#110 新スキルとワルキューレ
さて、冷静に確認していこうか。まずは称号からだ。
称号『名持ち悪魔の討伐者』
効果:スキルポイント+5、特定スキルの解放
名前持ちの悪魔を討伐した者に与えられる称号。
うむ、俺の残りスキルポイントを確認すると27ptになっていた。増えたなー。だがすぐに減ることになるだろう。とりあえず解放されたスキルを確認してみるか。
俺が解放されたのは高速詠唱、封印魔術、疾魔法、炎魔法、地魔法、海魔法、神聖魔法、暗黒魔法の八つだ。どれも欲しいね!
各種の魔法は基礎魔法の上級版だろうな。炎魔法は恋火で確認していたから間違いないと思う。改めて恋火の異常さを再認識したな。
神聖魔法が恐らくネビロスが言っていた聖なる光のことだろうな。なんかフラグも立てられたし、取得しておいたほうがいいだろう。だがこのスキルも含めて、各種の魔法は取得出来なかった。
取得には特定の条件がいるんだろう。恐らくスキルレベルが足りてないんだろうな。というかこれしか考えられないな。レベルアップで取得出来るようになるんだろう。因みに取得に必要なポイントは6pt。
お、重い…全部取ることを考えると36pt…うん。節約って大切だね。
高速詠唱、封印魔術は取得可能だった。高速詠唱、封印魔術の取得に必要なポイントは8pt。
高速詠唱は詠唱時間が短くなるスキルだろう。詠唱時間が短くなるほど隙も少なくなる。これからもっと詠唱時間が長くなることを考えると魔法使いには必須のスキルかもしれない。
封印魔術は何かを封じたりする魔術か?あ、ネビロスがセチアに使ったのはこれか?もし武技や魔法、スキルを封じるものならかなり強力…というか強い敵には必須の魔術かもしれない。
16ptかぁ。絶対とは言えないが役に立つスキルなのは間違いなさそうなんだよな。けど、後の魔法が…
『高速詠唱スキルを取得しました』
『封印魔術スキルを取得しました』
『封印魔術【ルーンアーツ】を取得しました』
やってしまったな。これで残りスキルポイントを確認すると11pt。まぁ、いずれ取得するスキルなら早いほうがいいという判断だ。
嘘です。取得してみたかっただけです。だって、気になるんだから仕方ない。
封印魔術の効果は後で調べよう。俺の予想通りな気がするが実際に試してみないとな。
次は問題の合成召喚だが現時点では何もできなかった。これは帰って獣魔ギルドに聞きに行かないとね。
これで一段落と思ったが、いきなり恋火に抱きつかれた。耳と尻尾が物凄い動いてる。大興奮状態だ。
「タクトお兄ちゃん! 凄いです! あんなことまで出来るなんて!」
「あー…恋火には俺がした事が分かったんだな」
「はい! あれは気配を消して相手の死角に潜り込み、相手から見えなくする技ですね!」
「正解だ」
これが俺の切り札。以前アーサーたちとの決闘で魔法や矢を不発させた技の正体だ。
このゲームでは単発攻撃は目で見てターゲットを決めている。即ちターゲットを見失うとその攻撃は不発に終わるのだ。
これを発見したのは初めてリリーとイオンが戦った時だ。早く動くイオンを見失った状態でリリーがスキルを使うと不発しているのを発見したことがきっかけだ。だからある意味、アーサーたちに勝てたのはリリーたちのおかげと言える。
リリーたちは理解できない現象だったらしく、説明することになった。リリーとイオンは取得したがっていたがこれがとんでもなく難しい。人の死角は人それぞれでそれを見切るのは至難の技だ。
俺の場合は爺さんに何度もこの技をくらい、自分の死角を理解させられ、何度もじいさんと戦っているうちに何となくわかるようになった感じだ。つまり理屈より慣れろって話なんだよな。
俺が過去の苦い思い出を思い出しているとシスターの女の子がお礼を言ってくる。ごめんね。忘れていた。
「神父から助けて下さり、ありがとうございます。私の名前はレギンレイブといいます。長いのでレギンと呼んでください」
はいはい。知っているお名前ですね。
神々の残された者または神々の娘を意味するワルキューレの名前だ。他についてはあまり詳しくない。確か北欧神話で準女神として位置づけられていて、ワルキューレの代名詞と言えるブリュンヒルドと同格と考えられているワルキューレだったかな?
