第101話 メナキサイア
ルーナを医務室から拾って、ネーベルにアポを取る。
すると、すぐにネーベルはルイとスイを紹介してくれた。
ルイとスイは水色の長髪の双子の少女。
髪の毛の色が同じという点ではルーナに少し似ている気がする。
そんな水色頭に囲まれる銃夜だったが、このまま俺も水色にしようかなと悩むところだった。
かくして、銃夜達一行はメナキサイアの人を見つけるためにヘリルスを飛び出した。
「本当にいるんだろうな…」
「おまかせください!」
「なのだ!」
ルイとスイは息ぴったりのようだ。
姉のルイに続いて、妹のスイがセリフを完結させる。
そういうスタイルなのか。
ちなみに銃夜達が向かっている先は水没都市メナキサイアだ。
なぜなら、水没都市になってしまっても故郷は故郷ということでメナキサイア人は度々訪れるらしい。
ルイとスイもその中の一人、いや二人だ。
間もなくして、水没都市メナキサイアに到着する。
すると、早速一人の老人を見つけた。
「あのーすいません」
銃夜はやぶからに声をかける。
「はぁい?」
おばあさんだ。
腰がひん曲がっていて小さな老眼鏡をつけている。
そのおばちゃんには少し事情を説明し、俺達を来た方向に案内してもらうことにした。
きっとこれでたくさんの復讐心をもったメナキサイア人に出会える。
なぜなら、このおばあさんがメナキサイアに来ていることが理由として挙げられる。
こんなおばあさんですら故郷を忘れられないのだ。
やがて、一つの小さな村にたどり着いた。
その村は全く発展しておらず、まるで、原始時代にでも来ているかのようだった。
そして、奥から一人の男がやってくる。
おそらくこいつがこの村のボスなのだろう。
「なんだ?あんたら?」
その男はゆっくりと近づいてきて銃夜達に話しかけた。
「突然悪い――」
銃夜の頭に衝撃が走る。
一瞬のことだったので、ルーナ、ルイとスイも対処することができなかった。
「くっ……」
そして、その村にいる複数の村人達に一気に囲まれてしまった。
ルーナ、ルイとスイは共に首に刃を向けられているので逃げようにも逃げられない。
「ジューヤ大丈夫か?」
「なのだ!」
銃夜はその衝撃で口から血を吐いたりしたが、大丈夫のようで、頭を上げ、その男と目を合わせた。
「話を、聞けよ」
まだ、先程の衝撃が残っているのか、少しどもっている。
「お前ら、魔王軍か?」
その男はとうとう口を開いた。
銃夜の頭に雷鳴が轟く。
(そうか…忘れていた…魔王軍の復讐心が強い=警戒心がとてつもない…)
「ち、ちがっ」
再び、衝撃が響いた。
「くっそっ……」
それでも銃夜はその衝撃に耐える。
(やるしか…ないのか…?)




