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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ゾンビ襲撃
240/1718

#227 亜人種連合

佳代姉と理恋の愚痴を聞きながら、夕飯を食べる。未希とのレベル差が広がったことをぶーぶー言われたが俺に愚痴られても困る。


俺は約束した時間にログインする。獣魔ギルドにはプレイヤーが集まっていた。これ、全員送るの?


俺がワープゲートを開くと次々プレイヤーたちが蟻狩りに出発した。俺は当然MPポーションを飲んだが今回は大丈夫だ!飲める!飲めるぞ!


メルたちが来たところで魔導核のじゃんけんをするとミライが勝利した。しかし使い道がないと判断したミライは俺に魔導核を売ってくれた。ミライはいい子だ。


その後、俺はルーク、チロル、烈風、アル、タクマたちと他に知らない人たちと一緒に狩りをする。初対面のプレイヤーはみんな亜人種を連れていた。


亜人種の種類はまず女性は三毛猫のセリアンビースト、柴犬のセリアンビースト、ドリアード、エンジェル。


男は土のドラゴニュート、ドワーフだ。


「こんなに亜人種見たのは初めてだな」


「掲示板で交流がありまして、僕たちも初めて組むんですが、大丈夫ですか?」


「まぁ、大丈夫だろう」


『ありがとうございます!』


亜人種は戦力になるからな。イベントも有利になるだろう。色々話したいが今回の狩りの説明をしよう。


「ルークたちから聞いていると思うが召喚師のタクトだ。今日はよろしく頼むな」


『よろしくお願いします!』


それぞれ自己紹介を済まし、クエストの説明をする。


「今回の敵はサンドアントだ。こいつは簡単に言うと石を飛ばしてくるでかい蟻だ。有効な魔法は火、爆魔法になる。この中で火魔法を覚えてるのはどのくらいいる?」


全員があげる。マジか…するとルークがとんでもないことを言う。


「タクトさんが火魔法を広めたんですよ? 外で火を起こすのに便利だって」


…そういえばそんなことをルークたちに言った気がする。とにかくこれはいい誤算だ。


「全員火魔法を覚えてるならひたすら魔法を撃ちまくることになるかな…」


するとタクマと烈風が話す。


「蟻の巣に入るんだよな? VRMMOじゃないがそういうゲームをしたことある。背後から襲われたりしたぞ」


「あぁ! それなら俺もしたことあるぜ。いきなり横穴が開いてわらわら出てくるんだよな。同じかどうかは知らないが前後に戦力を分散したほうがいいと思うぜ」


へ~。そんなことあるんだ。ならフォーメーションを考えないとな。


「タクトさんは誰をつれて行くんですか?」


「恋火たちを使っちゃったからな。和狐とセチアの予定」


ここだけの話だがセチアを説得するのが凄い苦労した…流石に黙って協力するのはどうかと思ったので、正直にドワーフのことを話す。それとずるいとは思うがゾンビを倒すために石ころが必要なこと話した。


それでも嫌だと言うなら俺はセチアの意思を優先すると伝えたところいくつかの条件で参加してくれることになった。


「まずドワーフの里には入りません! それとサンドアントを倒すのはタクトさんが石ころを必要としているからです!」


どんだけドワーフと仲が悪いんだ。


「後、タクトさんには新しい木を一緒に探して貰います。そろそろ杖や弓矢なども更新したいです」


それはいい案だな。イエローオッサ山脈の森には立派な木があったから頑張って伐採するとしようか。


「最後にタクトさんには野菜のミックスジュースの開発を約束してもらいます!」


結局料理かよ!?


