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65話 確信犯

 案の定、クリスさんからおかわりの要請が入りました。


 サッと盛って、サッと差し出します。


 クリスさんが上品に食べます。


「そういえば、クリスさんからもらった、あの青い指輪、もしかして、ブルーダイヤモンドですか?」

「……」

「クリスさん?」

「もし、そうだと言ったら?」

「いただけません、返します」

「……」

「クリスさん?」

「私から言えることは何もないです」


 むー、ブルーダイヤモンドなんですね、クリスさん。


 そんなお高い指輪をモブに送ってどうするつもりですか。


 返してあげませんよ?


 というか、返させない為に黙ってるんですよね。


 もう! この確信犯め。


 カレーを怒りのあまり、がつがつたべます。


 肉がとろけるように柔らかくて、舌で噛みきれる感じです、そして、いつもながら、肉汁がすごい、肉自体に旨みがあるんですよね、たまりません。


 じゃがいもおいしいし、玉ねぎを多くしたのは正解ですね、甘口のカレーに、玉ねぎの程よい甘さが加わってなんとも言えません。


 ふー、満足、満足。


 今度は、ハンバーグカレーや、カツカレー、かにクリームコロッケのトッピングなんかもいいかもしれませんね。


 え? クリスさんおかわりですか? ありますよ。


 ええ、お腹いっぱい食べてください。


 物凄く食べたそうにしているので、カレーを大盛りで盛り付けます。


 明日のカレーは無くなりました。


 まぁ、イケメンの笑顔には代えられません。


 また、次回にでも多めに作りましょう。


 食事が終わり皿などを洗います。


 今日はクリスさんに付き合ってもらいましたからね、私が片付けます、というより居候なので当たり前ですよね。


 そういえば、この家の冷蔵庫はどうなっているのでしょうか。


 使いたいのですが、何か入っていたら、使うのに躊躇いますね。


 冷蔵庫大きいです。


 クリスさんの了承を得て開けてみます。


 飲み物のビンですかね。


「ユキ、いつも私は食事は外でするんだ、そこにあるのは酒だけだよ」

「ここに食材を入れてもいいですか? 明日の朝に朝食を作りたいので」

「もちろんだよ。料理上手なユキの手料理楽しみだな、冷蔵庫に入れたいものがあれば遠慮なく入れておいてね」

「わかりました。ありがとうございます」


 クリスさんは私の作るカレーしか、食べていません。


 カレーは万能です。


 カレーを基準にされると困るのですが、まぁ地球の調味料を使えば、そこそこのものは作ることができます。


 大丈夫でしょう。


 明日は何にしようかな。


 とりあえずアイテムボックスにある生のボア肉、ハム、キャベツと、卵、牛乳の残りと醤油やソース、ローリエの葉などは冷蔵庫に入れておきましょう。


 以前買っておいた、塩、油、砂糖、胡椒、は外でいいですかね。


 オークキングの肉は外に出さずに時間停止したアイテムボックスの中に引き続き入れておきます。

 

 水のきれた洗い物を拭いて……よし、片付きました。

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