蜘蛛の屋敷の箱入り花
美味しい獲物を楽に捕まえるため。それが、花の妖精が蜘蛛の魔女――絡新婦に囚われた理由だった。
放っておいても甘い蜜の香りにつられて獲物はやってくる。その中でも好物である蝶の妖精――胡蝶を捕まえることを絡新婦は夢見ていた。
全ては計画通り。胡蝶が手に入るのも時間の問題のはず。
けれど、花の妖精は言うのだ。このままでは、胡蝶は誘き出せないのだと。
ならばどうすればいい? その問いかけから、絡新婦の計算は狂っていった。
放っておいても甘い蜜の香りにつられて獲物はやってくる。その中でも好物である蝶の妖精――胡蝶を捕まえることを絡新婦は夢見ていた。
全ては計画通り。胡蝶が手に入るのも時間の問題のはず。
けれど、花の妖精は言うのだ。このままでは、胡蝶は誘き出せないのだと。
ならばどうすればいい? その問いかけから、絡新婦の計算は狂っていった。