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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
自由の国フリーティア
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#111 合成召喚と組み合わせ探し

獣魔ギルドに向かいながらルインさんにメールをする。一応連絡はしておかないとな。多分ネビロスに襲われただろうからな。


獣魔ギルドに到着するとネフィさんがいてくれた。


「恋火ちゃん、いないよね?」


「大丈夫ですよね?」


「あの人、いませんよね?」


「だ、大丈夫だと思います。お姉ちゃんたち」


リリーたちは獣魔ギルドに近づく度にアウラさんの気配を恋火に聞く始末だった。どれだけ警戒しているんだ。


「いらっしゃい。随分疲労困憊みたいですね」


「はい。実は名前持ちの悪魔と戦いました」


俺がそういうとギルドの中にいる人達、全員が驚く。当然ネフィさんも驚く。しかしすぐに冷静さを取り戻し、話を聞くために個室に通される。


「ここなら大丈夫でしょう。名前持ちの悪魔と戦ったのは本当ですか?」


「はい。名前はネビロス。ネクロマンサーの悪魔でした」


それから俺はネビロスのことを説明する。最後まで聞いたネフィさんは頭を抱える。


「最悪ですね…神父が悪魔になって、教会を根城にしているなんて…」


「やはり問題なんですか?」


「はい。教会には悪魔のような邪悪な者は入れないように結界が張られています。召喚獣の中には悪魔などいますが、彼らも教会内には入れません」


おや?やっぱり悪魔の召喚獣いるんだ。情報ゲット。ネビロス識別したから追加されてないかな?後で確認しないとね。


「では、ネビロスはなぜ入れたんですか?」


「恐らく神父が外にいる時に憑依したのでしょう…ネクロマンサーの悪魔ならそれくらい出来ても不思議ではありません。タクトさんの話から推察するとやはり本物ではなく自分の分身を使った可能性が高いですね」


やっぱりそうなのか…つまりもっと強い本体といつか戦うことになる可能性があるわけね。それに憑依なんて出来るんだな。操られるのか?倫理的に大丈夫だろうか?


「明日の議論には私とギルマスも参加しないといけませんね」


「よろしくお願いします」


そういえばギルマス知らないな。まぁ、忙しいんだろうな。何せ本部のギルマスだからな。と、本題を聞き忘れるわけにはいかないな。


「あの…ネビロスを倒したら、合成召喚が解放されたのですが」


俺がそういうとネフィさんが優しい顔をする。


「おめでとうございます。タクトさん。遂に合成召喚ですか」


「ありがとうございます。それで合成召喚というのはどういったものなのですか?」


「言葉の通りです。2体以上の召喚獣を合成させて新たな召喚獣を作り出す魔術です。召喚獣を合成させて作られた召喚獣はどれも強力ですよ」


やはりな。これでグリフォンなどの道が読めた。だが問題は上手くいかなかったことだ。


「あの…合成召喚出来なかったんですが」


「合成召喚は獣魔ギルドの合成召喚の間でしか実行出来ません。何せ特殊な術式が必要ですから。それに先程言ったように召喚される召喚獣はどれも強力ですから暴走のリスクを抑える必要があるんです」


あー、前にも確か暴走すると大変とかそういう話を聞いたことがあったな。


「じゃあ、その合成召喚の間を使えば、出来るわけですね」


「えぇ。ただ合成召喚が出来る組み合わせがいないと無理ですよ」


やはりそういうことだよな。聞いてみるか。


「えーっと。その組み合わせとかは」


「残念ながら教えることは出来ません。合成召喚は召喚師の秘奥の一つですから」


やはりダメですよね…でもある程度予想は出来るんだよね。


「ですが、アドバイスを1つ。魔方陣が3つありますが左の魔方陣だけで合成召喚をしてみて下さい」


おぉ!ヒントだ!珍しいな。


「一応出来るのがいないか確認して見ていいですか?」


「もちろんです」


というわけで合成召喚の間に案内してもらった。


部屋には魔方陣が3つあった。普通は2体合成だが、3体合成もいるらしい。それ以上の合成が必要なモンスターは別の部屋でやるらしい。


なんでも広さも結界が持たないらしい。怖い。


左がベースになるモンスターでそれ以外の魔方陣は素材になるモンスターらしい。


方法は魔方陣の真ん中に召喚石を置き、実行するだけ。因みに中級以上の亜人種は出来ないらしい。リリーとイオンの合成出来ないか…いや、する気はないけどね。するとイオンが凄く嫌そうな顔を聞いてきた。


「おぞましいことを考えませんでしたか? タクトさん」


「そんなこと考えてないぞ」


イオンのじと目だ。主を疑うのはダメだぞ。イオン。


さて、まずは可能性がありそうな。ひよりとゲイルで実行してみる。


「合成召喚!」


するとインフォが流れる。


『合成召喚の組み合わせが違います』


まぁ、グリフォンは鷹ではなく鷲だし、ライオンに至ってはゲイルの進化先じゃない気がするだよな。全く、計画性がないからこうなるんだよな。


では、ひよりのみで実行してみる。


『合成素材ではありません。合成召喚するために進化が必要です』


お!ヒントが出た。なるほど…こうやって探ってくわけか。これでホークは合成召喚不可能でその進化先には合成召喚できる召喚獣がいることが確定したわけだ。


そして順番に探っていくとほとんど進化が必要だった…これはきついな。そんな中、ヒットしたのが黒鉄だった。これは意外な召喚獣がヒットしたな。


『合成召喚が可能です。素材モンスターは手持ちにいません』


合成召喚は可能だが、素材モンスターがいないか…岩石が特徴のモンスター…ちょっとよくわからないな…とりあえず現状出来ないことが判明して、素材で怪しい召喚獣を召喚して育てていくしかないな。


明日学校で色々、調べてみるか…とりあえず今日のところはログアウトしよう。


因みにリスト召喚を試したが悪魔は追加されていなかった。何故だー!

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
喋らないモンスターでもこれだけAIが優秀だと合成するのが凄い躊躇われる...これがリアルを追求した弊害か...!
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