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禁断の技

 それでも何故やり続けていたのか?と言うと全く楽しくないわけじゃなかった。ただ最初の頃の濃密さが今全く無い。スライムやゴブリンで工夫してて、それらが限界に来てウルフやワーウルフを加えた部隊にしたときの苦労が実った快感。もうすでにあの時ゴールだったんだと思う。ドラゴンすらあの当時の濃密な時間に較べれば惰性にすぎない。今でもドラゴンを手に入れたときの喜びは覚えてる。ただもう覚えてないゴブリンやスライムで工夫してた時代の方が多分充実した時間だった。まともに仕事になったらつまらなくなってた…。


 ハーピーを手に入れたのは無駄じゃなかった。自分が何をしたいのか?に多分何もない事に気がついた。僕は今迷走してる。


 本職であるテイマーと出会って僕は自分はテイマーとは何か違う事に気がついていた。ダックの言葉が気になっていた。僕はテイマーと言うよりアンデッドマスターに近いと。そこからある戦略を思いついた。


 大量発生したモンスターの依頼を僕は受けた。それは勝ち目があるとかじゃなくて一人でやり遂げなければいけないと思ってソロで引き受けた。戦略は単純そのもの。殺した相手をそのばでクリエイトして、すぐぶつけていく無限増殖。大成功を収めた。僕は以前からずっと鍛えていた部隊に何の損害も出さずに勝利を収めた。逆に鍛え上げられた精鋭を手に入れた。


 報酬を受け取り3人で話し合っていた。

「率直に二人どう思った?」


 僕は批判的な視点が無いミーシャには無駄かなと思いつつ戦略面ではきちんと動いてくれるその視点を評価して3人の会議にしていた。


「敢えて言うならもうちょっと活躍したかったなですね」

(ミーシャがずるくなってきたな…、僕が好むようにちょっと批判的にわざと言ってる。いずれ彼女とはゆっくり話し合おう。この発展は創造してなかった。だがこの意見は素直に面白い)

「僕は素直に安全だったのが良かったよ」

「本当にいざとなったら逃げるつもりなんだな」

「だってヤマトじゃないか、僕に逃げろと言ってるの」

「昔はね、そのあたりミーシャが居る時でよかったよ。ミーシャに話しておくけど、スラリンが薄情なわけじゃない。昔僕らの部隊もっと弱かったから。ごらんのとおりスラリンは後方支援型なので無理せず逃げて欲しかったから」

「今は駄目なの?」

「そのあたりまわりに自分の兵隊居るんだから器用にやって」

「なるほどそのあたり僕に考えさせてってことね」

「そうなんだよその時の状況でどうとでも変わるから特に僕からは強くいう事じゃないと最近は思ってる。でさ僕のアビリティって実はこういう能力なんじゃないのかと思ったほど…」

「ヤマトがマスターとしてすげーらしい戦い方だったよね」


「いつもは戦う前に僕の役目は終ってるからね。後は二人に任せてるから。僕の部隊なんて細かい指示無いし…。基本個々のモンスターの地の力だよ。ドラゴンなんて行けーと引けーぐらいしか言ってないと思うわ…。今回凄かったよね。倒してはその場ですぐクリエイトの連続ですぐに突撃の繰り返し。途中でもう結果が見えたときやめようと思ったけど安全策とって最後までやってしまったよ。昔の事ミーシャに話してあげてよ。ある程度記憶の共有があるから良いけど」

「昔はね相手の数が多い戦いまずしなかったから。ヤマト多分やれば勝てたけどクリエイトしたモンスターが死ぬの嫌だからね」

「やっぱヤマト様尊敬に値しますよ」

「今日の戦い方僕それ恥ずかしいところじゃないよ罪悪感すらある。どこかで僕偽善っぽさがあったのかな。モンスター大切にしてるモンスター遣いなんて綺麗ごと。抵抗が一切無かったと言うと嘘になるけど、僕さ実はモンスターへの愛情って鍛え上げた手間隙への愛情が大きい。育てた作物は大切にするけど、野生の植物なんてどうとでも良い。これもっと前に使えばよかったと素直に思った。君ら二人は別だよって言っても説得力無いかな。指令塔になれ独立にかなり器用に考えて動くモンスターは別格。これだけでもすごいのに僕の話し相手としても二人とも絶対死んでほしく無い。僕二人のためなら他のモンスター犠牲に出来る。だからねクリエイト自体に僕は何かを思ってたわけじゃない。この作戦なんか罪悪感もあるけど悪く無いと思う部分もある。大好きな強い新兵のモンスター最後に残るからね。彼らにはすぐ死んで欲しくない愛情がわくよ。今回の死闘を生き残ったメンバーだからね」

「大半は見てるだけでしたね…」

「でも最初は僕ら精鋭が切り崩さないと駄目なんだから。その辺り僕の現場の処理の速さがこそ命だったな。うん確かに今回僕がマスターらしい戦いだったね」


 今の依頼はこういうタイプ少ない。でもそれは僕がスルーしてるだけで相変わらずこれらはギルドにとってはやってほしい依頼だった。格の高い少数のモンスターを倒す。こういういかにも高いレベルの冒険者向きの戦いは僕らは向いてない。やべこの場合僕らギルド最強かも。唯一の欠点はバランス取らないと精鋭部隊が鍛えられない点。ただ終った後手に入る精鋭部隊かなり強いんだよな。犠牲が多いから無理だと思ってた20,30のモンスターの群れ楽勝で全滅させた。これは僕とんでもない能力だと思う。


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