表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/194

56話 SSS

 薬師ギルドに戻りました。


 身体に浄化を使い、もう寝ます。


 クリスさんのおかげできょうは忙しくなった気がします。


 明日はもっと忙しいんですよね。


 朝になりました。


 大問題です。


 私の席で偉い人が仁王立ちしています。


 昨日の納品ではプリンも売りましたし、買えたはずですが?


 どうしたんでしょうか。


 え、買えなかった?


 一人1個の制限をつけなかったからあっという間に買われてしまった?


 明日から制限するが、やはりもっと数を増やさなくては駄目だ?


 今月の残りは11日間。


 その間のヨーグルトやプリン、ゼリーを20個ずつ増やすことになりました。


 ヨーグルトで金貨44枚、プリンとゼリーは合わせて二回で金貨4枚、合計で金貨48枚、前金でいただきます。


 余ったらお昼にも売るそうですが、さすがに売り払ったものです、お昼に食べられても文句は言えません。


 話は済んだと私から離れようとした、偉い人に一応言います、クリスさんの家にお世話になることを。


 驚いてますね。


 クリスさんは有名人ですから。


 え? ヨーグルトは大丈夫なのか?


 ああ、そっちに驚いていたんですね。


 大丈夫です。


 ポーションの買い取りついでに寄らせてもらいますから。


 あっさりと了承されました。


 お世話になったお礼にルイスさんに拒否られた、チョコレートとクッキーの詰め合わせの菓子折りを渡します。


「お世話になりました、皆さんで食べてください」


 おお、喜んでますね。


 包装紙に興奮してます。


 高級そうだ? 王都の物かね?


 ああ違いますよ、私のスキルで元いた世界から取り寄せているんです。中身はお菓子ですが、と言います。


 ほぅ、と言って偉い人が固まります。


 なんでしょうかね、放心している様子ですが放っておけば直るでしょう。


 パンとスープとヨーグルトをいただきます。


 ごちそうさまでした。


 部屋もきれいに浄化してありますし、このまま出ていっても問題はないですね。


 買い取りカウンターに行きます。


 あっ、クリスさん。


 早いですね。


 もっと遅い時間かと思ってました。


 一緒に買い取りカウンターに座ります。


 おや? 買い取りカウンターのお姉さんが嬉しそうですね。


 ふんふん、この朝の買い取りが終わったら休暇になって実家に帰ると。


 だから、ヨーグルトとプリンをちょっと多めに買い込んで時間停止付きのマジックバックに放り込んである?


 偉い人、犯人が見つかりました。


 しかし、お世話になっているので告げ口はできません。


 沈黙を保ちます。


 お姉さんにも今日ここを出ていく話をします。


 お礼に偉い人にお菓子を渡してあることも話しておきます。


 お姉さんの目がそわそわし始めました。


 ん? そのお菓子が欲しい? 買い取らせてくれ?


 お菓子は、日持ちのする、チョコレートとクッキーの詰め合わせであると説明します。


 さすがに映像を出す訳にはいきません。


 目立ちますし、目をつけられたら厄介です。


 それが欲しい?


 お姉さんがカウンターに金貨を積み上げ始めました。


 止めます。


 そんなにいりません。


 金貨1枚だけ取って、3000円のチョコレートとクッキーの詰め合わせを渡します。


 私は卑怯なぼったくり師です。


 もう後戻りはできません。


 クリスさんがなぜか私の腰に手を回しています。


 これは、ぼったくりを行ってしまい心を痛める私を支えてくれているのでしょうか?


 そう考えておきましょう。


 唯一の慰めはお姉さんが実家にいいおみやげができたと喜んでいることです。


 モブは悪いモブになりました。


 反省はちょこっとしました。


 買い取りカウンターに特級ポーションを出します。


 特級ポーションは買い取り金額、金貨2枚。


 下級ポーションとは違いますね。


 大金をいただきました。


 お姉さんが複雑そうな顔をしています。


「ねぇ、この前も特級ポーションを売ってくれたけど、これからは特級ポーションを中心に売りに来てくれるのかしら?」

「はい、そのつもりですが」

「ふー、ギルドランクを上げるわね。普通なら下級ポーションの次は上級ポーションなのだけど、特級ポーションとはね。二つランクを上げてDランクにするわね、でないと取引内容と合わなくなってしまうから、身分証を出してもらってもいいかしら?」

「はい」


 アイテムボックスから身分証を出します。


 お姉さんが席を立ちどこかに行くと、クリスさんが話しかけてきた。


「ユキ、凄いじゃないか、まだ、1ヶ月も経っていないよね」

「えへへ、そうかな?まぁこれも皆さんのおかげだけどね」

「謙虚なユキ、可愛い」


 ギュッと抱きしめられます。


 モブ的にはもらい事故です。


 私は悪くありません。


 えいっ、えいっ、離れてー。


 お姉さんが帰ってきました。


 私たちの様子に、あえてなにも触れてはくれません、スルーです。


 抱きしめているのが、S級冒険者のクリスさんだからでしょうか、それともモブの私は救出しなくてもよい人間だからでしょうか? 前者であって欲しいです。


 身分証が渡されます。


 Dとあります。


 嬉しいですね。


 そういえば、クリスさんはSランクなのですよね。


 見てみたいなぁ。


 モブはだいたいが野次馬です。


 群れますし、珍しいものには興味を持つのですよ。


 クリスさんにおねだりします。


 クリスさんがニコニコしながら冒険者ギルドの身分証を見せてくれます。


SSS (エスエスエス)?」


 Sが3つ、ついていますね。


「ああ、Sランク以上はみんなSに統一されるから、本来ならダブルSとか、トリプルSって言うんだよ、まぁ、トリプルSの上は無いけどね」


 抱きしめられたまま、告げられます。


「クリスさんはS級冒険者だと」

「間違っていないよ、どちらにせよ大した違いはない、単独で一回に竜を1匹相手に出来るのと、単独で一回に竜を10匹相手に出来ることとの違いぐらいだから、これからもS級冒険者でいい」


 だいぶ、SランクとSSSランクでは違いますね。


 ヤバすぎでしょ。


 モブはクリスさんに対する危険性を10段階近く上げなくてはなりません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