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魔王転生〜転生した世界は魔族が滅ぼされた後の世界でした〜  作者: るる
プロローグ

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33/103

28話 VSボスミノタウルス 戦闘編

もし良ければ高評価等よろしくお願いします

ルク達が10階層に到着すると戦いに突入する瞬間だった。


騎士団員5名に対して、大きな斧と盾を持ったハイミノタウロスが1体づつ合計3体のハイミノタウロスが各団員達と対面しており


その奥にヴィカとニコ含めた残りの団員で赤く大きなツノが特徴的なミノタウロスと対峙していた。

「チッ、ボスまで上位個体に進化しやっがったっぽいなクソが!」

 

レッド・ヘルホーンミノタウロス:ステータス

体力200魔力25力200守100速60技30獣50

HP400MP50SP60

使用武器バーサクバトルアクス

 (火属性無効、水・氷以外の属性攻撃半減、ダメージを負うほど力増加、全獣化タイムリミット500s)


「赤い奴に皆で行くぞ!リリは前衛にて撹乱に専念、レンカは中距離にてヒットアンドアウェイだ、基本攻撃はヴィカ達に任せる」


「サキと我はヴィカたちが動きやすいような魔法で攻撃だ。勘だが……赤いやつには火系統の効きが悪い他の属性でいけ!」

「はいっ!」


【アイスアロー×5】

ルクがヴィカ達の連携の隙間を縫うように、氷の矢をレッドヘルホーンミノタウロスに放つのを合図とし動き出す新魔団。


「やっときたかっ!オイルク、ワタシらが隙を作る!デカいやつ頼む!!正直こっちの想定よりつえぇぞコイツ」

 

「任された、サキ!!合わせろ、例のアレも使うぞ」

「オッケー!!任せなさい!」

 

「いくぞ獣人騎士団!」

【アタックコマンド】【フィジカルブースト】【パワースラッシュ】


ヴィカ達の猛攻撃が始まり獣人の人並外れた高い速ステータスでミノタウロスの攻撃を避け強力な一撃を放っていく。


前後左右から絶え間なく続く攻撃によりミノタウロスは防御に専念しだして………………


「今だ!足を狙え」

今まで上半身のみを執拗に狙い続けていたヴィカ達が突如足に攻撃を合わせると、ミノタウロスの体制が崩れる!

「ルク!!」


「うむ!いくぞぉぉぉー」

【死の波動】【エクスプロード設置】

【死の波動】【エクスプロードォォォ!!!】


死の波動を使い自身のHPの半分を攻撃力に変える、そしてルク達が現状放てる最大技を融合させミノタウロスにぶつける。


「……………………ハッ!大爆発魔法の融合とか初めて見たぜ、流石にやったか…………」

「ブルァァァァァ!!!」


だが砂煙が立ち込める中、大きな咆哮と共にレッドヘルホーンミノタウロスが立ち上がる。


「オイオイ……まじかよ。だが!倒れるまで続ければいい話し!オマエらもう一発だ」


ヴィカが周りに司令を出すのと同時にレッドヘルホーンミノタウロスの全獣化が始まる。


ヴィカが檄を飛ばすと同時に、レッドヘルホーンミノタウロスの『全獣化』が発動した。

 

二足歩行だった巨体がメリメリと音を立てて四足歩行へと変貌していく。手にしていた巨大な斧は尾と融合し、体の色はさらに禍々しい深紅へと変色していく。

全獣化。それは『力』をそのままに、『速』ステータスを爆発的に上昇させる凶悪な形態変化なのだ!


