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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
梅雨イベントと砂漠の奴隷解放イベント
350/1718

#333 奴隷のセリアンビースト

キャンプセットから外を確認する。ボクサーカンガルーいないよな…よし、大丈夫みたいだ。


移動を再開する。するとイクスが何かを発見する。


「マスター、移動中の一団がいます」


「人か?」


「恐らくは…私たちと同じように何かに乗っているようです」


砂漠でそういう一団ということはキャラバンか?話を聞きたいがこちらは召喚獣だらけだ。ここの情報は知らないが念のために召喚獣をしまったほうがいいかな。


そしてイクスの指示で一団のいるほうに向かうと水と緑が広がる場所、オアシスを見つけた。考えてみると当然か…キャラバンということは目的地があるはずだもんな。


なら先にオアシスに入ろう。


キャラバンに見つからないようにオアシスに入る。オアシスは水は綺麗で鑑定できた。


メディナオアシスの水::レア5 素材 品質C

メディナオアシスにある地下水。普通に飲むことでき、サンドウォール砂漠の大切な水源の一つ。


ここはメディナオアシスって名前なんだな。普通オアシスがあると町が出来るものだが、ここは大自然だ。


「マスター、敵性反応です」


今度はなんだ。ボクサーカンガルーだけは来ないでくれ。しかしどうやら心配ないらしい。足音がでかい。


パキケファロサウルスLv30

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


石頭恐竜で有名な奴だ。砂漠にいるんだったっけ?まぁ、いいや。襲って来るなら倒すだけだ!


