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イルナを助けた理由。(★300)
「聞こえた気がしたから」
「なんだそれ意味わからんやつ」
「ここから魔神がいたとこまでどれくらい離れてると思ってんだよ」
「いやそんな気がしたっつーか……//」
「あ、そう」
「ガキン」
「憎たらしいやつ……いつまでも私の前に」
たったそれだけの理由でこんなとこまでくるなよ。
そういう風に考えちまう。
本当にバカだな、兄貴は。
「これをこっちにして」
「この作動で作業は可能だが次に行くぞ」
「お前が動かしたあれ、覚えてるか」
「あの時のか……?」
「配線を逆にしといただけだったんだが」
「あれのせいで騎士団の機体がダメになったということか……」
「クソ」
おかげでその盗賊娘も先輩も逃げられてしまうということか。
「隊長 ここは一旦引きましょう!」
「そして体制を立て直して」
先輩はどこまでも私の邪魔をするんですね。
「撤退する! 全騎士団に伝えよ!」
「了解でーす」
「お」
「逃げるのかよエルウェン」
イルナの挑発。