「ぐぁぁぁ!!」

1人の団員が突進を避けるも斧となった尻尾攻撃をくらい戦闘不能となる。


「くそっ!回避に専念!体制を立て直せ」

【スピードコマンド】


ルクは冷静に状況を観察する。

(ふん、四足歩行の獣など、足元の床を制御すればいいだけだ)


 【アイシクルグラウンド】

瞬時に床一面を凍りつかせ、足場を奪おうとするルクだったが……。

ミノタウロスの体表から絶え間なく発せられる超高温の熱気が、氷を瞬時に蒸発させてしまった。


「なるほど!それなら土って事ね!」

【アーススワンプ!】

地面を沼地に変えたところで足の大きなミノタウロスに効力が薄く


「ダメだサキ!それは味方まで足を取られる、解除だ!」

「足太すぎなんですけど!??」

足元を攻める作戦は意味をなさないまま終わる。


「ぐっ、ォォォ!」【パワースイング!】

ヴィカに狙いを定めた攻撃を激しい斧攻撃でギリギリいなす。


「くそっ、いなしただけで手が痺れやがる」

暴れ狂う闘牛と化したミノタウロスは、不規則かつランダムな軌道で周囲の者を襲い始めた。

 

(……あんな風に暴れ回られると、高威力の広範囲魔法は使えん。味方を巻き込む。少しずつ削っていくしかないか……よし)


「毒を当てる!何とかもう一度隙を作れ!ヴィカ」

「あいよっ! ……っつってもなぁ!」

冷汗を流しながらも、ヴィカの口元が不敵に歪む。

「まあ、やるっきゃねぇか!」か


【全獣化!!タイムリミット150s】

「オマエら合わせろ!」

『ウオオオオ!』


ヴィカが全獣化しレッドヘルホーンミノタウロスと向き合う……………………。


力任せに暴れ狂う攻撃を素早い動きで大きく回避しながら隙を作るため牽制攻撃を試みる。

しかし、高温の熱気を撒き散らすバケモノ相手に決定的な隙は生み出せず、無情にも全獣化のタイムリミットだけが削られていく。


…………そんな時だった。

強い視線を感じ振り向くと、リリが此処に連れてこいとばかりに剣を構え補助スキルと補助魔法を自身に掛けていたそして

リリまで続く道には両端にサキが作った土の壁が出来上り、一直線の道が出来上がっていた。


「あいつ、まさかやるってのか??

………………いいぜノッタ!!」


【パワークロウ!】

ヴィカが大きな爪を強引に突き立てるとさらに暴れ狂うミノタウロス、その反動でダメージを受けるがミノタウロスの標的がヴィカに集中する


(そうだ! 追ってこい!!)

「行くぞリリ! ミスるんじゃねぇぞ!」


誘導するように魔法の直線道を駆け抜け、ヴィカは待機していたリリの頭上を大きく飛び越える。


「ヴぉォォォ!!!」

大きな雄叫びと共もにリリに迫るミノタウロス、だが魔法の壁によりミノタウロスの行動は力任せの突進に搾られており


「…ココっ!」

【パリィ!】


正面から迫る威圧に屈することなく、リリは完璧なタイミングで剣を振り抜く。

一切のズレすら許さない完全なるパーフェクトパリィを、高レベルのダンジョンボス相手に決めてみせる。

 

突進の威力をそのまま受け流されたミノタウロスは、リリの頭上を弧を描いて宙を舞い、豪快に背中から地面へ叩きつけられた。


「よくやった!そこだぁぁ」

【ヴェノムランス×2】


落下し動きが鈍った所にルクの毒魔法が炸裂する。

レッドヘルホーンミノタウロス:状態毒


「よし、毒になったぞ!後は逃げ回れハッハッハー!」

「逃げるのは得意ニャン!煙玉!ほれほれほれ」

ニコが持っていた逃走用の煙玉をミノタウロスの周囲に複数個投下!

「よっしゃ!距離を取れ最後まで気を抜くなよ」


毒の侵食により確実に削られていくHP。

しかし『ダメージを負うほど力が上がる』特性により、ミノタウロスの攻撃力は留まることを知らず増大していく。

それでも、騎士団の連携は完璧だった。

 

獣人の超スピードに洗練された戦闘技術。そしてルクたちの的確な援護。

他のハイミノタウロスたちも既に全滅しており。

ついに、全獣化から10分が経過した。


ついにその獣化も解かれ地に膝をついたミノタウロス。

 

肩で激しく息を吐きながらも、勝利を確信したヴィカが迅速にとどめを刺すべくバトルアクスを振り上げた

――その瞬間。

ズズズズズ……ッ!

