めっちゃ不利でも戦う(★550)
「兄貴」
「?」
「あいつの持っている盾オリハルコン製だぜ」
「兄貴の持っているはブロンズナイフ……」
俺が馬鹿だった。
なんでこんなことしてたんだろ。
「兄貴やばい」
「そのような安物の装備で何ができるというのだ」
「Antiferro remodeled……」
「あいつにそんな初級魔法かけてどうするつもりだ」
「気休めにもなんないぞ」
「いいから見てろ」
放たれた電撃。
そう言うとエルウェンの持っていた盾の方。
その真ん中に迷うことなく一撃を食らわす。
「くそ」
「兄貴のバカ!」
「それじゃ装備は」
「なに」
するとエルウェンの盾が真っ二つに砕け散った。
「あの盾にはレプリカがある」
「おそらく式典用の装備だ」
「さっき会場で違う装備をしていた」
「おそらく本物はどこか別の場所に保管してあるんだろう」
「腰とか」
「ケラケラ」
「よくぞ見破ったな」
「なかなかいい観察眼をしている」
「確かにこんな安物の装備お前なんぞを殺しても」
「これっぽっちも嬉しくない」
「いいだろう本気で戦ってやる」
そう言うとエルウェンは腰の方から小さめの獲物を取り出す。
「!」
飾り用の装飾品の装備を外したエルウェン。
並々ならぬオーラを感じさせた。
「なるほど」
「やはりその小さい方が本物ということか」
「これでおしまいだ兄貴」
「兄貴のために持ってきたんだぜ」
「この装備使ってくれよなイルナ」
「兄貴のためにわざわざ持ってきたんだぜ」
「ありがとうすまない」




