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雑談幽霊  作者: うさぎマン
深夜のコンビニバイトやってます
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1/11

「テンションやノリで行動する人っているよね」って話。

「ねえ、ふと疑問に思ったんだけどさぁ」

レジのカウンターに立っていると、横の同僚が話しかけてきた。

「ん?どうした?」

俺は今、深夜のコンビニバイト中だ。

現在時刻は夜中の1時。立地が特殊なため、深夜にお客さんが来ることはない。

そのため、雑談していても平気なのだ。……ってか、雑談しないと暇すぎて寝る。

「駅とかさ、人の家の壁とか塀に落書きする人っているじゃん?あれってさ、大多数の人が通る場所に描くことで『自分の絵をみんなに見てほしいっ!』って思っているから描いているわけじゃん?」


隣の同僚は話に脈絡がない。なんか思いついたことをそのまま口に出して会話している感じだ。


「そうなんじゃねーの?描いたことないからわかんないけど。」

隣の同僚が『やっぱりそうだよねー』みたいな感じで頷く。

「だよねー。でもこの前さ、電車に乗っててさ、トンネルを通ったわけよ。」

「うんうん。」

「でさ、そこのトンネルの内側に書いてあったのよ。」

「ああ、たまにあるよな。そう言うの。」

「でもさ、走っている電車なんかスピードが出ているわけじゃん?落書きなんか一瞬で見えなくなるんだしさ、みんなが見るわけじゃないじゃん。電車で窓の外を見ることなんかないわけだし。」

「確かにな。電車の窓から外を見ていたのは小学校低学年までだな。」

「じゃあ『みんなに見てほしいっ!』ってのはできないじゃん。じゃあなんでやってんだろう。そのことに気が付かなかったのかな。」

「う〜ん、それもあるかもしれないけど、『線路に無断で侵入して、落書きする俺カッケー!ってなってんじゃないの?」

「確かにそれはあるかも。ふ~ん。でもどっちにしろ犯罪は犯罪であるのに。」

「そう考えるとさ、バンクシーだって犯罪者ではあるのか。」

「僕がもし書かれたら喜ぶけどね。」

「法律上はダメなんだろうな。」

「でもさあ、そう言う落書きって『嫌がらせのため』とか、『俺の絵を広めたいんだ』みたいな目的なんかなくて、みんなその場のノリや気分でしょ?」

「そうだな。」

「それって捕まる場合もあるのにやっちゃうんだもんね。ノリで行動する人間って怖いね。」

「……そうだな。」

確かに人間はこえーよ。でも、それよりも俺は、


人として()と話している幽霊(おまえ)のほうがこえーよ。

まあ、言わないけど。会話相手としては楽しいし。

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― 新着の感想 ―
新しいタイプのホラーで面白い!幽霊なのに何もあも危害加えないで世間話してんのマジでシュール!
2026/07/21 12:15 ホラー評論家
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