パキケファロサウルスは得意であろう突進をしてくる。俺たちは空に逃げる。可哀想にこれじゃあ頭突きは出来ないな。


すると石頭から多数の石を飛ばしてきた。そう来るか!だが、甘いな。


『白夜、ストラ。別々に別れて戦うぞ』


俺たちが別れるとパキケファロサウルスは俺たちを狙ってくる。その間、白夜とストラがフリーになる。


グレイ、白夜、ストラが攻撃するとパキケファロサウルスは俺たちから狙いを変える。貰った。


「ルーンスキル!」


これで石投擲は封じたぜ。すると今度は魔方陣を展開する。甘いね。


「ルーンマジック!」


魔法も封じられてパキケファロサウルスは地団太を踏み、叫んでくる。


正々堂々戦えと抗議しているようだ。もうレッサーグリフォン、ボクサーカンガルーと戦ったから、楽に死んでくれ。


結局グレイと白夜は安全に噛み付き攻撃、俺たちは安全に遠距離攻撃をして勝利した。解体する。


石頭恐竜の頭骨:レア6 素材 品質C+

パキケファロサウルスの頭骨。非常に硬く、突進技と相性がよく、盾の素材として使われる。


やはり石頭は頭蓋骨なんだ。素材は盾の素材だな。シールドタックルとかの威力が上がるみたいだな。満月さんたち、欲しがるだろうな。


「マスター」


「ん?」


イクスに呼ばれ、イクスの視線を追うとそこには変な耳のセリアンビーストの女の子がいた。


「ヒッ!?」


気付かれたことに気がつき、木に隠れる。しかしそーっとこっちを見てくる。さて、どうしたものか…こういう時は仲間を呼ぶか…ヒクスとストラを変えて、恋火と和狐を呼ぶ。


「どうしたんですか? タクトお兄ちゃん」


「恋火…あそこに誰かおるよ」


「あ! セリアンビーストがいます!」


恋火がそう言うとまた木に隠れる。


「なんか…恋火に似とる子どすな」


「え!? だからあたしを呼んだんですか!?」


「違う違う。セリアンビーストを召喚したら、なんとかならないかなと思っただけだ。頼めないか?」


「そう言われても…」


恋火が困っていると和狐が向かっていく。


「うちは和狐いいます。狐のセリアンビーストどす。名前、教えてくれまへんか?」


「あ…あたしは砂咲(ささ。フェネックのセリアンビースト…です」


フェネックは砂漠にいる狐で狐の中では最小の狐として知られている狐だ。


「砂咲…可愛い名前どすな~」


「あ、ありがとう…ございます」


流石和狐…恋火の姉なだけはある。


「あの…あたし、呼ばれる必要ありましたか?」


「ん? 友達が出来るかも知れないだろ?」


フェネックならワンチャンある。恋火を連れて近付くとある物に気が付く。


砂咲の首には分厚い鉄の首輪が付けられていた。鑑定しようとしても出来なかった。和狐が聞く。


「それ、どないしたん?」


「…言えません。言うと死んじゃいます」


ろくでもない物であることは確定したな。


「タクトはん…」


「あぁ。和狐の召喚師のタクトだ。この子は恋火。こっちの子はイクスだ」


「イクスです」


「れ、恋火です!」


緊張し過ぎだぞ…恋火。


「砂咲だったな? 言うと死んじゃうのか?」


「…はい」


「ならこれならどうだ」


俺は杖で地面に文字を書く。これなら言っていない。


「「「なるほど」」」


恋火たちに納得する。俺が杖を渡すと砂咲は恐る恐る地面に文字を書く。


『あたしはもうすぐここに来るキャラバンのリーダーの人の奴隷です』


何も反応はしない。それを知って、砂咲は初めて笑顔になり、無我夢中で文字を書いていく。


『あたしは人に襲われて、無理矢理奴隷にされました』


『キャラバンには何人も奴隷がいます』


『お願いします。あたしたちを助けてください』


それは必死な願いだった。するとインフォが来る。


『特殊クエスト『キャラバンの奴隷を解放せよ』が発生しました』


特殊クエスト『キャラバンの奴隷を解放せよ』:難易度C

報酬:称号『奴隷の解放者』

キャラバンのリーダーから奴隷たちを解放せよ。


まぁ、クエストだよな。すると和狐が砂咲を抱き締める。


「大丈夫どす。うちも怖い人に捕まったことがありますけど、タクトはんに助けて貰いました。タクトはんならきっと力になってくれます」


いや、するつもりだけどさ。和狐さんや。ハードルが凄く上がってないか?


砂咲がこちらを見る。ほら!凄い期待をした目で見てるじゃん!これは失敗出来ないな。

 

「わかった…協力するよ。だけど俺たちは何も知らないんだ。これからいくつか質問するから答えを動作や地面に書いてくれるか?」


砂咲が頷く。よし、じゃあ一つずつ質問しておこうか…まずは奴隷についてだ。


「さっき死んじゃうと言ったがその首輪に何か細工されているのか?」


『爆弾が仕込まれています』


よくある話だな。怯えかたから見て、実際に爆発するところを見せられているんだろう。


「爆発する条件は知っているか?」


『奴隷について他人に話す。ご主人様に手を出す。ご主人様の命令に従わない。ご主人様の許可なく離れない。後は聞いていないです』


ご主人様の許可なく離れない?これは変だな。他の三つはどれも反抗心がトリガーになっているがこれのみ違う。ご主人様が許可すれば逃げ出すことができる訳だからな。


「キャラバンのリーダーはボタンやスイッチが有るものを持っていないか?」


砂咲が首を降る。爆発させるためのリモコンがあると考えたが外れか…いや、まだ早計か。


「じゃあ、いつも身に付けている物はないか?」


砂咲は少し考えてから書く。


『たくさんの指輪をいつも身に付けています』


以前見た転移や防御用のアイテムかも知れないが、その指輪が首輪の爆破スイッチになってる可能性があるな。


「なるほどね…一応聞くが首輪を外す方法とか知らないよな?」


砂咲が頷く。となるとただキャラバンのリーダーを倒せばいい訳じゃないな。クエストの内容もキャラバンのリーダーを倒せとは書かれていない。つまり情報を聞き出す必要があるわけだな。