まぁ、そんな約束をして参加してもらえることになったのだった。ルークはどうやら心配なようだ。


「だ、大丈夫でしょうか?」


「やばくなったら、黒鉄と火属性にしたイクスを呼ぶさ。みんなのレベル上げでもあるから、火の召喚獣を相談して決めてくれ」


編成はこうなった。


タクト:セチア、和狐

ルーク:オーク

チロル:レッドディーガー、善狐

烈風:フェアリー

アル:ファイヤーバード、リザード

タクマ:花火、善狐

アロマ:エンジェル、善狐

ジュン:柴犬のセリアンビースト、レッドウルフ

ユナト:三毛猫のセリアンビースト

マヤ:土のドラゴニュート

ナオト:ドリヤード

伊達:ドワーフ


ルークは火の召喚獣がいないから辞退した。とはいえ結構強そうなパーティーになったな。


「じゃあ、まず先頭はタクマとチロルで決まりだな。その後ろに俺とアルさんかな」


「任せて!」


「お、俺が先頭!? な、なんで!?」


チロルは了承したがタクマは驚く。なんでと言われてもな。


「花火ちゃんがいるからだ。ドラゴニュートの強さはこれでも結構知っているつもりだ。前後に戦力を分けるなら花火ちゃんが前なのは当然だろ?」


「そうよ! あたしが前なのは当然でしょ!」


タクマが俺に小声で言ってくる。


「焚き付けないでくれよ…」


「援護はしっかりしてやるから暴れさせてみたらどうだ? 花火ちゃんの性格からこの前のこと、引きずっているだろ?」


この前とはファストの町で腐敗ゾンビと戦った時だ。


「あー…それでか。わかったけど、本当に頼むぞ?」


「任せとけ」


さて、こうなると大体決まってくる。


「後ろの先頭はルークとマヤさんだな」


「はい!」


「わかりました!」


「ルークとマヤさんのサポートは烈風さん、アロマさん、ジュンさん、ユナトさんで」


「そうなるよな。任せとけ」


中央はナオトさん、伊達さんになった。


それじゃあ、行ってみようか。


俺たちはドワーフの里に転移して、クエスト攻略を開始した。


「アリアリアリ! うざったいわよ! もう!」


洞窟中サンドアントだらけ。サンドアントの巣の入り口は空の宝箱があったところだった。アリの数についてはレギオンのフルパーティーなら当然かも知れないな。


花火ちゃんが一生懸命、殴りまくっている。


あ~…みんな必死に攻撃してくれるから楽だわ~


「タクトさん…攻撃しなくて良いんですか?」


「アルさんも攻撃してないですよ?」


「私は召喚獣が頑張ってくれてますから」


ファイヤーバードは完全に火の鳥だ。身体に触れると燃えている。花火ちゃんと同じ猛火だな。リザードは火弾で攻撃している。


「まだまだ先は長そうですから温存中です。最近どうですか?」


「イベント報酬で彼等をゲットして、ゴーレム、ホースをゲットしようとしていたところですね」


やはりアルさんは堅実派だな。空飛ぶ召喚獣しか出ないが…リザードもたぶんドレイクになるだろうからな。


「壁役と移動役は欲しいですよね~」


「はい。ひよこから乗れるのは出そうですか?」


「今のところなしです。ただイーグルはレッサーグリフォン、ワイアームになると乗れますね」


「合成召喚ですね。先が長いな~」


アルさんは出遅れちゃったからな。でもひよこは合成召喚の宝庫な気がするんだよな。


先に進んでいくとタクマと烈風さんが危惧していた事が起きる。いきなり壁を突き破り、サンドアントが湧いてくる。


「タクトさん、後方ヘルプです!」


「はいよ。セチア、和狐。ここを頼むな?」


「「はい!」」


というわけで後ろにいく。


「エクスプロージョン!」


サンドアントが爆散する。


「後処理、頼む」


『あ、はい』


そんな戦闘を繰り返し、行き止まりを何度も味わいながら進んでいく。


「タクトさん。サンドアントしか出ませんね」


「あぁ…てっきり他にも出てくると思ったんだけどな。あてが外れたか…」


「フラグ立てるなよ…」


しかしサンドアントの襲撃が続く。


「もう無理! アリばかり無理! 飽きたー! タクマ! なんとかしてよ」


「無茶言うなよ…でもそろそろボスな気がするんだよな」


「本当でしょうね? 嘘なら、リープリッヒで一番高い料理よ!」


何気に俺のお店、利用しているんだな。


「ちょ、ちょっと待て! 今、お金が」


「本日の当店の一番高い料理はかなりでかい鹿肉となっております」


