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しょぼくない  作者: 何故
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手を伸ばす、伸ばされた手は、何をする手。

銃を撃つ、ってのは案外簡単だ。とお気に入りのエアガンを見せて来たミリタリー好きの友人が言っていた。確かに見た目だけの銃なら撃つのは簡単だろう。彼もそう言っていた。でもこうして本物を目にすると、案外そうなんだなって感じた。でもそれよりも、実際に撃てるんだなと嬉しくなる方が大きかった。まあ興味が無かったと言えばウソになる。だって男の子だもん。無い方が珍しいよね。

「決行は突然だが明日行う」

急だな。オイ。

「こちらとしては事態の収拾は早めに着けたい」

「日曜だけどよろしくね」

まったくね。まったくだよ。ホント。だったら今からって言われた方が良かったな。日曜ぐらいはゆっくりしたいんだけど。

「まあ俺らも休み無いから。そういう事で、頼むよ」

えー、嫌なんすけど。




会議もなあなあな感じ、と言うのかな。そんな感じで終わった。どっちにしろ面倒な事案なんだろうというのは伝わったから、しょうがないんだろう。まあそう思うしかないよな。

帰りに石木田と榎川と連絡先を交換した。でもこれは細谷さんの提案で、結局は受け答え程度しか二人と会話していない。こんな感じで良いのだろうかと思うけど、まあ時間が解決するだろうと一旦は諦めた。まあ少しは仲良くなりたいな。

「二人とは仲良くなれそう?」

「まあ、まだ分からないかな」

帰りの送迎に車を出してくれた細谷さんとそんな雑談をするのは、至って普通の事だろう。人間関係は特に話しやすい部類の話題だから。

「まあ短い間か、長い間かは知らないけど、一度出来た縁は大事にしといて損は無いよ」

「それは経験談?」

「まあ、そんなトコ」

「じゃあ過去に失敗したんだ」

「さあ、どうだったかね」

こんなおちゃらけ感が多い人でも、人間関係で苦労する事もあるんだなと、少し驚きの様なものを感じた。まあ現代社会で何かしらの人間関係で悩まない人は少ないだろう。エセ占いでもそんな当たりの付け方はよくやると、どっかの記事で読んだ記憶がある。

「別に思い出したくないワケじゃないよ」

「うそ」

「ホントだよ。ただ、本当に思い出せないだけさ。そんな気がするだけの、思い過ごしみたいな」

「んー、変なの」

はは、と笑ったこの人に、哀愁というのだろうか。そんな気配というか、そんなものを感じた。

「泣きたい?」

「いや、別に」

「本当に?」

「うん」

素っ気なく答える姿に、何故こんな質問を自分はしたのか疑問に思ったが、そんなものだろうと勝手に思った。相変わらず自分でも変な生態だと思う。これももう隠れ切りそうな夕日に当たったからだ。

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