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魔王転生〜転生した世界は魔族が滅ぼされた後の世界でした〜  作者: るる
プロローグ

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第1章年少期(8歳〜12歳) 1話

高評価等とても励みになります。

もし良ければ高評価等よろしくお願いします


2026年7月7日

内容を分かりやすくしながら少し変更しました。

ルクは一枚の布に首と両腕を通す穴を開け、切れ端同士を結んだだけの服を身にまとい、足には布をぐるぐる巻きにしただけの靴を履いて草原を駆け回っていた。


「外だぁぁぁぁぁぁーーー!!!」

両手を大きく広げ思いっきりはしゃぎ回る!


そこはもうあの真っ暗な場所ではない!

眩しい太陽が辺りをサンサンと照らし出し、どこまでも続く青空が気持ちを昂らせてくれる!


見渡す限りの草原に活力があがり、澄んだ空気が暗闇に支配されていた心を洗ってくれる!

「太陽だぁ!!青空だぁ!!草だぁぁぁぁ!!」


草の上へジャンプダイブ!

「柔らかい!!岩じゃない!!

世界ってこんなに緑だったのかぁぁぁぁ!!!」


ゴロゴロゴロゴロ。

と草原を転がり回る、もう自らを縛る枷はないのだ!


「ひゃっほぉぉぉーーーい!!

自由だぁぁぁぁーーー!!!」


ひとしきり騒いだ後、辺りを自由気ままに冒険すると川を見つける。

「おっ、川だ!」


水面を覗き込み自らの容姿を確認してみる!実はずっと気になっていたのだ。

「ほぉ?」


そこに映っていたのは、ダークブラウンの髪に黒い瞳をした八歳ほどの少年。

「人間……か?」


頬をつねり耳を触ってみる!前世のようなカッコよく整った角はなく、全てを噛み砕く牙もなかった。


「ふむ?」

腕を組みすこーしだけ考えてみる。転生の秘術ってこんな感じなのか?……前例がないからさっぱりわからんな!


「ふーむ。ナイスガイだった魔王の姿で転生すると思っていたが……まぁ初めて使った転生魔法だ、こういう誤差もある!」


うんうん、と一人で納得する。

生き残る事、それが何よりも優先されるのだ!

それ以外は誤差なのだ。

 

「顔立ちも悪くないな。将来有望ではないか!ハーハッハッハ!」

「魔族の生き残りに会えたら、その辺りの説明を考えておかんとな!」


そんな些細なことよりも今は、外を満喫する!それが1番大事なことなのだ!

 

「くぅぅぅ……。」


空を見上げ、大きく深呼吸!肺いっぱいに空気を吸い込むと辛かったあの日々を思い出す。


「外の空気、美味すぎる……。」

「もうシャドーウルフに怯えなくていい!あの壁や床を食べ続ける生活とはおさらばだ!!」

 

じわりと目に涙が浮かんで来るが、ゴシゴシとそれを腕で拭った。毎日1人であんな暗いところに閉じ込められ、とっても寂しかったのだ!もう1人は嫌だ!

 

「自由だぁぁぁぁぁーーー!!!我の仲間になりたい奴出てこーーい!」

そうしてルクは仲間を求め、再び走り出すのだった。



1時間後。


「…………疲れた。」

草原を走り続けたルクは疲れ切っていた……。

 

「どこだ此処は??」

辺りを見渡すも

草原、草原少し遠くには大きな森が広がっているだけ。

 

「…………。さっきから全然景色が変わらんな?」


勢いでランダム転移をしたはいいものの、こんな草原と森しかない場所に転移するなんて思ってもみなかったのである。


「魔族の生き残りと合流しなければならんというのに……。」

「このまま人間や天使に見つかったら終わりではないか……。」


草原を走り回るだけでは何も変わらない。

「……仕方ないか」

ここでようやく、ずっと避けていた視線を森へと向けた。


今の自分でどうにかなる森ならいい、だが、一言に森もいってもそこに住まう魔物によって森のランクは異なる……。


下級程度の魔物なら、まだ何とかなるが中級以上ともなると流石にきつい……。


最悪、『ダンジョン帰還』がある……か?

……未検証だけど。


「まぁ、何とかなるだろ!」

だが!考えてたって仕方ないのである!

そう自分に言い聞かせ森へ飛び込むのであった。



 

森に入ってから数十分。

森の中はなんと!

食材の宝庫だった!

「ほぉ!ほぉほぉほぉ?」


たまたま見つけた真っ赤なキノコを摘まむと、パクッと何の躊躇いもなく口に運ぶ!

暴食のスキルがあれば口から食べた物に関しては、何だって食べられるのだ!