ボス部屋全体を、狂ったような地響きが襲った。


「何だ!??」


その地響きは7階層でもう一体のレッドヘルホーンミノタウロスが第一、第三騎士団及び高ランク冒険者の集中攻撃によって倒された事により起きた共鳴振動。


倒されたレッドヘルホーンミノタウロスの魂が、経験が、ダンジョンを通じてルク達と対面しているレッドヘルホーンミノタウロスへと結合され振動が終わると同時に進化が急速に開始された。


もう少し此方が倒すのが早ければ7階層が進化していただろう、

…………これは確定された進化。

長い間レベル2となったダンジョンを誰も攻略しなかった事による厄災。


「グガアアア!!人間フゼェガワレをナメルナアー」


 レッド・デュアルミノタウロス:ステータス

 体力250魔力30力300守150速90技80獣80

 HP60MP20SP40


使用武器バーサクバトルアクス

 (火属性無効、水・氷以外の属性攻撃半減、ダメージを負うほど力と速増加、並列思考、全獣化タイムリミット0s)


「なに!?グフッッ」

ズブリと鈍い音が響いく。

……レッドデュアルミノタウロスの拳が、とどめを刺そうと斧を振りかぶっていたヴィカの腹部を貫いたのだ。


「ガハッ……」


口から大量の血が零れる。

誰一人として、目の前の光景を理解できなかった。いや、理解したくなかったのだ。

獣騎士団最強を誇るヴィカが。不意打ちとはいえ、たった一撃で沈められたなどという事実を。

 

 

「な、ナニしてんだテメェ!!全獣化!!ニャァァァァ」

『よくも隊長をー!アアアアア』


ニコを含めた団員たちが、怒りに目を血走らせて残された全ての力を絞り出す。全員が全獣化を発動し、全力の特攻を仕掛けた。


「レンカ!ヴィカを抱えて部屋の端にいけ!ポーションをぶっかけろ!サキ、リリ!騎士団の援護だ」


「「「はいっ!」」」


残りHPは引き継がれ残りわずか、

もう全獣化も使い切ったレッドデュアルミノタウロスだが。

新たなスキル[並列思考とダメージを負うほど力と速上昇]によりステータスは倍増し毒状態も無くなっていた。


僅かに希望があるとするならば、

ダンジョン攻略とモンパレ攻略を同時に進めた事で進化する前にダメージを与えられていた点なのたが……


レッドデュアルミノタウロスのステータス上昇スキルが厄介すぎた。


次々と切り裂かれ、投げ飛ばされていく団員達。

ついに残りはニコのみとなり…………。


ルクが魔言葉を放ちサキが爆発魔法で必死に削る。

【諦めるな!敵にも疲れが見える、必ず勝つぞ】


「いい加減止まりなさいよ!!この牛野郎」

【ブラストオオ】

(今のリリではコイツの猛攻は防ぎきれんだろ………)


「我も前に出る!一撃に全てを込める気持ちでいろ!サキ」

【スペルマジック:シザークロウ、スピードアップ、パワーアップ、ダークボディ】


「リリは我の援護に徹しろ!決して前には出るな!オリャァァ」


小さい身長を活かし身を屈めながらミノタウロスに接敵し足を斬りつける


「ヌウウン!!」

だがルクの力ではまともなダメージは入らず、大きな足を振り回した蹴りで闇となった身体ごと吹き飛ばされてしまう。


「くっ、体格差がありすぎる、噛みつけるとこまで行ければまだ……」

ダメージこそ無効化したものの、距離を離されたルクに焦りが生じる。ダークボディは燃費が最悪なのだ。


 【エアハンマー】

リリの攻撃も斧を軽く振るっただけでかき消されてしまう「くっ」


「ニ゙ャ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙」


そこへ、ボロボロになりながらもニコが飛びかかり、ミノタウロスの腕へと必死に噛みついた。

 

しかしそれも激しい振りの前にアッサリと振り払われ、そのまま壁へ激突したニコは、ピクリとも動かなくなった。

だが。ニコが命懸けで作った、ほんの一瞬の隙。


「いまァァァ!!!!」

【エクスプロードォォ!!】

その隙にサキの全てを込めた一撃ミノタウルスに炸裂する!


