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虫除けスプレー

夏は暑くてただでさえイライラするのに、虫までわいて鬱陶しいったらない。

自分の部屋に蚊がいるようだ。

腕とか足とか蚊に刺されがいっぱいだ。

ムヒは塗ったが、やはり元を絶たねばなるまい。

しかし捜してみると、あーら不思議! 見当たらない。

英語の教科書を準備してさがしたのに...。


どうしたら、いいんだろう?


そんなときは………蚊取り線香でしょ!

あのグルグルがだんだん小さくなっていくのは見てて楽しいし、緑色も目に優しい。

あれ見ると夏だなあ、って感じる。


だから蚊取り線香を取り出して、火をつけようとしたんだよ。

なかなかつかないマッチと格闘して漸くついた!と思ったら不思議空間だよ…。


今度は何なの? まくらにはあれが夢じゃないんだとしたらお礼言おうと思ってたけど、おんなじのが二回出てきたことってないしなあ。

多分別のやつだよね。


「不満?」


別に不満って程でもないけどさ。

やっぱり読んできやがりますかい、もう諦めたけども。


「そりゃ、僕らって…、ねぇ? 神様だから。」


かみさま、ねぇ。上様? 随分偉そうに聞こえるけど。

って、この字だと『うえさま』が普通か。


やっぱり神様なの?

しかも複数形って今までの全部神様とか、言わないよね…?


言わないよね!?


「………まぁ、ね?」


なんだそれ! スプレー缶のくせして何なの!

ジャガリコンテだとか、ラメーンだとかが神様なんて絶対嫌なんだけど!

もんもんたちとふわもこたちは、まだいいけどね。


「スプレー缶の、くせ、して...? 馬鹿にしてんの?」


こっわ…。



とか言うとでも思ってんのか!?

いくらカッコつけてみたところででかく! 胸に! ゴシック体で! 『虫よけスプレー お肌サラサラパウダーイン』て書いてあんの!!

更に下には目を回した蚊の絵が描いてある。


怖くないわー。


「ここまで、馬鹿にされるとは…。

面白いな。」


あ、だめだコイツ。マックを表すあのアルファベットの人に違いないよ。

ここにいちゃ、私が危ないんじゃ…?


「ちょっ、僕はMじゃないからね!?

どちらかというとSだ!」


コイツ何を宣言しちゃってるんだろう?

『Sだ!』とか、え。


「いやまて、誤解だ! 違うんだ!」


何が違うって言うんだろう?

やっぱSじゃなくてMなんだ、とか?

…え。


「なあ、その『え。』って結構傷つくから止めて。」


え。


「頼むぅ!」


え。足にすがりついてくるって、そこまで?

って、え。 どうやって円柱が足にすがりつくの?


「お願いだから、やめてくれぇ!」


あー、面白いなぁコイツ。


「わざとなの? わざとだったのおぉー!?

ひっでえ! 平凡な名前のくせして、黒いっでええぇぇっ!?」


ふふふふふふふふふふふふふ。

ふふ、ふふふふふふ。

ふっふっふ。

ふふっ。

ふ。


「あなたの口ってどこについてるの?」


「な、ないです! 僕に口はありません!」


じゃ、どうしゃべってんだよ。

ま、いっか。


「じゃあ、壊し──」


「ごめんなさいぃ! 黙ります! 黙りますので!

お願い、壊さないでぇ!」


そんな物騒なことするわけないじゃん。

やだなあ、もう。

なーに、言ってんの?


「で、ですよねぇ…?」


当たり前じゃん。


「………その、蚊取り線香より僕が活躍できるよ! って、言いたくて呼んだんですけど、どうでしょう?」


どうって、まあそういう意見もあるでしょうよ。


「そうなんですけど。そのしっ…! あなたに使ってもらいたく…。」


んー、なるほどね。

別に使ってもいいよ。


「ほんとですか!」


うん、おいでおいで。


「はい!」


うん、

プシュー!

シュー!

…シュー!


あ、プシューーー!


「何故空間に向かって。」


ちょっと実験。

まだマッチに火がついてるから。





変化なし。



「こ、こわいなぁ。何してんですか。」


つまんないなぁ、スプレー缶いじりも飽きてきたし、帰ろっかねえ。


「え、遊ばれてたの? 僕!」


ちょっと、私が悪女みたいにきこえるでしょーきゃあーい♪


「音符ついたらもう完全に悲鳴じゃないでしょうが!」


だってなんかこの引っ張られる感覚が楽しくなってきたんだもん。



◇◆◇◆◇◆◇◆



「まっさか神様なんてねえ…。」


火はまだ生きてるね。

よしっ、完了。


虫よけスプレーじゃ刺されはしなくても、退治はできないじゃない。


「でもまあ、世の中面白い神様ばっかだね。」

真夏の書きかけの続きを書きました。

ちょっと季節には合いませんね、すいません。


そして少し展開が強引かなぁ、なんていうのは気のせいですから!


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