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魔王転生〜転生した世界は魔族が滅ぼされた後の世界でした〜  作者: るる
プロローグ

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30/65

25話 ルク達貿易都市ヴァラレートにつく

もし良ければ高評価等よろしくお願いします

「ニーークーー!!!ヤァァァァ!」

【スラストォォ】


独自ながらも様になっているフォームで、掛け声と共にレンカが弱ったウルフを槍で仕留める。


「ニクー!!!」


ウルフを仕留めると雄叫びを上げるレンカ。


あれから1週間、ヴィカと捕らわれていた者達と共に騎士団との集合場所である村についたルク達。


お礼にと魔導テントと報酬金を貰ったものの、ヴィカ達と共に貿易都市ヴァラレートにいくのを断り、狩りをしながらゆっくりと貿易都市ヴァラレートを目指していた。


「そうだ!レンカ!!それで良い、敵を見つけたらズバッ!と接近してドドーンと倒すのだ!ハッハッハ」


「中々良いじゃない!やっぱりその掛け声やる気出るわよね」


「肉は正義です!レンカもわかってきましたねウンウン」


ルク達の思考はだいぶ偏っていた。


 そして、レンカも………………。


今まで親以外、まともに誰かと喋った事のないレンカはルク達の教えが全てとばかりにその偏った思考を枯れたスポンジに垂らす水のようにどんどん吸収していた。


「ハイ!ありがとうございます!今日も肉デス!(わくわく)」


ぴょこぴょこと耳と尻尾を揺らすレンカ。


「ウム!だが今日はいつもと一味違うぞ!」


「え?何よ?もしかして黒パンなの?嫌よ!肉があるなら肉にしましょうよ!」


「違う違う、肉は食う!だが、もう直ぐで貿易都市ヴァラレートにつくのだ!ほれ此処からでも見える大きな門があるだろう!」


「そこに行ってから肉を焼くんですか?」


「フッフッフ、そうかお前達は村以外知らんのだったな!街や都市にはな!完成された料理を出してくれる店というものがあるのだ!今日はそこで食おうではないか!ハッハッハ」


「「……………………??」」


「よく分からないわよそんな事言われても!大体そんな場所あるわけ無いじゃない!そんな事したら自分の分のご飯が無くなちゃうわよ」


「そうです…………それは夢の中の話です」


「ハッハッハ!まぁ行けばわかる、我ら4人の誕生日として盛大に飯を食おうではないか!」


 そう、ルク達は誕生日が一緒なのだ。


というか誰も自分の誕生日を知らないことが発覚したのだ。


騎士団達が行なっていた本人確認のやり方を聞いたことにより…………。


 そして、折角だしみんな一緒にするかという事で冬が明けたこの位の時期が4人の誕生日という事になったのだった。


 [ルク10歳、リリ10歳、レンカ11歳、サキ12歳](身長順)


貿易都市ヴァラレートの大きな門に差し掛かると、ヴァラレートに入ろうとする商人や冒険者などの列があり、どうすればいいんだ?


と眺めていると猫獣人の騎士がやってくる。


「ルク達ですニャ?ヴィカ騎士団長が来たら特別枠として門を通して案内するように言われてるニャン、こっちくるニャン」


 人の顔体に三毛猫の耳と尻尾を持つ女性の獣人が愛想良く笑いながらルク達を案内する。


「特別ですって!ねぇ!なんかカッコいいわ?」


「ウムウム、段々と我らにも強者のオーラという物が備わってきたという事だな」


子供4人がどや顔で騎士の案内に続き門の中に入っていく。


「おぉ?来たな?遅かったじゃねぇか」とヴィカ


「そうか?真っ直ぐ来たつもりだが……まぁ狩りの仕方も教えていたしな」


真っ直ぐとはいったい??


「ほらよっコイツを持って冒険者ギルドに行け。

此処では身分のない奴はかなり厳しく入門チェックを受けなきゃなんだが、オマエらの身元はワタシが保障してやる。

ついでにそのプレートを冒険者ギルドに持ってけば試験なしで登録が出来る。

…………まさかギルドにすら登録してなかったとはな、まず最初に真っ直ぐギルドに向かうんだぞ」


「あぁそうだ、後これに着替えてけ!お前らの為にって盗賊に捕まってた子の親が渡してくれってさ」


 ルク達は生まれて初めて、新品の衣服を手に入れた!