「なんだそれ!?」


「俺の倍以上ある鹿肉のブロック肉が手に入ってな…レア度5の肉だ」


召喚獣、プレイヤー全員の目が光った。烈風さんとルークが話す。


「お! これはタクマが奢る流れだな」


「ですね! 楽しみだな~」


「なんで俺が奢る流れになってる!?」


アルさんとチロルが話す。


「手遅れだと思いますよ?」


「タクマ君! 見て! みんな、タクマ君を見てるよ!」


『じ~』


召喚獣たちの視線攻撃だ。


「う…だ~! わかったよ! でもボス! もうすぐボスじゃなかったら、だからな!」


全員から歓声が上がる。協議の結果タクマに与えられたのは30分だ。流石に全員消耗が激しいので、ここからは俺たちが先頭を担当した。和狐がトリッドヘルで支援して、近付いてきたら、忌火で焼いてもらう。


セチアは火属性の魔法弓、俺はファイヤーシャワーで徹底的に焼いていく。敵がしぶとかったら、エクスプロージョンで爆破して、先に進む。その間にインフォが来る。


『セチアの魔法弓が10に到達しました。弓武技【トライデントアロー】を取得しました』


ようやくトライデントアローか。アローレインの道はまだまだ遠いな。


「来い~…ボス来い~」


タクマが必死な呪いが通じたのか20分後、でかい広場の入り口を見つける。


「キター!」


『ちっ』


「うぉい!? 全員舌打ち!? 亜人種まで!?」


まぁ、そうなるよな。


「タクマ。10分ほど、散歩しましょう?」


「嫌だよ! 花火が飽きたって、言ったんだろ!?」


「でも…お肉が…」


未練たらたらだな。他の召喚獣もモチベが急降下してる。仕方無いか…


「ボスを倒せたら、リープリッヒで祝勝会ってことで俺がご馳走してやるよ」


「え…それってお金は」


「もちろん。タダだ」


『しゃー!』


全員モチベがマックスになった。じゃあ、ボス戦に行こうか。


名前 タクト 情愛の召喚師Lv2


生命力 66

魔力  123

筋力  56

防御力 40

俊敏性 55

器用値 96


スキル


格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv20 槍Lv10 刀Lv1 

投擲Lv7 高速詠唱Lv23→Lv24 召喚魔術Lv28 封印魔術Lv8 騎手Lv16 

錬金Lv17 採掘Lv20 伐採Lv17 解体Lv34 鑑定Lv20 識別Lv30 

風魔法Lv23 火魔法Lv25→Lv28 土魔法Lv22 水魔法Lv29 闇魔法Lv22 

神聖魔法Lv8 雷魔法Lv22 爆魔法Lv22→Lv24 木魔法Lv23 氷魔法Lv22 

時空魔法Lv35→Lv37 水中行動Lv2 読書Lv8 料理Lv33 餌付けLv7 釣りLv16 

シンクロLv10 連携Lv3


名前 セチア ハイエルフLv7


生命力 52

魔力  128

筋力  45

防御力 36

俊敏性 37

器用値 128


スキル


杖Lv14 魔法弓Lv8→Lv11 鷹の目Lv3→Lv5 射撃Lv2→Lv4 木工Lv12 

採取Lv18 調薬Lv12 刻印Lv3 宝石魔術Lv1 宝石細工Lv1 風魔法Lv7 

火魔法Lv13→Lv16 水魔法Lv20 土魔法Lv13 闇魔法Lv1 神聖魔法Lv3 

雷魔法Lv1 爆魔法Lv1 木魔法Lv16 氷魔法Lv3 樹魔法Lv9 

ハイエルフの知識Lv13 精霊召喚Lv6 料理Lv8


名前 和狐 シュラインビーストLv3


生命力 76

魔力  96

筋力  46

防御力 40

俊敏性 92

器用値 94


スキル


扇Lv10 舞踊Lv10 投擲操作Lv10 邪炎Lv10 忌火Lv10→Lv12 

気配察知Lv12 危険察知Lv12 封印魔術Lv10 幻術Lv10 炎魔法Lv5→Lv6 

神道魔術Lv15 妖術Lv10 裁縫Lv12 革細工Lv12 料理Lv14 血醒Lv5 

神降ろしLv1 獣化Lv1


今回、新しい亜人種持ちのプレイヤーを出しましたが、基本的に出てきません。アロマとマヤはちょくちょく出てくる予定です。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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