表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
自由の国フリーティア
120/1716

#115 海釣りと堤防の戦い

新しい仲間が増えたので、早速レベル上げに行くとしよう。欲望に勝てず目指すは海で釣りだ!ついでにヤドカリも狩れたら狩ろう。


そうと決まれば馬で移動するわけだが、また運命のじゃんけん大会。恋火は前回当たったので不参加。リリーの結果次第で恋火が待ってるのは地獄だ。必死に祈ってる。


「お願い…お願い…します!」


結果は俺とイオン、リリーと恋火。神はいなかった。しかし恋火はなんとか回避しようとする。


「リリーお姉ちゃん! わ、私はまだ、ホースを操っていないので、今回やりたいです!」


お!上手いな。だがリリーが予想外の解答をした。


「ん~、でも恋火ちゃんは魔法使えるし、後ろで攻撃した方がいいよ! 大丈夫! コツがわかってきたから!」


「あ、あう…」


『まさかの正論返し!?』


俺たちが驚いているとリキュールが俺に寄ってきた。ダーレーが頭を下げて落ち込んでいるように見える。どうやら馬同士でも何かあったらしい。


リキュールはリリーたちに懐いていた気がするが、どうやら以前の馬移動でリキュールの中でリリーの評価に変化が起きたみたいだな。


恋火とダーレーの幸運を祈ろう。


結果は言わずもがな…というか前回以上に酷くなっていた。リリーが力任せに手綱を引くからダーレーが暴れて、めちゃくちゃだった。今日は訓練したから敵がいても相手にしなかったから、余計に酷かった。


「こ、ここまで酷いとは…」


イオンがドン引きしている。それに恋火から返事がない。大丈夫か?


「ダーレー、酷い…」


酷いのはリリーだぞ。とりあえずメンバーチェンジしてリリーたちには休んで貰おう。メンバーはイオン、チェス、アラネア、ひより、ぷよ助だ。馬移動するたびにリリーたちが使えなくなるのは痛手だな。ちょっと考えないといけないのかも知れない。


気を取り直して、レベル上げも兼ねて釣りをするつもりだ。イオンはもしもの時の水中戦。チェスもそうだが、防御面が強い。ぷよ助はサポート、ひよりはシーフクド対策、そして肝のアラネアだ。糸の罠で銛魚を一網打尽にする!


アラネアが硬糸と粘糸の二重で罠を設置する。その間に俺は釣りの準備。餌のオキアミを設置して準備完了。アラネアも罠設置が完了。ではレッツ、フィッシング!


釣糸の先が海に入る。


ドドドドドン!


海から何かが飛んでくる。ちょっと待って。確かに危険だとか飛び出して来るとは聞いていたが、速度が異常だぞ。銃レベルじゃないか?これ。


この銛魚は硬糸の罠を破ったが、それで勢いを失ったため粘糸に捕らわれる。もしもの時の保険で硬糸も使って貰ったが、保険があって良かった。これ、粘糸だけじゃ止められないだろ。


一応識別しておこう。


銛魚Lv15

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


識別完了。では、みんなで仕留めましょう。その際にぷよ助が時間はかかったがちゃんと一匹倒した。そしてレベルアップ。残念ながら進化までは届かなかった。しかし解体結果は良かった。


銛魚のふん:レア度3 素材アイテム 品位E+

銛魚の尖った口あたりの部分のアイテム。槍武器に使われる。


銛魚のふんはやはり槍素材か。というか銛に使うんだろうな。これはあれか?俺に槍スキルゲットして馬上槍を取得しろというお告げか?だが流石に神聖魔法の方を優先しよう。


アラネアに硬糸の罠を再設置してもらい。釣りを続ける。暫くするとヒットがきた!釣り上げようとするが、重いぞ!大物だ!


タコか!ヒラメか!テンション上がってきた!


「タクトさん! 頑張ってください!」


イオンが応援してくれてる!任せろ!


