仲良し
桐島と九頭がケンカし、昼休みに仲直り(?)したその日の放課後
浜は下駄箱でニヤニヤしていた
というのも、今日は浜の好きなゲーム、「はばないすでえ XI」の発売日
予約をしないとすぐには手に入れられず、予約をしても運が良くないと発売日には手に入らない
そんなゲームを浜は運良く、発売日に手に入れる事が出来たのだからご機嫌なのは当然である
すると歌を歌いながら下駄箱に来る男がいた
九頭である
「はばないすでえ~♪ただひたすらにはばないすでえ~♪剥き出しのはばないすでえ~♪」
九頭ははばないすでえのオープニングテーマを歌っていた
「~~♪」
「、、、お前もはばないすでえが好きか」
浜はふと九頭に訊ねる
「ん?おう!好き好き!今日最新作の発売日だからさぁ!今から買いに行くんだ!」
九頭は楽しそうに言いながら靴を履き替える
「、、、おそらく、もう売ってないぞ」
「え?」
「あれはかなり人気だからな 初日の店頭ではまあ買えんだろうな」
「え、、、そ、そんなぁ、、、」
九頭は露骨に落ち込み肩を落とした
「、、、やりたいのか?」
浜はしゃがみんで靴を履く
「う、うん はばないすでえやりてえ!」
「よし ならやらせてやろう」
「え!?ホ、ホントか!?」
「ああ 私は今日手に入れる事が出来たからな」
「マ、マジでぇ!?すごいなぁ!」
「うむ 私は浜薫だ お前、名前は?」
浜は出入り口のドアを開けながら訊ねる
「く、九頭!九頭寿!」
九頭は浜の後ろについていく
「ふむ では寿 行くぞ」
「はい!薫姉さん!」
九頭は尊敬の意を込めて浜を姉御とみなした
「、、、ふぅ~さぶ、、、かなり冷え込んできたな、、、」
瞬は1人、帰宅していた
もう12月に突入し、季節は冬となっていた
瞬は制服の上にコートを着用していた
(もう少しでマフラーも要るかな、、、)
瞬はそんな事を考えながらマンションに着いた
瞬が住んでいるマンションはなかなか高級で庶民がそう簡単に住める物件ではなかった
だが瞬はそんな場所にほぼ1人暮らしをしている
というのも、瞬の両親は仕事で忙しく関東地区を中心に色んな場所を回っている
なので両親はたまにしか帰ってこないのだ
ガチャ
瞬は玄関のドアを開けた
リビングの方が騒がしかった
「あっ!あっ!また盗られた~!」
安川は悔しそうに言いながらコントローラーをいじる
「へっへ~!真奈美ちゃんは隙だらけ!」
九頭は得意げに言ってみせた
「、、、、、」
瞬は黙って見ている
「おいお前ら 静かにしないか」
浜は画面に注目し、ゲームをしながら2人に言った
「、、、、、」
「はい、、、」
2人は申し訳なさそうな顔で浜に謝る
「全く、、、マナーがなってないぞ 誰の家だと思ってるんだ」
浜はため息をつきながら呆れ果てていた
「いやここ私の家だから!なんで家主ヅラしてんの!?」
瞬は我慢ならずにツッコんだ
「あ、純 帰ってたの?」
「帰ってたよ!てゆうかなんで私より先にこの家にいるわけ!?」
「まあまあ、そう騒ぐな」
浜は瞬をなだめようとするがゲームは辞めない
「もう、、、ここは2人の溜まり場じゃないんだからね?いつもいつも当然のようにいるけど、、、」
瞬はそう言いながらコートを脱ぎ、カバンを置いた
瞬の家にはいつもこの2人が溜まっている為、両親が帰らない日も、瞬は寂しい思いをする事はなかった
「ところで、、、誰?この子?」
瞬は九頭を指しながら言った
「後輩らしいよ 先輩が言うには」
安川はまたゲームを始めていた
「後輩って、、、桐島君とかと同い年?」
「あ、そうそう!桐島!仲良しなんだ!」
「へぇ~」
「ホントいつかぶっ殺してやりてえなぁ!」
笑顔で言う九頭に瞬は怪訝な表情をみせる
「、、、仲良し?」
「仲良し♪」




