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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
復興と決闘イベント
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#249 メイドさんとタクトのホーム

リリーたちを召喚し、事情を説明する。最初は絶句していたが、いざ扉が開くとはしゃぐんだからまだまだ子供だな。


するとフリーティアの騎士さんからこの土地にあるものは全部俺の私有物で自由に使って良いそうだ。マジか…まぁ、金目の物とか持って逃げただろうから望み薄だな。


フリーティアの騎士さんから鍵を受け取り、そこで別れる。しかし鍵が多いな。大変だぞ…これ。


とりあえず待機していたイクスとブランと家の中に入る。


まず、入り口は花壇があり、道は大理石だ。この時点でドン引きだ。この分だと大理石の豪邸とか金ぴかの豪邸が出てきそうだ。


するとセチアとミールが花壇を見て、唸ってる。


「むむむ…手入れが行き届いていますね」


「これは負けられません! タクト様、ちょっと確認してきます!」


「気を付けろよ」


「「はい!」」


セチアとミールは仲良く花壇調査に向かった。


そして道を進んでいくと豪邸が姿を見せた。良かった…普通の世界遺産に登録されていそうな宮殿だ。


どうするんだよ…これ。場違い感とプレッシャーが半端ない…


すると建物前に噴水があり、リリーたちが何かを見ていた。あれは金ぴかの像か?


せっかくの景色をぶち壊してる像を見ると誰か知らないおっさんがボディビルダーの姿でサイドチェストを決めていた。


「…これは撤去だな」


『賛成!』


誰がこんなもの見たいんだ…嫌がらせだろ。


いよいよ豪邸の中に入る。すると茶髪に一本三つ編みのメガネをかけた不思議の国のアリスのようなエプロンドレスを着た女の子が出迎えてくれた。


「お帰りなさいませ。ご主人様」


『た、ただいま?』


思わず、全員でそう言ってしまうが、俺はこんなメイドさんを雇った記憶はないし、グラン国王様から何も聞かされてない。


「先日はありがとうございました」


ん?先日ということは知り合いなのか?どこだ?記憶にな…あ。


「もしかしてヴェルドーレ村でサトウキビを作っているおばあちゃんのお孫さんか?」


「はい! よくお分かりになりましたね!」


そう。あのとき、おばあちゃんが俺に託そうとしたとした女の子だ。


「改めて自己紹介しますね? 私は家事妖精種、キキーモラのキキと言います」


え?妖精種ということはこの子も亜人種か!?しかもキキーモラってこのゲームではそういう立ち位置なんだな。


キキーモラはロシアの妖精で働き者の願いを叶えて、怠け者は餌として食べると言われている。家と機織りに関係があるから家事妖精にしたんだな。


「召喚師のタクトだ。どうして君がここにいるんだ?」


「実は昨日おばあちゃんが息を引き取りまして…」


え…あのおばあちゃん、死んじゃったのか?確かに長くないとは言ってたが、せめて平和になったヴェルドーレ村を味わって欲しかった。


「おばあちゃん、タクト様に凄く感謝してました。ゾンビに食べられず、最後まで生きてて良かったと穏やかな笑顔で言ってました」


「…そっか。それなら良かったよ」


おばあちゃんがそう感じてくれたなら、あのときリリーの竜化を使ったのは間違いじゃなかった。勝てたから言えることだけどね。するとキキが一冊の本を取り出す。


「おばあちゃんがタクト様に助けて貰ったお礼に受け取って欲しいそうです」


「お礼なんていいのに…」


しかし受け取らないと失礼になりそうだ。俺は本を受け取る。本のタイトルは『サトウキビの利用法』となっていた。


目次を見ると俺は驚き、サトウキビの認識を改めた。目次には砂糖の作り方の他に驚きのことが書かれていた。それが燃料の作り方、酒の作り方、紙の作り方とあった。サトウキビのおばあちゃんに俺は深く感謝した。


するとキキがお願いしてくる。


「私たちキキーモラは住み着いている家の主が亡くなると家を出るのが、決まりなんです。私をこの家に住まわせてくれませんか?」


「無駄に広いからいいけど、契約を結べないんじゃないか?」


「戦闘能力皆無なので、キキーモラは契約しない妖精種なんです。家事をする代わりに家に住まわせていただければ十分ですから」


そんな亜人種もいるんだな。するとインフォがくる。


『家事妖精種キキーモラの『キキ』を雇いますか?』


あぁ。レギンさんと同じ枠になるんだな。


「わかった。これからよろしくな。キキ」


「はい! 家のことなら任せてください! それじゃあ、ご案内しますね」


それから俺たちはキキの案内で新しいホームの探索を開始した。なんでも家の事ならなんでもわかるそうだ。ということで色々聞いてみよう。


まず、このホームは地下ありの三階建てで、部屋の数は200あるそうだ。多すぎだろ…


一階にリビング20、ダイニング1、キッチン1だ。どの部屋も大きさの規模が違う。


ダイニングに至っては最後の晩餐でもしろとでも言うような有り様だ。


キッチンも無駄にでかい。まぁ、200人以上の食事を用意するならこれくらいの規模になるのかも知れない。


部屋は後にして、外に出る。理由はそこに巨大プールがあり、イオンとリアンが泳ぎたそうにしていたからだ。


綺麗な芝生も広がっている。せっかくだからグレイたちを呼び出そうとしたがホームは全員常時召喚可能みたいだ。


グレイたちがそれぞれ大はしゃぎで芝生やプールを堪能している。頑張った甲斐があったな。


俺はそのまま部屋を確認する。どうやら俺の部屋はこの家の持ち主が使っていた部屋になりそうだ。


イクスたちによると一番大きな部屋を俺が使うのは当然なんだそうだ。そんなもんかな。


どの部屋にも暖炉とテラスがあり、俺の部屋には書斎があった。当然のように本はない。ベッドとかもないから、買わないといけないんだろうな。


まぁ、貰った報償金で買えってことなんだろうな。それはそうと…


「タクトの部屋の隣はリリーだよ!」


リリーたちの部屋決めは長引きそうだ。

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