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王太子と令嬢だった人

王城の謁見の間にて。

沢山の貴族たちが集められていた。


騎士によって玉座に座る国王と王妃の前に

立たされたのはヴァレンとユミア。


かつて、悪女を成敗して結ばれあったと呼ばれる二人。

だが、今は違う。


何の罪もない一人の令嬢を陥れ死に追いやった

ただの悪人。


そんな二人を貴族たちは冷めた眼差しで見ていた。


玉座に座り、二人を見ていた国王は静かに口を開いた。

「ヴァレン」

「お前の王太子位を剥奪し

王国から永久追放とする。」

その言葉に、貴族たちは驚きもせずに

当然の末路だというように頷いていた。

ヴァレンは理解していないよう、

目を見開いて国王を見ていた。

「王位継承権第一位は、第二王子ノルネスに変わるとする。」

「そ、そんな…!待ってください…!!」

ヴァレンが何か言おうとする前に

国王は制圧するように冷たく告げる。

「お前は、その令嬢と共に虚偽の罪でエレンシア嬢を

陥れ、死に追いやった。」

「王族としての資格はない。」

一つ一つの言葉に棘があり

ヴァレンの胸にグサグサと突き刺す。

顔を青ざめて膝から崩れ落ちていく。

「違う私は…っ」

弁明しようとするもその時間すらも与えられない。

ヴァレンはただ受け入れることしかできなかった。



次に、ユミアへの宣告

王は静かに告げる。

「ユミア伯爵令嬢」

「虚偽告発、毒物混入、毒殺未遂と数多の罪を犯したことにより。」

「終身幽閉とする。」

永久幽閉それは死ぬまで牢獄に居続ける

とても思い刑罰。

ユミアはそう告げられた瞬間

「いやああああああ!!」

絶望した顔を見せて甲高く叫び出す。

涙をポロポロと流しながらも沢山の貴族たちに

助けを求めようとするものの

自分に味方する貴族などおらず。


ただ醜態を晒してしまうだけだった。


二人の処罰が決まった後

国王の命令によって二人は引き離される。

ユミアは泣き叫びながらも連れられていく。

「ヴァレン様ぁ!!」

泣き叫びながらヴァレンに手を伸ばそうとするものの

ヴァレンは、ユミアの方へ顔を向けずに

連れられていく。

愛していた人からも見放されてしまったユミアは

「あ、ああああ…!!」

膝から崩れ落ちて泣き崩れた。

そのまま騎士によって無理やり歩かされていく。


王太子妃の座、ヴァレンと一緒にバージンロードを歩く光景、王宮でヴァレンとの幸せな生活。

ユミアの思い描いていた理想は因果応報によって

粉々に打ち砕かれていった。


そして、全てを失ってしまい

自らの手で壊していった

人生の中で生き続けなくてはいけない。

それは処刑よりも重く苦痛な罰であった。

読んでいただきありがとうございます。

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