv1 竜技Lv13 竜魔法Lv3 竜化Lv7 ドラゴンブレスLv5→Lv6 

起死回生Lv1 星竜の加護Lv6→Lv7


名前 セチア ハイエルフLv28→Lv29


生命力 87

魔力  223→226

筋力  75→77

防御力 53

俊敏性 66

器用値 208→210


スキル


杖Lv18 魔法弓Lv31 鷹の目Lv19 射撃Lv20 木工Lv19 

採取Lv33 調薬Lv17 刻印Lv11 宝石魔術Lv5 宝石細工Lv5 

風魔法Lv8 火魔法Lv21 水魔法Lv24 土魔法Lv15 闇魔法Lv8 

神聖魔法Lv7 雷魔法Lv9 爆魔法Lv10 木魔法Lv17 氷魔法Lv8 

樹魔法Lv14 罠設置Lv1 ハイエルフの知識Lv25→Lv26 精霊召喚Lv8 

使役Lv5 料理Lv18


名前 恋火 シュラインビーストLv28→Lv29


生命力 105

魔力  145→148

筋力  160→163

防御力 65

俊敏性 184→187

器用値 110


刀Lv26→Lv27 二刀流Lv1→Lv3 風刃Lv10 炎魔法Lv12 邪炎Lv17 忌火Lv24 

気配察知Lv27 危険予知Lv28 霊力Lv10 幻術Lv2 神道魔術Lv7 

見切りLv9 俊足Lv14→Lv16 妖術Lv5 血醒Lv9 料理Lv18 シュラインブレスLv3 

狐技Lv3 神降ろしLv2 獣化Lv4


名前 イクス アモールエクスマキナLv18→Lv20


生命力 121→123

魔力  121→123

筋力  121→123

防御力 121→123

俊敏性 121→123

器用値 121→123


スキル


飛行Lv10 機人兵装Lv30→Lv31 暗視Lv7 鷹の目Lv15 射撃Lv18 

詳細解析Lv9 演算処理Lv9→Lv10 行動予測Lv9→Lv10 索敵Lv20→Lv21 投擲操作Lv7 

反射Lv8 連射Lv14 換装Lv6 リンクLv14 魔力充電Lv14 リミッター解除Lv1


名前 ミール ネロハマドリュアスLv1→Lv2


生命力 124→126

魔力  154→157

筋力  78

防御力 84

俊敏性 100

器用値 126→128


スキル


土潜伏Lv23 森林操作Lv17 俊足Lv10 風魔法Lv5 土魔法Lv10 

木魔法Lv9 水魔法Lv7 光合成Lv13 譲渡Lv6 花蜜Lv7 

花粉Lv6 採取Lv29 植栽Lv16 株分けLv1→Lv3 水流操作Lv1

聖水Lv1 雨乞いLv1 洪水Lv1 超再生Lv1 状態異常無効Lv1

寄生木Lv17 罠設置Lv17 植物召喚Lv3 水樹の加護Lv1


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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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