「今しかない!突撃するぞリリは隠密して背後を狙え」 


凄まじい爆煙に一瞬体勢を崩したレッドデュアルミノタウロスへ、ルクは再び肉薄する。低く素早い動きで敵の注意を自身へ引き引きつける。

 

スレスレでかわす足払い。

一瞬の隙を見て食らいつこうと飛びかかるが、『並列思考』を持つ敵には思考を読まれ、軽々と回避される。


直後に振り下ろされる斧の強撃を影の体で無効化していく。

だが、極限の綱渡りもそこまでだった。

 

ボス部屋に突入してから既に20分。休みなく魔法を放ち続け、おまけに燃費最悪のダークボディを維持し続けたルクのMPがついにそこをついてしまう。

 

さらに間悪いことに、トラップダンジョンでのユニークスキル[暴食の星喰い]への進化に伴い、ストックエネルギーまでもが空っぽになっていたのだ。

 

(くっ……もう[ダークボディ]を維持できん……! あとは低級魔法が数発と、アクティブスキルのみか……!)


「フッこの態度の窮地、今まで何度も通ってきた!プクゥ」


チラリと視線を走らせると、敵の背後に忍び寄り、絶好のタイミングを窺っているリリの姿が見えた。

ルクは怪しげな色をしたポーションを口に含み、そのままミノタウロスへ決死の突攻を仕掛ける!


「コシャクナガキガァァァ!」


自身の斧を受け流し、手応えのない影となって化かしてきたルクに対し、ミノタウロスは敵意を剥き出しにして狂乱の乱撃を繰り出した。

回避は不可能。ルクは全ての意識を集中させ【パリィ】

で迫る斬撃の軌道だけをわずかに逸らそうとするが。

殺しきれなかった衝撃の勢いのまま激突し、壁へと吹き飛ばされて大ダメージを負った。


だが、ルクは吹き飛ばされる間際、口に含んでいた液体をミノタウロスへ叩きつけていた。

——ジュヴゥゥゥとミノタウルスの肉体が溶ける音が聞こえる。

「ヌ゙ウウツナ゙ン゙ダゴレ゙バ」


それは、強い腐食作用を持つ『キャリオンディア』の体液から生成された特製猛毒液で。激痛と視界不良により、一瞬だけミノタウロスの動きが鈍る。


【死の波動】

【光魔法付与】

【シャインスラスト!】

「今ぁぁぁぁ!!」

背後から心臓部分目掛けてリリの突きがミノタウロスを襲う!


「グウウウウウンンン」

だが、後一歩、後数センチが足りない。


「なっ……!?」

ミノタウロスの異常なまでに締め上げられた強靭な背筋に阻まれ、剣が途中で完全に止まってしまったのだ。

「くっ……うううう!!! 負けるかぁぁぁ!!!」

 

此処が最後のチャンスとばかりに力を込め踏ん張るが、

ミノタウロスが反撃を試みようとリリに意識を向けその手を振り上げる


「ダメっ!リリ避けて」

サキが叫ぶが聞く耳を持たず剣を離さないリリ。

 

致命の一撃が、無防備なリリへ向けて振り下ろされようとした——まさにその瞬間!

シュッ————ドッ!!

どこからか飛んできた槍が、1本の槍が凄まじい速度で風を切り裂き、レッドデュアルミノタウロスを支えていた軸足へと突き刺さった。

 

そのままバランスを崩しリリの方に倒れ込み。

倒れ込んだ自らの重みと衝撃。

それにより、リリの突き立てていた剣が、深々と心臓を完全に貫いた。

 

レッドデュアルミノタウロスHP0


 

今日のお昼ごろにもう1話投稿予定です。

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