「少し舌がピリピリするな?だが美味い。」

もきゅもきゅ。

ゴクン。


【スキル《暴食》により『毒耐性(弱)』を獲得しました】

「ハーハッハッハ!美味いものを食べながらスキルも獲得出来る!我が暴食スキルは最強だな!」

「おぉ!よしよし、どんどんいくぞー!おー!!」

 

今度は青い草を食べてみる!

もきゅ。

「苦い…………これはダメだな。真っ赤になって出直してこい!ハーハッハッハ!」

実はこれポーションの原料だったのだが……。

ルクの中では『赤い草>青い草』とすでにランキング付けが出来上がってしまったのだった。


「次はあれにしよう!」

歩きながら次々と草を食べていくと。

ハート形の葉に赤い斑点のある前世で好んでおやつに食べていた草をみつける!


「火炎草ではないか!」

ガリッ。

ボッ!!

口の中で炎が上がり、香ばしい匂いが漂ってくる。


「熱っっっ!!」

ジュウウウ……

「…………美味い!この刺激がたまらんのだ!ハーハッハッハ!」


【スキル《暴食》により『火耐性(弱)』を獲得しました】


「やはり癖になる味だ!おやつ用にもっと取っておこう!」

さらに摘もうとして……。


「……はっ!」

ついに!森に入った理由を思い出す!


「いかん!美味い物につられて目的を忘れるところだった!」

……忘れるところだったのではなく。完全に忘れていたのだが、それを突っ込んでくれる者はここにはいなかった。

しかも気付けば辺りは真っ暗、完全に食べるのに夢中になっていた……。


「…………。もう夜じゃん。寝床を先に探すべきだったか……。」

すこーしだけ反省したルクは近くの大木へ登り、魔力を耳へ集中させ周囲の気配を探っていく。

「……ふぅ、魔物が少ない森で助かりはしたか?」

夜の森は下手をしたら、寝てる間にパクッと魔物に食べられてしまう事だってある!とても危険なのなだ!

 

念の為にと、拾った毒草を枝の周囲へ並べていく毒草のバリケードを作ってみる。

「まぁ、無いよりはマシだろう……。真っ暗だとあのダンジョンを思い出すな……。……ハッ!」


そしてそう言えばと、スキルのことを思い出す。

「そうだ!ダンジョンスキルを検証しなくては!」


【ダンジョン帰還】

…………?


【ダンジョンさーーん?】

「…………。」

「…………。」


「夜だけダンジョンに帰らせてくれませんかー??」

…………。

「おーーい!?ダンジョンさーーん?」


しかし、何も転移するどころか答えが返ってくることも無かった。

「何故だぁぁぁ!!ダンジョンへ帰るスキルではないのか!?」


何か条件でもあるのか??

辺りを見渡し、もしやと毒草を一旦布で作ったバックにしまってみる。


【ダンジョン帰還】

その瞬間!

目の前に一枚の扉が現れる!


「……ん?」

出来たのか?と恐る恐る開けて中を確認すると!


ギィィィ……

「あ!!」

するとそこは、見覚えのあるダンジョンの部屋だった。


「帰れた!」

扉を閉め、もう一度開けてみる。


そこはさっきまでいた木の上。

「ほぉ?なるほどな!ゲートを作るタイプか?」


腕を組み、満足そうに頷き状況を整理する!

毒草……というか多分発動条件は敵対する物がないことか?

正解である。ルクは魔法に関しては本当に優秀なのだ!

 

「ともかくこれは便利だ!」

するとダンジョンに入り、開けるようになったダンジョンポイントリストを表示させてみる。


食料追加 果物1つ4DP(リンゴ2DP)

     水コップ1杯分4DP


家具追加 食器1つ10DP

     マット1つ50DP


ランダム転移 100DP


ダンジョン帰還 50DP

      ――ゲートオープン100DP

      ――ゲート削除100DP


最大ストックゲート 1つまで


「……ふむ!」

試してみるか!

【ゲートオープン】

目の前に再び扉が現れるとすぐさまバッと勢いよく開いてみる!

どうやらどれだけ勢いをつけても、先ほどの木の場所にちゃんと出れるらしい。

「おぉ!これは分かりやすい」

「拠点いらずではないか!ハーハッハッハ」


安心すると眠くなるのが人間という物で……。

「くぁぁぁ……。久しぶりの外で、はしゃぎ過ぎたな……。」


そのまま岩の床へ寝転がり


「おやすみ……。」


八年ぶりに、明日への期待を胸に抱きながら、ルクは静かに眠りへと落ちてくのであった。

魔王(元)はいつこの世界が300年後の世界だと気づくのか

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