釣り上げたのはアカエイだった。


おぉう…


毒持ってる奴だ。だがこのアカエイ。普通のアカエイじゃなかった。釣り上げたら、空に浮いた。


もう一度言おう。空に浮いた!


すると襲い掛かってきた!こいつ、モンスターだったのか!?識別する。


アカエイ?

テイムモンスター 討伐対象 ?


このアカエイ、空には浮いたが高くは飛べないみたいだ。低空を飛行している。そして尻尾を俺に向ける。


何か来る!


そう思ったら、アカエイの尻尾が発射される。やば!?


だが俺は無傷だった。ぷよ助が変形し、アカエイの尻尾を防御してくれた。ぷよ助、お前いいやつだ!


そして衝撃吸収スキルの意味もわかったな。普通なら貫通しているアカエイの尻尾がぷよ助に当たった瞬間、勢いを失いぷよ助の体の中に収まっていた。つまりあらゆる攻撃の衝撃を吸収してしまうスキルなんだろう。


めっちゃ強いだろう。これ。


俺が感動していたら、アカエイが第二射を撃とうしている。狙われたのはイオンだ。


「イオン! 避けろ!」


「は、はい!」


イオンは走るが堤防では十分に走れない。しかもアカエイはなんとイオンの動きを計算して尻尾を撃った。


躱せない攻撃をチェスが体を張って、イオンを守る。チェス、かっこよすぎる。



だがそのチェスが膝をつく。


「「チェス!?」」


チェスのステータスを見ると麻痺と猛毒になっていた。俺はクリアでチェスを回復させる…このエイリアンもどきの魚風情が…よくもやりやがったな!


「イオン! 水中戦だ! 危険だと思うがやれるか?」


「やれます! 海は私の領域ですから!」


いい返事だ。


「よし。あのエイ、海に叩き落とすから斬り刻んでやれ!」


「わかりました!」


「チェスも水中戦を頼む。ぷよ助はチェスを護衛してくれ」


イオンとぷよ助を纏ったチェスが海に入る。


後はあいつを落としたら終わりだ。セチアがいたら、弓や魔法で活躍したんだがな。いないんだから仕方がない。俺が落とすとしよう。


「スロウ!」


まずはスロウでスピードを奪う。これで次の呪文から逃げられない。続いて呪文を詠唱するとまた尻尾を向ける。


来る!


尻尾が発射される。俺は動きにフェイントをいれ、アカエイの尻尾を躱す。危なかったが俺も召喚獣たちの頑張りに応えないとな!


「ショックボルト!」


アカエイが感電し、麻痺る。まだ海に落ちないか。なら追撃するだけだ!


「レイブロート!」


アカエイに光が集まり、爆発する。流石のアカエイも海に落ちた。心配だが後はイオンたちを信じよう。


ーーーーーーーーーー海中ーーーーーーーーーーー


海にアカエイが麻痺した状態で落ちてきた。


「流石、タクトさんです」


イオンは自然とタクトを讃える。


「ここからは私たちの仕事です!」


イオンが海中で高速移動でアカエイを斬り刻む。


だが麻痺とスロウが解けるとアカエイが再びイオンに尻尾を向け、発射する。


それをすかさずガードするチェス。だが今回の尻尾はチェスに届かなかった。


ぷよ助が見事に尻尾を止めていた。


チェスがぷよ助を信頼し、アカエイに襲いかかる。


だがスピードではアカエイのほうが上だ。チェスだけでは捕まえることはまずできないだろう。

だが、この海中にはアカエイより早いイオンがいる。


イオンがアカエイを斬り刻み、足止めするとチェスが遂にアカエイを捕まえ、噛み付く。


暴れるアカエイだが尻尾を発射しようとするが発射出来なかった。なぜなら尻尾にはぷよ助がいた。発射してもぷよ助の体に当たり、不発に終わる。


「タクトさんに任されたんです。あなたも頑張りましたがとどめです」


イオンの最後の攻撃でアカエイを仕留め、戦闘は終わった。



初めてタクト抜きの戦闘、水中戦を書いてみました。

レベル上げは次回に持ち越します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