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ハーピー

 3人で今回の話を踏まえていろいろ話してた。

「スラリンなんか同じテイマーにも引かれちゃったよ」

「それ本人目の前にして話すかな…」

「私はヤマト様のノロケにしか聞こえませんよ」

(分かってはいるミーシャをこんな風にしてしまったのは僕なんだと、でも僕歪んでるし重いけど無償の好意を投げてくれる彼女どっちかといえば好きだった)

「3人集まってもらったのは、再度見つめなおすために新しい欲しくなるモンスターを仲間に加えたいからどう思うか?って聞きたくて」

「別に僕はミーシャの時も聞かれたけど逆にヤマトってこっちが気にしてない事いちいち気にするよね」

「嫉妬と言う意味でしょうか?」

「まあそういう事かな」

「私と似たような気持なのですか?」

「いやーそれが違うんだよね。スラリンにミーシャ加入について話したときとも違う。そうだねスラリンの言うとおり気にしすぎかな。なら探索始めるよー」


 ハーピーと言う鳥型のモンスターが珍しいと言う話を聞いた。僕一応冒険者ギルドでモンスター退治ってのを治安維持的にやってる事になってるとマスターに言われて分かった。うーん、僕新しいモンスター聞いたらワクワクしてる。本来冒険者ってこういうものだよね?あのギルドメリッサの国家権力と対等に交渉するとかの野望のせいで捻じ曲がってるよ。冒険者ってもっと自由人だと思うんだよね。シンプルな話しギルドが冒険者を駄目にしてるんだろうな。実際問題金儲けとなると国家の何でも屋って事ばかりしてる。僕がギルドを飛び出せば片付く問題だと思う。他に稼ぎ方を知らないんだよな…。


 ただこのモンスター上半身は美しい女性なんだよな。そこがミーシャどう思うかな…。そういう気持ち0だった。ミーシャって結果論で、正直ドラゴンの次が方向性が全く違うものを求めていてそれで以前から欲しかった司令塔とかいろんな感情が混じってああなってしまっただけで、期間が開いて冷静になるとああも落ち込まなくても良かったと思ってる。そっちより実はすでにドラゴンから僕の異変は始まっていた事が分かる。


 問題は空を飛ぶ対策だけど、これはグリフォンの時にてこずったからその応用で良いとおもう。今回特殊だったのはグリフォンによる空中部隊と龍のった僕が留めさすだけだった。前回空に逃げられるのにてこずったから。ある程度弱らせたら僕が止めを刺してダラダラと長くなってしまう戦闘を切り上げる事だった。どうも空飛ぶ相手って戦いにくいんだよな。


 弓部隊、魔法部隊による攻撃と、今回は背の高い、トロルも有効に使った。僕がトドメを指さなくても龍がブレスで終ってしまった。分かってたことだけど以前と比較するとこの部隊滅茶苦茶強い。空中戦すごい得意じゃないか。僕乗ってる意味あったんだろうか…。ただ空の敵なので僕も空から指示を出したのは良かったと思う。龍の追撃があるからやたらめったら魔法弓打ってもらったら困るから。今回空中部隊を専門に持っていたから戦い方が随分違った。最初の戦略とは全く違ったけど僕が空中に居る事は一応役に立ったと思う。今回何より嬉しかったのはハーピーメイジになった。空中から魔法って魅力的だよね。


 今回女性型だったので気を使ってミーシャにも話してた。

「なんか今回の事で分かったけど僕珍しいモンスター欲しくない。やっぱ僕が欲しかったのって戦力だと思う。だからドラゴン加入してどうも冷めちゃったのがある。ハーピーと較べてやっぱ後にも先にも女性人型のモンスターを求めたのってミーシャだけだと思う」

(なんで僕変な気を使ってるんだろう…)

「私嫉妬なんてしてませんよ。ヤマト様がそういう事を言いたいのかな?と話しただけで」

「うんまーなんというか気遣いしちゃう」

「ヤマトって僕やミーシャを特別扱いするけどなんとなく分かってきた。コミュニュケーション取れるとヤマトってすごく気を回すね。疲れる?」

「うんちょっと疲れる。ミーシャがそうじゃないと思っていてもそれに傲慢になれない。僕コミュニュケーション取れないモンスターたちにかなり無神経な事してると思うよ。それを二人にどう思うかな?って聞いてるの多いと思う。話し相手自体も欲しいけど、それより何より司令塔が欲しかったのは、そういった少し疲れるなって思う部分が合っても欲しいからだよ。そこで分かるのが僕戦力としてのモンスターにしか基本興味が無い…。君ら2人特別だよ」


 僕はかなり重症だった。ドラゴンの先を見出すと数しかないそれは戦争を意味してしまう。それはしたいと思わない。少数精鋭になってくるとどうしてもドラゴンの先を見出せない。なんだかんだで部隊を鍛え上げていたけど、そこまでする必要があるのか?と言う思いはあった。残酷だなと思う部分だが、ゴブリンがドラゴンに勝てるわけが無い。だからその無理を埋めるため、ゴブリンがどこまでいけるのか?と僕は鍛え上げていた。ゴブリンをもう出さなければ良いんだ。でも競争によって高い完成度に仕上がってくるゴブリンを僕は好きだった。僕はこの繰り返しに飽きていた。最初の頃は良かった。ただ下位のモンスターが限界が来て上位のモンスターを求めていく。それがパターン化してくると飽きてしまっていた。最後にドラゴンに到達した時に飽きてしまってるのを自覚した。


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