表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールドヘイト  作者: 三ki
第1部
30/63

30話 魔王ノア

〜白人側〜

ソニアは魔獣や魔人達と向かい合っていた。


「魔人は4人生捕りにする。そしてすぐ撤退だ。全員にそう伝えろ!」


ソニアは全員に命令を出す。


「4人全員ですか? ですが、魔獣も居ますし、そう簡単には…」


「大丈夫。魔獣ならすぐに片付く。」


ソニアはそう言うと、”創造”の魔術を発動した。

次の瞬間、魔獣達と魔人の足元から地面が飛び出した。魔獣達は一瞬でコアを貫かれ、そこに倒れた。

ソニアは地面に手を触れることなく付加をしたのだ。

これが、”地神”の異名を持つレッドスター序列ニ位、ソニアの力である。


「魔人のコアは外した。これより捕獲にかかる。戦闘は私がする。皆は捕獲の準備を。

それと殺り損ねた魔獣がいるかもしれないからそれの始末と、退路の確保も。」


ソニアが皆に指示を出すと、皆一斉に動き出した。その隙に魔人達は再生を終えた。


「ヒッヒッヒ 最初は油断したが、その隙に俺らを殺らなかったことがお前の敗因だぜ?」


「明らかな知能レベルの低下…それは魔獣化によるものか?」


「あ?」


「元々そんなに馬鹿だった訳ではないんだろ? お前らをそうしたのは誰だ?」


「テメェ、俺をおちょくってんのか? まあいい、答えてやるよ。

俺をこんなに強くしてくれたのしてくれたのは、魔王ノア様だ!」


「ノア? 聞いたことがないな。

もうちょっと詳しく聞きたいとこだけど、まあそれは…お前らを生捕った後でいいか。」


魔人4人が同時に分かりやすくキレた。


「面白れぇ  やってみろよぉぉー!!」


魔人の内の2人は手に剣を創造した。それはさっき見覚えがあった2人だった。残りの2人は何も創ろうとしないことから、紅人の魔人ということだろうか。

ソニアはさっきと同じように、地面に付加して攻撃する。魔人達の内、2人には命中したが、他の2人には避けられてしまった。同じ手は喰わないということか。

だが命中した2人には、さらに追い討ちを加えて即戦闘不能に。避けた2人にはその周囲から地面を出して簡易の檻を創る。

その隙に戦闘不能になった2人を部下に捉えさせる。捕獲には、トリプルスタークラスが時間をかけて創った頑丈な手錠などを使う。これならば相手がレッドスタークラスの紅人でない限り逃れられることはない。


2人の魔人が檻を破って出てくる。だがそれは十分に待ち構えていたソニアだったので、その隙に鋭利に尖らせた地面を飛び出して四肢を切断、即戦闘不能にする。そして同じく捕獲した。

魔人達は暴れたり叫んだりしているが、ソニアはそれを全部無視して即撤退した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜紅人側〜

「さて…」


重く響いたその言葉を子供の魔人が発した次の瞬間、右手が急に凄いスピードで伸びてきてリガーを襲った。

リガーは間一髪でそれを避けるが、後ろにいた部下達はもろに攻撃を受けて、心臓を貫かれている。驚くべきことに、その右手は途中で枝分かれしていて、複数の部下を襲った。問題はその中に本部との連絡係がいて、しかもトランシーバーを壊されてしまった。これではもう連絡が取れない。

さらに、子供の魔人は貫いたリガーの部下を自身の元に引き寄せ、そして数秒間触れる。すると彼らの肌が次第に黒ばみ、そして青紫色になっていく。そして傷は塞がれ、魔人が誕生した。


リガーは焦りながらも、子供の魔人の腕を触り破壊した。リガーの魔術は練度が高いので、伸びた腕だけでなく肩ぐらいまで破壊した。だが、子供の魔人はノーダメージという感じで、しかも魔獣や魔人よりもかなり速く再生した。


子供の魔人は今度は両手を伸ばして攻撃してきた。途中で何本にも枝分かれしていたが、一度見た技なので、今度は少し余裕を持って避ける。

だが、リガーは次の瞬間腹の辺りに痛みを感じた。どうやら、枝分かれした腕がさらにリガーの後ろで枝分かれして、リガーの背後から腹部を貫かれていた。痛みを感じた瞬間に反射的に”破壊”の魔術を発動させたので、なんとか追撃は免れた。


リガーは子供の魔人から目が離せないでいる。その時、リガーの後方から悲鳴と雄叫びが聞こえた。どうやら、周囲の魔獣が襲い出したようだ。

だがリガーはここから離れられない。さっき何人かやられたが、トリプルスターとダブルスターがまだ残っているので彼らに任せることにした。


「これはお前の仕業だな? お前、何者だ?」


「話す義理はない。」


「名前くらい教えてくれないか?」


「…まあいい、いずれ名乗ることにもなるだろう。よく覚えておけ。私の名はノア、魔の王だ。」


ノアはそう言うと、自分の右手を超巨大な手に変え、それをリガー達に振り下ろした。

リガーはその隙に距離を詰めようとしたが、その時、足に痛みを感じ、動かせなかった。どうやら地面から魔獣の触手のような物が出て足を貫いて、絡まっていたようだった。おそらく、ノアの足から地面を貫きながらリガーの足を攻撃したのだ。

すぐにそれを破壊するリガーだったが、今度は正面からの攻撃が飛んできた。今度は避けれず、それを手で受けて破壊する。致命傷は免れたものの、手にダメージを喰らった。そして、もう一発…もう一発…

当然、ノアの巨大な右手を避けることは出来なかった…


〜その約1分後〜

「目が覚めたか?」


リガーは目を覚ました。そしてすぐに、自分の体の異変に気付く。痛みは全くなく、肌が青紫色になり、力が溢れていた。


「これからは私の下で働いてもらう。さて、まず名を教えよ。」


その言葉には、何か特別な力があった。何か、逆らってはいけないような、そんな圧が重くのしかかってくる言葉だった。

リガーは出せる力の全てを持って抵抗した。


「ふ、ふざけるなああーー!!」


リガーは自分の心臓部、つまりコアがあるだろう部分に触れると、全力で”破壊”の魔術を発動した。

見事にコアは壊れ、リガーは自害に成功する。

「ちっ」ノアは舌打ちし、今回の一連の事件で手に入れた魔人達を連れて、森の奥へと消えていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