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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
復興と決闘イベント
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#248 フリーティアの英雄とイベント報酬

翌日、学校で海斗から報酬のことやチート技について、色々聞かれた。


海斗は掲示板を見てるはずだから知ってるはずなんだけどな。


シンクロバーストの代償は俺とシンクロバーストを使ったリリーたちの二週間に及ぶ死に戻り時と同じデスペナ効果だ。リリーたちは最初の頃の姿に戻り、グレイたちは現在のままだが、ステータスは全て1の状態になってしまった。


これで俺たちは二週間、一切冒険が出来なくなった。まぁ、サビク、ぷよ助は効果を受けていないから、出来なくはないけど、この機会にリリーたちとのんびり休息を取ろうと思う。


それに俺には学校の定番行事が迫ってるのだ。俺の状態を知った海斗が言う。


「この二週間で俺はお前を抜いてやるからな!」


「来週からテスト期間で再来週に中間テストだぞ」


海斗の時が止まった。ちょうど中間テストにぶつかるので、ゲームはあまり出来ないのだ。


「ふっ…学生ゲーマーにとって、テスト期間と書いて、ゲーム期間と読むんだぜ?」


「そうか…まぁ、頑張れ」


因みにうちの学校では赤点を取ると一週間、放課後に補習を受けたのち、再テスト。中間期末テストで合計60点以下の場合はせっかくの長期休みの半分が補習で潰されることになる。


午後からは休みだが、それも宿題の山で潰されるから実際問題夏休みなのにほとんど休めないという現象が発生してしまうのだ。


海斗には地獄の夏休みが待っている未来しか見えないが…海斗が選んだ道だ…放置しよう。


学校が終わり、家に着くとゲームにログインする。報酬貰わないとね!


目が覚めるといきなりイクスの至近距離の顔で驚く。しかし動けなかった…状況を確認する。左右にリリーとイオン、上にセチア、恋火がいた。


なんか懐かしいな…しかしどうしてこうなってるのだ?イクスに聞いてみたら、答えが返ってきた。


「敵の襲撃を受け、一番安全なマスターのベッドに避難しました。ノワたちが捕まったので、至急救助するべきだと思います」


敵襲!?そんな馬鹿な!?だってここはお店だぞ!?


するとベッドの中がビクッと動いた…あ~…敵の正体がわかった…


「起きているなら、下に行くぞ。このまま放置には出来んだろう」


というわけで下に向かう。リリーたちは俺の後ろに隠れている。もう犯人は明らかだな。


「はぁ…はぁ…やっぱりここは天国よ!」


アウラさんがいた。他にもネフィさん、カインさん、オスカルさんがいた。


そしてメイド姿にされたノワ、リビナ、リアン、和狐、ブランの姿があった。目が死んでいるが大丈夫だろうか?


「お! フリーティアの英雄様の到着だね」


カインさんが茶化してくると一瞬でみんなが俺の背後に回る。流石に隠れきれていないぞ。


「あぁ~…天国がぁ~」


「もう十分でしょう…諦めてください」


「嫌よ! 毎日毎日、寝ずにどれだけゾンビと戦ったと思ってるのよ!」


「因みに僕らは暴走するアウラに引きずられて、徹夜記録を更新中だよ…いい加減寝たい…」


それは御愁傷様だ。だがオスカルさんから容赦がない一言が放たれた。


「戦後処理の資料が山のように貯まってますから頑張ってください」


「何他人事みたいに言ってるのよ!」


「他人事だからです。私はこれから休暇を取らせて貰いましたから。獣魔ギルドのスタッフたちも休暇を取りましたから頑張ってください」


「えぇ!? そんなこと聞いてないぞ!」


カインさんが慌てる。そりゃスタッフ全員休暇はヤバいだろう。


「私が許可しました。代理のグラマスでしたから」


全員絶句。そう言われたら返せないよな。職権乱用だが、そもそも任せたのはこの人たちだ。オスカルさんのほうが上手だったな。


その後、俺は四人に連れられ、フリーティア城に向かう。途中で現状を聞くとどうやら若木の森の封印があった場所からまだ腐敗ゾンビが現れているらしい。これの解決に冒険者ギルドから依頼が発生しているそうだ。残念ながら、俺は参加できないな。


今回のイベントの報酬をグラン国王様から貰う。


「そなたの考えた作戦、そして召喚獣と共に挙げた多大な戦果を祝し、そなたにはワシから英雄勲章を贈る」


英雄様と言っていたのは、こういうことか…インフォが流れる。


『グラン国王から英雄勲章を贈られました。称号『フリーティアの英雄』を獲得しました』


どうやら称号みたいだ。


称号『フリーティアの英雄』

効果:ステータスポイント+10、スキルポイント+10、特定のスキルの解放、特定のクラスチェンジの解放。

多大な戦果を上げ、フリーティアを救った者に与えられる称号。


なんともこそばゆい。これで残りスキルポイントは64ptになった。するとインフォが来る。


『獣魔魔法スキルが解放されました』

『遅延魔法スキルが解放されました』

『連続詠唱スキルが解放されました』


まだ上級魔法全部解放してないのに偉いのが来てくれたな。後で確認しよう。


更に報酬は続く。報償金で500万のお金とフリーティアを見捨てた貴族の中から侯爵の家を貰ってしまってしまった。


因みに侯爵はリーゼの公爵の1つ下の階級だ。その下には伯爵、子爵、男爵、騎士、平民となっている。


公爵は王族の血縁者だから実質的に貴族の最高位が侯爵らしい。どれだけヤバイんだろうな。


まだまだ続く。今度はワントワークの国王からファストの町の避難へのお礼金で1000万貰った。金銭感覚が麻痺しそうだ。


とりあえず頑張ったリリーたちにご褒美をあげないとな。


そして最後にヴェルドーレ村の村長から750坪の土地を貰った…土地しかあげられるものがないと謝られたが、750坪の土地って本格的な農家さんや山奥の高級別荘並の広大な土地だ。


