73話 転移魔法
クリスさんとルイスさんが騒いでいたので、お昼の時間になりました。
「お二人とも、お昼どうしますか?」
「ユキはなにが食べたい?」
クリスさんに聞かれます。
うーん、別にこれといって食べたいものはないんですよね。
強いて言うなら、おにぎりとか、お寿司でしょうか。
「おにぎりか、お寿司が食べたいです」
「……」
「レストランというわけにはいかないな、良かったなクリス、デートができなくて」
「お二人はなにか食べたいものはないんですか?」
「俺はなんでもいいな」
「私はユキの食べたいもので」
どうしましょうかね?
クリスさんの家に戻って昼食にしましょうかね。
「なるほどクリスの家に帰るのだな、私がつれていってあげよう」
「いえ、私がつれていきます」
「あ、クリスさんにルイスさんも、私、転移魔法を女神様にスキルとしてつけていただきましたから、大丈夫です、一人で行けます」
クリスさんががく然とした表情をしてますね。
ルイスさんはそうかと言って平然としています。
「ショックを受けすぎだぞ、それにろくでもないことを考えるな」
「……」
クリスさんが無言になりましたね。
しかし、ルイスさんは神様だから、クリスさんの考えていることもわかるんですよね。
うらやましいなぁ、モブとして、いかにクリスさんをブロックすればいいのか悩んでいるので、そこら辺のアドバイスも欲しいですね。
「あー、監禁されるから、やめておけ」
あっ、まさか、さっきのろくでもないこととは、監禁ですか?
クリスさんにプンプンですよ。
激オコです。
モブだって怒るときは怒るんですからね。
「あー、由紀が可愛い」
「いつだって、ユキは可愛いですよ」
「まぁ、そうじゃないんだが」
ゴニョゴニョとルイスさんが言ってますね。
「じゃあ、クリスさんの家に行く前にちょこっと試しますね」
一メートル前に想定して。
転移魔法を使う。
出来た。
いけますね。
クリスさんの家にも行くことが出来ることがわかりました。
一度行ったことのある場所には行くことが出来るようです。
二人共、私を待っていてくれたようです、並んで立っています。
「出来そうです」
「じゃあ、俺たちは後から行く。先に行ってくれ」
「わかりました」
クリスさんの家をイメージして。
転移魔法。
出来たー!
クリスさんの家です。
やったぁ。
すごく便利です。こんなすごい魔法をくれて、女神様ありがとうって感謝しなければなりませんね。




