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運で決まる。ガチャつく現代ダンジョン  作者: 甘井雨玉
1章

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35/52

第35話 ダンジョン構築


 [ガチャ]を回して取り敢えず真っ先にやる事は出てきたダンジョン施設の配置だった。


「一気に[ガチャ]を回した弊害だな。〝部屋〟とか沢山あって配置するのが凄い面倒だ」

「ダンジョンマスターが何言ってるんですか。ダンジョンを大きくしたいって欲求を植え付けられてるはずでしょうに」

「それでも配置を考えたりするのは面倒なんだよ」


 その欲求があるからこそ、[ガチャ]を回した後に真っ先に取り掛かろうと思ったのかもしれない。


「とりあえず時折道を分岐させたりする感じで〝部屋〟を配置していくか」


 フィギュラスが[ガチャ]で出た後からダンジョンバトルが始まるまで2週間ほどの期間があり、その時にも[ガチャ]を回して〝部屋〟を手に入れているので、俺のダンジョンは〝部屋〟の数が12あった。

 その〝部屋〟を配置する際、10個並べた段階で2階層にするかが選べ、階層を増やすのにはポイントは消費しない仕様のようで、俺はダンジョンコアのある部屋が最下層の2階層になるよう配置していた。


 それが今の現状だが、それが一気に大きくなるわけだ。


「……2階層の〝部屋〟数が20個になった段階で3階層にするか聞いてきたな。階層を増やすのは1階層増えるごとに必要な〝部屋〟の数も10ずつ増えていくのか」


 どうやら1階層では10~20、2階層では20~30の範囲で〝部屋〟が配置できる仕様。


 まあどうでもいいな。

 どんどん配置してくだけだし。


 時折〝通路〟を交えて、罠が設置できるようにしつつ、〝部屋〟64個の配置を終えた。

 結果、4階層まで増やすことができたがまだ終わっていない。


「〝毒沼〟〝爆発床〟〝草原〟〝鉄鉱山〟をどう配置するか」


 SRだけあって中々悪くないダンジョン施設が手に入ったが、一歩間違えれば人間と敵対しかねないものもある。

 慎重に配置しないと。


「とりあえず〝草原〟は2階層あたりに設置すれば人も来てくれるか? ……ん?」


 〝草原〟を配置しようとした段階でエラーが出た。何故?


「〝草原〟などの特殊フィールドは〝部屋〟で換算すると複数個に相当しますから。ちなみに〝草原〟だと〝部屋〟20個に該当しますので、現状の2階層には配置できませんね」

「もっと早く言ってくれない?」


 今こそサポート妖精として働いてくれ。


「ふん。意地悪するマスターには情報なんて後出しで十分なんですよ!」


 しまった。少しでも[ガチャ]でいい結果が欲しかったとはいえ、イジメ過ぎたか。


「悪かったよ。ほら、マルティアならどう配置すべきかアドバイスをくれないか?」

「………」

「やっぱりダンジョンをまともに創ろうと思ったら、マルティアの助けがどうしても必要なんだ」

「っ~~~! もう、しょうがないですね。きちんとサポートしてあげますから任してください!」


 ちょろいな。


「2階層に〝草原〟を配置したいのであれば、今ある〝部屋〟と入れ替えてしまえば問題ありません」

「一度配置したものを入れ替えられるのか?」

「人や魔物などがいる場合は無理ですが、今〝部屋〟を配置したばかりで何もありませんから可能ですよ」


 マルティアに言われて入れ替えを行うとあっさりできてしまった。

 1階層を降りてすぐの2階層は広大な〝草原〟が広がっていた。


「〝部屋〟20個相当にしては広くないか?」

「1つの階層におけるキャパシティーが〝部屋〟20個相当なのであって、実際の広さではありませんから。

 ちなみに〝草原〟などの特殊なフィールドを配置した場合は、その階層は全面〝草原〟になりますので、仮に〝草原〟を3階層以下に設置した場合は〝部屋〟を〝草原〟と合成することで〝草原〟自体をさらに広くできます。

 そうすることで次の階層が創れる〝部屋〟の数だけ配置したということになるのです」


 なるほどな。ただ今回に限ってはこれ以上大きくする必要もないし、このままでいいか。

 俺はその調子で、〝鉄鉱山〟(〝部屋〟30個相当)を3階層に設置し、4階層に〝変幻庭園〟(〝部屋〟10個相当)+〝部屋〟30個、5階層に〝毒沼〟(〝部屋〟20個相当)+〝部屋〟30個を設置、6階層に〝幻影迷宮〟(〝部屋〟50個相当)+〝部屋〟6個設置した。

 その際、〝毒沼〟フィールドになった5階層には〝爆発床〟を設置して、かなり危険なフィールドへと仕上げている。


「おおっ! かなりまとも――いえ、他のダンジョンマスターよりも立派なダンジョンになったんじゃないですか、これ!?」


 マルティアはかなり嬉しそうに飛び跳ねており、中々の興奮具合だ。


「じゃあ次は魔物だな。まずは〝叡智叡智テンタクル〟から」

「よりにもよってそれ!? ちょっ、待ってください!」

「どうした?」


 マルティアが慌てた様子で俺を静止してきた。


「前にも言ったじゃないですか。フィギュラスの時は本人があっさりとダンジョンマスターの配下になること認めましたけど、強い魔物ほど未熟なダンジョンマスターには従わないって」

「へー」


 ――ポンッ


「なんで私のアドバイスを無視してスマホタップしちゃうんですか!」

「こっちの言うことを聞く奴が召喚されれば問題ないだろ?」

「うおい!? まさか言うこと聞く奴が召喚されるかの賭けに出てるんじゃ……」

「~♪」

「図星ですか!?」


 さて、一体どんな魔物なんだ。〝叡智叡智テンタクル〟というのは。



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― 新着の感想 ―
叡智を重ねた触手。知的生命体のタコ。つまり火星人と(ウェルズの著作権は解消しています)。マリオネットジェネレーターに三脚(トライポッド)作らせたら蹂躙できますね。……なんて、ありきたりのはずもなく。
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