86話 リアルモ○ハン
結論から言うと、二枚あって良かったです。
足りなくなるところでした。
二人ともすごいですね。
よく食べます。
うーん、もし、私が屋台を出して、レベルアップを目指したら、その間のごはんはどうなるのでしょうか? 冒険者ギルドの前に出店する場合は冒険者のいる朝早くから出さないといけませんから、これまでのように、家で朝食を作ることも出来なくなりますね。
相談してみました。
「12時間得た経験値か……レベルアップ……」
ルイスさんが、なにか考えていますね。
「ユキのレベルが上がることには賛成だよ、ユキはかなり弱いからね」
「じゃあ、明日の予定はドラゴン狩りだな、お前、付き合え」
「わかった、二人で狩ったほうがたくさん倒せるからね」
リアル、モ○ハンがはじまります。
ドラゴンという最終段階のモンスターを狩ってしまうのですね。
それも、モブのレベルアップの為に。
申し訳ないので、明日の朝食はスタミナのつく醤油味の生姜焼きにしましょうか、夕食を食べ終えると、洗い物をして、オークキングの肉を薄切りにして生姜と蜂蜜、みりん、酒、醤油で漬け込みます。
オークキングの肉は、臭みのない柔らかい肉ですが、酒は日本料理では「旨い水」と呼ばれることもあるほど、使い勝手が良い代物なので、なるべく料理に使っていこうと思います。
ちなみに、よく料理の本などで酒と書いてあったら料理酒でなく、清酒を示していることがほとんどだと聞いたことがあります。
それぐらい、日本料理は酒を使うことが多いんですね。
仕込みも終わりましたし、お風呂に入って寝ましょうか。
おやすみなさい。
朝になりました。
ご飯を炊いて、昨日仕込んでおいた、オークキングの肉を焼きます。
うーん、いい匂い。
食欲がわきます。
クリスさんとルイスさんが起きてきましたね。
二人共気合いが入ってます。
味噌汁は玉ねぎでいいかな? 漬物はたくあん? 小鉢はほうれん草のおひたしで。
物々交換で購入したものを調理したり、切って盛ったりします。
これでいいか。
召し上がれ。
私も、食べます。
しかし、オークキングの肉、いつ食べてもおいしい。まだまだ、たっぷりあるんだよね。だけど他の肉はどんな味なのかな?
「由紀、今日ドラゴンを狩ってくる、その肉を渡そう」
ルイスさんが話します。
ルイスさんは頭の中でしゃべったこともわかるから隠し事ができません。
「ありがとうございます」
お礼を言います。
ドラゴンの肉、リアルファンタジーですね。




