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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ゾンビ襲撃
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#229 帝国の動きとイエローオッサ木材集め

翌朝、学校では海斗が愚痴を言っている。


「今回のクエスト、フリーティア優先しすぎだろう…」


「俺に言われてもな。なんだ? 掲示板ではそんな流れなのか?」


「あぁ…運営が依怙贔屓してるとか騒がれてるよ…戦っても良いことないから、ログインする人がめっきり少なくなった…」


まぁ、普通の武器はゾンビには効かないし、戦うと武器を壊されるからかかわり合わないのも選択の一つだろうな。


ただそんな人たちにフリーティアを依怙贔屓してると言われたくはないな。


「随分な言われようだな…帝国は金持ちだから他国が救援を派遣するような話を聞いたぞ」


すると海斗がその話に飛び付く。


「ちょっと待て! なんだ、その話!? 聞いてないぞ!」


「帝国の事情を俺が知るわけないだろ? ただうちの国の国王様たちがそんな話をしていただけだ」


「つまり帝国には他国から援軍が来て、ゾンビを倒す流れになるのか?」


「たぶんな。フリーティアだけ攻略可能な訳がないだろ?」


すると海斗が考え出す。


「え…だって、あいつらから何も聞いてないぞ? ま、まさか! あいつら!?」


「どうかしたのか?」


「たぶん、情報を秘匿された…誠吾みたいに国と関係が深いプレイヤーが帝国にもいるんだが、そいつらは援軍のことを何も言ってなかった」


つまり意図的にそれを隠したってことか…なんのために?報酬だろうな。


他国の援軍が来て、勝ちが確定しているなら、みんな国のためにせっせとクエストをこなすだろう。そうなるとクリア後の報酬が自分たちに良いのが来ない恐れがあるわけだ。


「でも、何もしなさすぎるとクエスト失敗する気がするんだが…」


「あいつらも分かってると思うぜ? だから今日にでも掲示板に援軍のことを書き込むはずだ」


なるほどな…自分たちはたっぷりクエストをこなしてから情報を公開して、クエストをクリアするわけか…


「御愁傷様」


「くっそ! あいつら、最低だぁあああ!」


『海斗、うるさい!』


クラスメイト全員から注意されました。海斗は悪あがきで掲示板に先に情報を上げようとしたが手遅れだったみたいだ。


今さら情報を秘匿してたと1人騒いでも誰も信じてはくれないと海斗は話す。


帝国サイドは大変だね。フリーティアはみんな協力して、クエストをクリアさせてもらうとしよう。


学校が終わると海斗が猛ダッシュでクラスを飛び出すと生活指導の先生にぶつかり、連行された。


あいつ…ついてないな。


俺はスーパーで買い物をした後、ゲームにログインする。


今日は夜の前にイエローオッサの森を突破しようと思う。何故なら烏魔天狗に襲われる危険があるからだ。


まずは泉でセチア、ミールが採取する。そしてセチアとの約束の伐採タイム。木を探しているとお正月で有名な木を発見した。


松:レア度6 素材アイテム 品質C-

不老長寿の象徴とされ、可燃性の樹脂を多く含む木材。このことから焚き火に最適で、炭は鍛冶に使われる。他にも紙の素材となり、焚き火で出るすすを集めると墨も作ることが出来るなど用途が多い木材。


な、何?松ってそこまで優秀な木材だったのか?あ、焚き火に最適ってひょっとして松明はこれから来てるのかな?そんなことを考えているとセチアが騒ぐ。


「タ、タクトさん! 松ですよ! 早くゲットです!」


「やっぱりいい素材なのか?」


「もちろんです! 杖なら火属性魔法アップが期待出来ますし、何より樹脂は滑り止めとして使われるんです! 弓や弦を使うのに手が痛くなくなるんですよ!」


あー…そういえば弓とかってよく手を痛めると聞いたことがあるな。それを防止するものはセチアとリアンは是非欲しいだろうな。


というわけで伐採作業を始めます!