具体的に例えるなら大きさに因るが25メートルプールがおよそ7.5個分の広さだ。冒険者辞めて農家にならないか?と薦められてる気分だ。


これで報酬は終わり、アイテムとか無かったのが意外だったが、侯爵のホームが凄い助かる。何故か?グレイたちを召喚するのが大変だったからだ。


授賞式が終わり、改めてステータスポイントを割り振る。今回は魔力7、筋力2、俊敏性1にした。筋力と俊敏値は60あれば不自由がないだろうと判断した。重い武器とか出てきたりしたらまた考えようと思う。


そして解放されたスキルを見る。獣魔魔法、連続詠唱、遅延魔法は必要なスキルポイントは12pt。獣魔魔法以外はなんとなくわかる気がするが必要なスキルポイントから見て強いことは間違いないだろう。


そういえば詳しい人が目の前にいた。カインさんに聞いてみる。


「獣魔魔法は召喚師が使える合成魔法のことだよ。召喚師の魔法と召喚獣の魔法を合成して新しい魔法を作り出すスキルだね」


「連携スキルとの違いがわからないのですが…」


「あはは! 僕も最初聞いたときは同じこと思ったな! 違いはさっきも言ったけど、新しい魔法を作り出すところだよ。連携スキルによる魔法はただ合わせて威力を上げているだけだからね」


確かに新しい魔法って感じは受けてないな。ネフィさんが補足してくれる。


「利点は通常魔法より強力な点ですね。追加の特殊効果も多いです。欠点はまず魔法を使う二人が必要であること。通常魔法より時間がかかることですね」


まぁ、威力が高い魔法なんだからその分、隙もでかくなるよな。因みに高速詠唱の効果で時間短縮を狙えるらしいが、俺が早くてももう一人が遅いとあまり意味ないそうだ。


それと合成魔法は魔法使いが使える魔法で合成魔法を取得している魔法使い同士しか使えない魔法らしい。レッカがどうするか気になるな。


連続詠唱、遅延魔法についても聞いてみた。


「連続詠唱は同じ魔法を同時に詠唱が出来るスキルだよ。利点は火力と時間の短縮が出来ることだね。欠点は魔力の消費が激しいこと。注意点は別の魔法の詠唱は出来ないことだね」


別の魔法を同時に唱えられないのか…それでも同じ魔法を同時に使えるのは強い気がする。


「遅延魔法は事前に詠唱しておいた魔法の発動を遅らせる魔法だね。遅らせるというより溜め込むと言ったほうがいいのかも知れないな。利点は戦闘の際に解放するだけで魔法が発動するからどんなに長い詠唱時間の魔法も瞬時に発動出来る。更に事前に魔力を消費するから魔力が切れた後でも魔法を使うことが出来る点だね。欠点は1つしか遅延出来ないことと遅延可能時間があること。遅延可能時間を過ぎると遅延した魔法が無くなってしまうから注意が必要だね」


これがガチで優秀なスキルだな。魔法使いの最大の欠点をカバーする魔法だもんな。


スキルポイントに余裕はあるが、上級魔法の解放を優先したほうがいいかな?うーむ…暫く戦えないし、ゆっくり考えよう。


その後、俺はフリーティアの騎士さんに案内されて侯爵の家に来た。そこは馬鹿でかい塀に囲まれ、金ぴかの鉄格子の扉がある家だった。これはやばすぎる予感しかしないぞ!


名前 タクト 情愛の召喚師Lv5


生命力 70

魔力  132→139

筋力  58→60

防御力 40

俊敏性 59→60

器用値 102


スキル


格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv23 槍Lv15 刀Lv7 

投擲Lv7 高速詠唱Lv27 召喚魔術Lv31 封印魔術Lv13 

騎手Lv20 錬金Lv17 採掘Lv20 伐採Lv30 解体Lv35 鑑定Lv22 

識別Lv30 風魔法Lv23 炎魔法Lv1 土魔法Lv23 海魔法Lv1 

闇魔法Lv22 神聖魔法Lv8 雷魔法Lv24 爆魔法Lv26 木魔法Lv24 

氷魔法Lv25 時空魔法Lv39 水中行動Lv2 読書Lv8 料理Lv34 

餌付けLv7 釣りLv16 シンクロLv15 連携Lv4

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
[一言] これ以上悪化する前に早急にアウラさんを衛兵に突き出しましょう! 悪人じゃないしむしろ人柄良いのは分かるけど!笑
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