しかも魔糸で出来た耐久性抜群の多少の伸縮なら問題なしの優れものであった!


「おお、新品ではないか!ありがとう!!成長期だからな我らハッハッハ!」


 「よしいくぞ皆の者!ギルドまでダッシュでいってその後飯だ〜」「「「うんっ!」」」


 数十分後



「……………………」


「……………………」


「……………………」


「……………………」


貿易都市ヴァラレートその大通り。


ルク達は立ち止まっていた。


「ルク?」


「なんだリリ」


「ギルドって何処?」


「知らん」


沈黙。


「サキ」


「なによ」


「知ってるか?」


「知らないわよ」


再び沈黙。


「レンカ」


「知らないデス」


全滅だった。


「むぅ……」


ルクは腕を組む。


「どうするの?」


「フッ、とっておきの策がある!」


自信満々に言うルク。


「一番大きい建物へ行けば良い」


「なるほど!」


「流石ルクです!」


「そうよね!ギルドって凄い場所なんだから大きいに決まってるわ!」


サキ達は誰一人疑わなかった。


 ルク達は森以外でも迷子になれる事が発覚した!


 そしてルク達は貿易都市ヴァラレート1番大きい建物に着くと……。


領主の屋敷に堂々とそこに入るのが当然のように入っていった。


勿論見張りはいた、しかし!ヴィカがくれた特別なプレート(こんな予定では無かったのだが)も目に留まり見張りも来客かな?


と確認しようともした…………だが!


 だが余りにも堂々としすぎて誰も止めることはなかった!


空気が読める見張り(自称)は下手に引き留めて癇癪を起こされても大変だと思いスルーしたのだった!


屋敷の中。


掃除中だったメイド達が固まる。


「「「「……………………」」」」


子供が四人、当然のように入ってきた。


「登録お願いします!」


ぺこり。


レンカも慌てて頭を下げる。


「お願いするデス」


メイド達は顔を見合わせた。


登録?何の登録だ?


だが門番は止めなかった。


つまり身元は確かなのだろう。


しかも子供とは思えないほど自然に入ってきた、つまり。


何か重要な客人!仕事のできるメイド達(自称)はそう判断した。


「か、かしこまりました」


「やった!」


「話が早いわね!」


「都会は凄いな!」

 

 丁重にお客様対応をされルク達はご満悦だった


数十分後応接室にて、ルク達は生まれて初めてのフルコース料理を味わい尽くしていた!


「美味い!!」


「これ凄いわ!!」


「モグモグモグ」


「おかわりデス!」


シェフが泣きそうな顔で料理を運んでいく…本来なら夕食用。


特別な日限定の領主専用の高級ビックボア肉!ソースも特製。


全部消えていく、消えるとにかく消えてしまう。

だが、メイドの話を聞く限り何処かのお偉いさんのお子さんだと言う……止める訳にはいかない。


「まだあるデス?」


「……あります」


「やったデス!」


シェフの心は泣いていた。


〜貿易都市ヴァラレート領主、ヴァーラン視点〜


儂の名前はヴァーラン・レートウークス、この貿易都市の領主をしている。


 最近、盗賊騒ぎやら魔物が活発になったとかでそこそこ忙しかったが盗賊の件が片付き少し肩の荷が降りた。


 やっと盗賊に捕まっていた人々のアフターケアも終わり今日は久しぶりにシェフに私の大好きなビックボアの肉を奮発して貰った。


フフフ、今日はワインも開けるか。


 ん、どうした?来客だと?誰だ?…………え?知らん子供?そんな予定あったか?