ぶっちゃけ俺もワルキューレの名前としてしかしらないんだよな。顔を見ると普通に可愛い女の子だった。年は俺より下かな?理恋たちと同じくらいだと思う。髪の毛は銀髪のショート。瞳の色は黄色でなんとなく神々の娘を意識しているな。
「あー…レギンさんはあの教会で何があったかご存知なのですか?」
「はい…私と同じシスターが何かの儀式の生贄に捧げられていたのを目撃しました」
生贄とは縁起悪いな。死霊を作るのに生贄が必要とかそんな感じか?とはいえ現時点では分からないことだらけだな。
「これからレギンさんはどうするおつもりですか?」
「私はここで起きたことを国王様に話そうと思います。あ、あの…厚かましいとは思いますが私を国王様に会わせてくれませんか?」
俺のフレンドに王女様がいることを話したからな。とはいえクエストのインフォがないな。まぁ、答えは決まっているわけだが。
「いいですよ。私もこのことは報告したほうがいいと思いますから」
「あ、ありがとうございます」
というわけでアンリ王女様にコミュニケーションで連絡しようとするが返事がない。夜遅くなのだ。仕方ないだろう。となるとリーゼ様もダメだろう。残すは一人しかいないな。
『コミュニケーションで連絡するとは何か緊急の用件ですかな? タクト殿』
流石頼りになる執事さん、オリヴィエさんだ。
「はい。旅先で名前持ちの悪魔と戦いまして」
『な、なんですと!?』
通信の先でオリヴィエさんが驚く。
『退治なされたので?』
「はい。かなり厳しい戦いでしたがなんとか勝てました」
『それはそれは流石ですな。それで用件は悪魔のことですかな?』
流石に察しがいいね。本題を話そう。
「そうです。倒した最後に不吉なことを言い残したのと教会で何やら儀式をしていたみたいなのです。ちょうどその教会のシスターを保護しているのですが、どうすればいいですか?」
『そうですね…まずそのシスターは私が預かりましょう。タクト殿のお店に連れてきてもらえますか?』
「大丈夫です。リターンですぐですから」
『羨ましい限りです。それでは後ほど、お店で』
「よろしくお願いします」
これで通信終了した。後は直接話せばいいだろう。俺はレギンさんに事情を話し、俺達のお店にリターンで帰った。
そして約束通りオリヴィエさんが来る。
「事情はタクト殿から聞きました。今日一日、屋敷にお泊りになってください。明日、私から王様に謁見を願い出ますから安心してください」
「色々ありがとうございます。タクト様も」
「もうお礼は十分聞きましたよ」
あれから何度お礼を言われたことか…そんな俺とレギンさんのやり取りをジト目で見つめてくるリリーたち。何か言いたいなら言ってくれ。
「タクト殿はこれからどうするおつもりですか?」
「流石に疲労困憊なので寝ます」
「それはそうでしょうな。では明日改めてお話をお聞かせ願います」
「わかりました」
オリヴィエさんとレギンさんとはここで別れた。さてとログアウト…する前にやることがあるね。獣魔ギルドに行ってみよう。
名前 タクト 中級召喚師Lv7
生命力 41
魔力 82
筋力 30
防御力 20
俊敏性 26
器用値 57
スキル
格闘Lv7 蹴り技Lv12 杖Lv16 片手剣Lv8 投擲Lv3 高速詠唱Lv1 召喚魔術Lv20
封印魔術Lv1 錬金Lv9 採掘Lv14 伐採Lv10 解体Lv19 鑑定Lv9 識別Lv15
風魔法Lv19 火魔法Lv19 土魔法Lv19 水魔法Lv19 闇魔法Lv18 光魔法Lv22
雷魔法16 爆魔法Lv15 木魔法Lv16 氷魔法Lv15 時空魔法Lv14 読書Lv5
料理Lv20 餌付けLv6 釣りLv5 シンクロLv4