となると次に必要なのはリーダーの情報だな。


「キャラバンのリーダーのことを教えてくれるか? 性別や姿の特徴とか」


『男の人で怖い顔。髭がたくさんあって、砂漠に出歩く時は黒い布で顔を隠しています』


「怖い以外に性格とかわからないか? 怒りっぽいとか神経質とか」


砂咲は考えてから書き出す。


『いつもあたしたちを怒鳴ってはいます』


『ただキャラバンのこととか色々考えている人です』


怒りっぽく思慮深いって、感じだな。これは砂咲の帰りが遅いのは向こうも警戒するな。


「ありがとうな。じゃあ、今から言うことをよく聞いてくれ」


砂咲が頷く。


「砂咲は見ていた俺たちの戦闘について、リーダーに話してくれ」


「え!? いいんですか?」


「あぁ。話さないと砂咲と奴隷たちの命が危ない…その上で俺からその首輪を購入したいと頼まれたと言ってくれ」


「わかりました」


これで首輪の情報を聞き出す。後は向こうの用心に対しての対策だな。


「砂咲はリーダーの人の右斜め後ろにいてくれ。ただし、もし命の危険が発生したら守らなくていい。いいな?」


「わかりました」


そういうと砂咲は急いでキャラバンに戻っていた。


「どうするつもりどすか?」


「まずはあの首輪のことは聞き出さないことには手出しが出来ない。交渉は俺がする。かなり酷い会話になるから真に受けないでくれよ。特に恋火」


「え!? あたしだけ!?」


「恋火は純粋やからな~」


出来れば聞かせたくはないぐらいだ。だけど譲らないだろう。


「一応二人は変化で姿を変えてくれ。そうだな…アーレイやケーゴがいい」


「「え」」


凄い嫌そうな顔をされた。これ知ったら、二人は泣くな。


「他の人じゃ…ダメですか?」


「うーん…烈風さん、雷電さんでもいいかな?」


「「そっちで」」


このことは内緒にしておこう。あのキャラバンの規模は遠くから確認できただけで結構な人数がいた。出来れば穏便に済ませたいが対策だけは取っておかないとな。


名前 タクト 情愛の召喚師Lv9


生命力 76

魔力  202

筋力  60

防御力 40

俊敏性 60

器用値 120


スキル


格闘Lv15 蹴り技Lv20 杖Lv27 片手剣Lv30 槍Lv19 刀Lv14 

投擲Lv8 高速詠唱Lv37 召喚魔術Lv34 封印魔術Lv22→Lv23 騎手Lv31 

錬金Lv20 採掘Lv28 伐採Lv33 解体Lv39 鑑定Lv30 識別Lv35 

疾魔法Lv2 炎魔法Lv3 地魔法Lv2 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv2 神聖魔法Lv10 

雷魔法Lv31 爆魔法Lv28 木魔法Lv26 氷魔法Lv29 時空魔法Lv40 

獣魔魔法Lv2 遅延魔法Lv2 連続詠唱Lv3 水中行動Lv12 俊足Lv1 

読書Lv14 料理Lv38 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv16 連携Lv7


名前 グレイ シルバーウルフLv19→Lv20


生命力 57→60

魔力  47→50

筋力  88→90

防御力 47

俊敏性 100

器用値 58→60


スキル


噛みつきLv25→Lv26 銀の爪Lv17→Lv18 鉄壁Lv17 気配察知Lv27 

夜目Lv27 危険察知Lv31 銀の牙Lv24→Lv25 疾風Lv20 

咆哮Lv17


名前 白夜 仙虎Lv16


生命力 44

魔力  67

筋力  80

防御力 40

俊敏性 99

器用値 51


スキル


噛みつきLv22 風爪Lv12→Lv14 見切りLv6→Lv7 飛行Lv15 跳躍Lv14 

暗視Lv18 威圧Lv11 風魔法Lv21→Lv23 仙気Lv14 霊力Lv12→Lv13 

旋風Lv9 咆哮Lv12 疾走Lv22


名前 ヒクス レッサーグリフォンLv18


生命力 76

魔力  94

筋力  126

防御力 50

俊敏性 138

器用値 68


スキル

飛翔Lv30 鉤爪Lv10 騎乗Lv21 旋風Lv18 防風Lv10 

風刃Lv9 疾風Lv17 残像Lv13→Lv14 風魔法Lv12→Lv14 雷魔法Lv12→Lv14 

雷ブレスLv10 威光Lv4 騎手強化Lv17→Lv18


名前 ストラ ワイアームLv17


生命力 102

魔力  98

筋力  108

防御力 62

俊敏性 90

器用値 72


スキル

飛翔Lv20→Lv21 噛みつきLv10 巻き付きLv9 毒装甲Lv10→Lv11 強襲Lv10 

猛毒Lv13 猛毒ブレスLv13→Lv14 腐蝕ブレスLv14 熱探知Lv5 

風刃Lv9→Lv10 風魔法Lv7→Lv9 威圧Lv5 騎乗Lv12


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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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