 駄目だな、最近忙しくてどうやら忘れていたのかもしれん、応接室だな会いに行こう…………。


 儂は耳と目を疑った。


楽しみにしていたビックボアの肉がもうありませんと項垂れるシェフと、応接室の机に大量に積み重なった空き皿の数に……………………。


 ヴァーランは固まった。


三秒ほど固まると次第に額に青筋が浮かびあがっていき


「何をやっとんじゃオノレラァァァー!!」


 今年で52歳、ヴァーランは久々にブチギレだという。


「「「「ごめんなさい」」」」


 そしてルク達は正座して謝っていた。


「だが!こんな美味しい料理、運ばれてきたら食うだろう!無限に」


「そうよ!それに誰も止めなかったもの!」


「ゴホン……ま、まぁいい……良くないがまだ君達は子供。ん?君そのプレートをどうして持っているのかね?」


 ヴィカがルク達に預けたプレートは騎士団が認めた者、

つまり強さと正義を兼ね備えた者がもてる物で、

この都市限定ではあるが騎士団と同等の扱いを受けられる物だったのだ

(本来であればギルドで冒険者プレートを発行する時、ギルドが回収する手筈だったのだがルク達はギルドに辿り着けていなかった)。


「ウム?ヴィカがくれたぞ?ハッハッハ!」


「…………そうか、君たちがヴィカ騎士団長が言っていた盗賊のアジトを突き止めた魔法使いパーティーか。


ふむ…………これも何かの縁だ少し依頼を頼みたいのだがいいかね?冒険者なのだろう?勝手に我が屋敷に入った事それで不問にしよう」(ヴァーランはまだ怒っているのだ)


………………これから冒険者になるのだが、一緒か!


「ウム勿論だとも!我等最強パーティーに任されよ!美味い肉もいっぱいくれたしな」


「あげたわけじゃ無かったんだが……まぁいいか。騎士団が管理しているレベル2ダンジョンは知っているね?」


 ほぉほぉ!レベル2ダンジョンがあるのか!知らんかったが此処でほんとのことを言えばなんか良くない気がするぞ?よし


「ウムウム、ヴィカから聞いとるぞ」


「実はね最近そのダンジョンの魔物が活発になってきてね、倒してから新しい魔物が湧くまでの時間も短くなっていてきているんだ。

盗賊の件もあって騎士団もなかなか手が回っていなくてね。

そこでだどうやら君達広範囲のサーチが使えるみたいじゃないか?

腕も悪くないと報告を受けているし、調査を依頼できないだろうか?

勿論報酬は期待していいよ………………肉料理の値段は引かせてもらうけどね」


「任されよ!ダンジョンであれば我の右に出るものはいないハッハッハ!」


「「冒険ね!(ですね)」」


「ヴィカ騎士団長とその部下も同行してもらえるように手配しよう。

出てくる魔物はボアと牛が殆どでね、突進攻撃がメインだけど大きいからね。

魔法を放つ間の盾役は必要だろう」


軽いダンジョンの説明を受けた後。


その日の夜は領主の屋敷に泊まった……身元不明であるルク達が泊まれたのは奇跡と言っても良い!

大きいお風呂にふかふかのベットの衝撃で緊張し、4人で固まって1つのベットで眠ったという。


「オマエラ何でこんな事になってんだ?」


翌朝、説明を受けたヴィカは思ったより早いルク達との再会に戸惑っていた。


「まぁ、良いではないか!ハッハッハ!また宜しく」


「ハァァ、まぁ良いけどよ。

とりあえず冒険者ギルドに先によるぞ、とっとと冒険者になってくれ頼むから」


少しお疲れのヴィカである。


準備があるからと、近くの広場で待ち合わせし

(ダンジョン待ち合わせにしようとした瞬間野生の勘が危機を察知した為)


ルク達が登録してる間騎士団へと向かい準備を整えていくヴィカ。


「おうおうおう!なんだぁ?またガキか!最近多くて困るんだよなぁ冒険者は遊びじゃねぇんだ」


 ルク達は受付にプレートを渡し、ギルド登録して貰っている間しっかりと絡まれていた。


 あん?なんだこの図体だけデカくて覇気を感じられない雑魚は我を舐めとるのか?燃やすぞ


「何が言いたいのか良く分からんが我の敵という事はわかった、かかって来い!誰を敵にしたか分からせてやる!」


 上手くあしらったアシュレイと違い、ルクは売られた喧嘩は買う主義だった。


「私がやってもいいよ?」

そしてリリが剣を抜き……


「…………まぁ、経験になるか、よしヴィカから教えてもらったパリィの練習だ、そこの木偶の坊の攻撃をパーフェクトパリィして見せろ」


「余裕、任せて」

 

 ※パリィについて、相手の攻撃をタイミング良く弾く事で攻撃を防御できる技。

パーフェクトパリィはジャストタイミングで攻撃を弾くと一切のダメージを受ける事なく攻撃を弾か事ができる。


貿易都市ですが、貿易関連のイベントはルク達とは無縁そうです

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