「夏に暑いのはわかる。夏に冷房つけすぎて寒いのはなんなん?」って話。
「暑い」
「暑いねぇ」
「暑い」
「暑いよ」
「暑い」
「お前が暑苦しい。」
「ねえ」
「どした?」
「夏ってさ、暑いじゃん。」
「おぅ……どした?」
「で、冷房つけるじゃん。」
「そやな。」
「それで寒くなるのってなんなん?」
「知るか。調節しろ」
「なんかいじると今度は暑くなるんだもん!」
「アホ?」
「アホって言ったほうがアホなんですー」
「小学生やな。返答が」
「でも実際冷房とかって調節むずいよね。」
「そうか?自動で調節してくれるやん。」
「いや、そうなんだけどさ、うちの冷房、その部分だけ壊れているんだよ。」
「あっそ」
「買い換えるべきかな」
「じゃね?」
「ボーナスがー!!」
アホだな。こいつ。
「そういえばさ」
「んー?」
「お前が幽霊だってこと周りに言ってんの?」
「言ってないなあ」
「言ってないんだ。」
「うーん……そうだね。君と、店長ぐらいかなあ。」
「そっか。」
「なんでー?」
「[幽霊の働くコンビニ]って言ったら客が増えんか気になったから。」
「僕のことパンダにしようとしてるの!?」
「パンダの方が可愛げあるだろ。」
「ひどい!最低!」
「なんとでもどーぞ。」
「アホ!ばか!」
「棘付きブーメランでも投げてんの?」
「うっさい!」
めんどコイツ。
「めんどコイツ。」
「ひっど。」
「そういえばなんでこんな駅から離れたところにコンビニ作ったんだろうな。」
「確かに不思議だねー周りに住宅地ないし。」
「なんか周りが工場ばかりって不思議だよな。」
「工場と畑しかないもんね。周り。」
「さすが社長の道楽。」
「影でのあだ名は“seven right。」
「間違ってはない。」
「そういえば店長、「夫が骨折したからシフトよろしくー!」って言ってたよ。」
「マジ?」
「マジ。」
「骨折か。店長、娘さんもいるのに大変だなぁ。」
「僕たちは独身だからねー」
「だな」