記念すべき最初の一撃で斧が折れる。ふ…分かっていたさ。ちゃんと来る前に中級の斧を手に入れている。それでも試して見たかったんだ。


というわけで伐採作業を始めて行くと樹脂が無駄に出まくるので、セチアとミールが慌てて集めるが人手が足りていない。イオンとリアンを呼び、みんなで集める。あまりにも出るので瓶では無理と判断して、一旦戻る。


ユグさんがいなかったので、空き樽が売られている場所が分からないでいるとモッチさんが教えてくれた。流石に生まれ育っただけはあるね。というわけで樽を大量ゲットして戻る。


一応この樹脂は鑑定することが出来た。


松脂(まつやに):レア度6 素材アイテム 品質C-

松から取れる天然樹脂。燃料、粘着剤、滑り止めなどに用いられる。


燃料という項目がどうしても気になるな。まぁ、今は伐採に集中しよう。


二時間後…


なんとか一本倒すことに成功した。


「ぜぇ…ぜぇ…な、何回…斧振ったか…数えているか?」


「えーっと…100回は超えていたとは思います」


だよな!イオンたちが俺を一生懸命褒めてくれるのが救いだ。しかしミールの予想外の一言が告げられる。


「タクト様、あちらに別の木があります!」


どこ?あれか…鑑定できる。


楓:レア度6 素材アイテム 品質C-

重硬で肌目は緻密で衝撃にも強い木材。また樹液が甘く、食用としても知られている。


「ミール…俺の気のせいか? 松と同じレア度と品質だぞ?」


「えーっと…が、頑張ってください!」


く…偉いもの見つけてくれたものだ。しかし、これは俺も見逃すことが出来ないものなんだよな…楓は英語ではメープル。そして樹液が甘いと書かれているのが有名なメープルシロップだ。


ならばやるしかない。


「樽はまだあるよな?」


「ありますけど、楓の樹液にはあまり効果はないはずですよ? 木は楽器を作るのに適しているので、リアンの竪琴を作ることができると思いますけど」


「え!? 本当ですか!? セチアお姉ちゃん!」


「本当ですよ」


面白いものだな。俺はメープルシロップを知っていて、ハープの素材になることを知らないんだからさ。そして俺がメープルシロップの話をすると全員目の色が変わった。


女の子は甘いものに目がないよね…しかし伐採することが出来るのは俺しかいないのが現実だ。じゃあ、最後の気力を振り絞りますか。


一時間半後…


伐採完了。俺は荒い息のまま、座り込む。もう腕が上がらない…


「タ、タクトさん…大丈夫ですか?」


「ちょっと無理だ…素材もいっぱいあるし、一旦リープリッヒに戻ろう」


『お…お疲れ様でした』


というわけで一旦リープリッヒに戻り、集めた樽を保管する。メープルシロップの鑑定はこちら。


メープルシロップ:レア度6 料理 品質C

楓から取れる甘い樹液。主にデザートの料理に使用される。


これで死に戻っても悲しい思いをすることはない。夜になってしまったが森の攻略に行こう。


名前 タクト 情愛の召喚師Lv2


生命力 66

魔力  123

筋力  56

防御力 40

俊敏性 55

器用値 96


スキル


格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv20 槍Lv10 刀Lv1 

投擲Lv7 高速詠唱Lv24 召喚魔術Lv28 封印魔術Lv8 騎手Lv16 

錬金Lv17 採掘Lv20 伐採Lv17→Lv24 解体Lv34 鑑定Lv20 識別Lv30 

風魔法Lv23 火魔法Lv28 土魔法Lv22 水魔法Lv29 闇魔法Lv22 

神聖魔法Lv8 雷魔法Lv22 爆魔法Lv24 木魔法Lv23 氷魔法Lv22 

時空魔法Lv37 水中行動Lv2 読書Lv8 料理Lv33 餌付けLv7 釣りLv16 

シンクロLv10 連携Lv3


名前 セチア ハイエルフLv7


生命力 52

魔力  128

筋力  45

防御力 36

俊敏性 37

器用値 128


スキル


杖Lv14 魔法弓Lv11 鷹の目Lv5 射撃Lv4 木工Lv12 採取Lv18→Lv22 

調薬Lv12 刻印Lv3 宝石魔術Lv1 宝石細工Lv1 風魔法Lv7 

火魔法Lv16 水魔法Lv20 土魔法Lv13 闇魔法Lv1 神聖魔法Lv3 

雷魔法Lv1 爆魔法Lv1 木魔法Lv16 氷魔法Lv3 樹魔法Lv9 

ハイエルフの知識Lv13→Lv15 精霊召喚Lv6 料理Lv8


名前 ミール ドライアドLv2


生命力 62

魔力  62

筋力  32

防御力 32

俊敏性 67

器用値 62


スキル


土潜伏Lv11 蔓Lv10 俊足Lv5 風魔法Lv3 土魔法Lv6 

木魔法Lv7 水魔法Lv1 光合成Lv1 譲渡Lv1 花蜜Lv3 

花粉Lv4 採取Lv10→Lv17 植栽Lv4 寄生木Lv8 罠設置Lv7 

植物召喚Lv1 

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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