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  作者: 外山
20/216

センス

九頭騒動から翌日の放課後



北脇はいつものように帰宅しようとしていた



すると校門の辺りに浜が立っている事に気がついた



北脇は浜に駆け寄る

「浜さん 何してるんですか?」

「うむ 人を待っている」

浜はそう言いながら斜め上を向いた

その口から僅かに見える白い息のせいか、妙に大人びて見えた

「人?」

「薫姉さぁ~ん!」

北脇が聞き返す間もなく、その【人】はやってきた

「く、九頭!?」

「うむ 遅いぞ」

浜は腕を組み、ふくれっ面で言った

「姉さんって、、、きょ、姉弟ですか!?」

北脇は2人の顔を交互に見ながら言った

「違う」

浜は相変わらず一切表情を変えずに言った

「あ、お前は、桐島達と一緒いた、、、え~っと」

九頭は北脇の顔を指差しながら悩んだ表情をする

(、、、なによこいつ 人の名前も覚えてないの?)

北脇は九頭の態度に内心不機嫌だった

「そうだ!北脇だろ!北脇紗菜!あいつらの中で1番かわいいやつ!」

九頭は満足げに言った

「は、、、はぁ!?あんたバカじゃないの!?」

北脇は急な言葉に赤面し、顔をそらす

「おい そろそろ行くぞ 2人とも」

浜は歩き出しながら言った

「あ、そうだった!」

「って、なんで私も入ってるんですか!?てゆうかだいたいどこに行くんですか!?」

「家」

「家!?い、いいです!遠慮しておきます!」

「ごちゃごちゃ言うなって!」

九頭はヒョイと北脇をお姫様だっこする

「な、なななっ!?や、やめなさいよ!」

「よし寿 そのまま連れていこう」

「はい!薫姉さん!」

「は、恥ずかしいって!なんなのよ一体!!」

嫌がる北脇を無視し、九頭は瞬の家まで北脇をお姫様だっこしていった








「ちょっ、、、浜さん!初心者に容赦なさすぎですって!」

まだ動き方すら分からない北脇はどんどん浜にポイントを取られていく

「向こうだよ向こう!確かまだ場所空いてたはずだぞ!」

九頭は北脇に体を傾け、アドバイスする

「う、、、あ、あんまり寄らないでくれる?」

北脇は恥ずかしそうに九頭に言った

「? なんで?」

「、、、~~!」

北脇は上手く言いたい事が伝わらずまどろっこしかった





しばらくすると瞬と安川も帰宅し、ゲームをしたり雑談をしながら過ごしていた





時刻は6時半頃


外はもうすっかり暗くなっていた


「くっそー!薫姉さん強すぎだよ!」

「ふっふっふ センスが無いなお前は」

浜と九頭は飽きず疲れずゲームを続けていた


「じゃあ私、そろそろ帰ります 瞬さん、お邪魔しました」

北脇は荷物をまとめて瞬に挨拶した

「う~い また来てね」

安川は寝転びながら手を振る

「それ私のセリフね」

瞬は間髪入れずにツッコんだ

「え~?なんだよ、もう帰るのか?」

九頭は残念そうに言う

「あんたはいればいいじゃない」

北脇は冷たくそう言い放ち、玄関に向かった

「う~ん、、、まあいいや 俺も帰ろ~っと」

九頭も立ち上がり、玄関に行った

「なんでついてくんのよ!」

北脇は玄関のドアを開けながら怪訝な顔で言った

「ンナ冷たい事言うなよ~」

九頭は北脇の後を追っていった


バタン


「、、、なになに?なんか良い感じねあの2人」

安川は瞬と浜の顔を見ながら言った

「、、、さぁ、私は知らないけど、、、」

瞬は浜を見る

「私も知らん」

浜はゲームに集中したまま答えた







「うぅ、、、また寒くなったわね、、、」

北脇は歩きながら呟いた

「こんだけ寒いんなら雪ぐらい降ってほしいよなー!」

九頭は夜空を見上げながら言った

「いいから、早く帰るわよ」

北脇はスタスタと先に歩く

「え、、、ま、待てよー!」

九頭は慌てて北脇の横まで駆け寄った


「お前なぁ、先々歩くなよなー!」

九頭は北脇を指差しながら言った

「横でギャーギャー騒がないでくれる?恥ずかしいじゃない」

北脇はキッと九頭を睨んだ

「う、、、そ、そんな怖い顔ばっかすんなよ、、、モテねえぞぉ?」

九頭はひるみながら言い返した

「、、、ふん、何よ 分かってるわよそんな事、、、」

「え?」

「どうせ私は、、、みんなみたいに愛嬌のある顔出来ないわよ 優しい言葉もかけらんないし、、、歩さんや徒仲みたいに女の子らしくないわよ」

北脇はいつもの口調ながらも、落ち込んでいるようだった

「、、、う~ん よく分かんねえけど、、、」

九頭は腕を組ながら考え込む

「俺から見たらやっぱり、、、お前が1番かわいいけどな!」

九頭はニカッと明るい笑顔で言った

「は、はぁ!?そ、そんな事を気軽に言うもんじゃ、、、」

「だからさぁ、俺、思ったんだ、、、」

九頭は北脇の目を真っ直ぐ見ながら言う

(え、、、!?は、な、なに、、、?)

北脇は内心、ひたすらたじろいでいた


「俺、センス悪いんだなぁって」

「、、、は?」

北脇は怪訝な声で反応した

「いやぁ~昔っから俺さぁ、物選びのセンス悪いってよく言われてたんだ!今日も薫姉さんにゲームのセンス無いって言われちまったしな!」

九頭は納得し、満足げに歩き出した

「、、、、、」


ボコッ!


北脇はカバンで九頭の頭をどついた

「ぐへっ!いってえな!なにすんだよ!」

「誰の顔のセンスが悪いのよ!!」

「はぇ!?お前自分で言ってたじゃんか!」

「うるさーい!」

北脇は九頭の言葉を聞かず、次は腹を拳で殴る


「ぐふぅ!、、、な、なんて威婦人な、、、」

「それを言うなら理不尽よ!」

「じ、自分で分かってんじゃん、、、」


ボコッ!!


北脇は最後にもう一発、カバンで九頭の頭をどついた






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