前時間と尋ね人
皆さんの文が読みやすくてびっくりしました。
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物音が聞こえる、叫び声が聞こえる、笑い声が聞こえる、泣き声が聞こえる、僕は何をしている?、ああ、今日も『フィフティーン?、こんなところで何をしているの?』彼女の声が聞こえる、僕はそっと逆方向を振り返る『もうフィフティーンは、ねえ、どこにいくの?、ついていっていい?』駄目だ、来ると君は死んでしまう、ああ、何故こうも無力なのだろう『ねえフィフティーン、この間言ってくれたこと、私を
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目を覚ました、周りを見渡した、外が明るく目が少し眩む、戸惑いつつ外に出て歩く
「お師匠様?」
「アストライアか」
「し、しょう?」
「早いな」
「い、いえ、お師匠様こそ」
「なあアストライア」
「はい?」
「剣当てしないか?」
「手合わせですか?」
「いや、剣勝負だよ、ほら」
僕はリィンに木剣を投げ渡す、戸惑いながらも受け取り構えた
「いつだったかな、アストライアとは」
「十年前ですかね」
「テイラー式剣闘でいいか?」
「はい、懐かしいですねテイラー北邦領国」
「ああ、テイラーは温暖な気候でとても景色が綺麗だった」
「では僭越ながら私がやらせてもらいます」
二人とも背中合わせになり五歩離れて、振り返り側にリィンが剣を僕に横斬りするところを紙一重で剣を使い防ぎ、反動で少し吹っ飛ぶ、リィンは隙を見逃さずに剣を直線的に突き刺す、近くまで来たリィンの剣を上に弾き、上段斬りを放つ、三段跳びで攻撃を回避したリィンは足元の剣を手に取り、姿を消した
「仙軽術か」
僕は目を閉じ、リィンの出現位置を予想する、背後から上段崩しをすると、背後を振り返り、全力で剣を刺突し、出現したリィンの上段崩しを瞬時に返し、体制の崩れたリィンに下段から中段に掛けて、決めに掛かるが、仙軽術で後手に回りながらも、危機を回避する、この状況でも焦らず状況を見ているのは副団長だからだろう、仙軽術を使用した後姿を確認し一歩で間合いに潜り込み、足でリィンを吹き飛ばし、体制を崩したところに一閃が入ったと見えたが、剣で全てを防いでいた、仙軽術で場を脱し、上空から僕を突こうとする、攻撃を避け、足元を崩し仙軽術でリィンの神経を麻痺させる、僕はそっと首元に剣を置く
「団長が」
「?」
「団長が抜けたのはエレノアさんのことですか?」「・・・どうだろうな」
「あれは自殺ではないですよね」
「・・・何故、なぜそう思うんだ?」
「エレノアさんは魔導騎士の中で杖剣を考えた一任者です、それに首元に麻痺薬独特の刺激臭がごく僅かに感じました」
「確かに麻痺薬の成分が入っていた、エレンの使わない長針の暗器もな」
「確かに首に刺殺の痕がありましたが、やはり他殺では」
「・・・」
リィンの木剣が大きく飛ばし、落ちた木剣を見ると真っ二つに折れていた
「エレンを殺すよう指示したのは国王陛下さ」
「なぜあの方が」
「俺に聞くなよ」
師匠は悲しさの目を向けながら木剣をこちらに投げる、歩きながら溜息をついて陽の出ている方向へ向かった
「もしかしてお師匠様が出ていったのは」
「おはようございます、アストライア様」
「二人なんですから、呼び捨てで構いませんよ、姫」「トゥデイさんは?」
「どこかに行きましたよ」
「あら?」
姫は遠くで二つに折れた木剣を見つけて、私の手の方をジッと見つめる
「木剣で稽古でもしていたんですか?」
「えっ、まあ、そのようなものですね」
「私は見てみたかったです」
「いえ、それほど見せられる物ではありませんし、この後見れますよ」
「いえ、剣試合を見たかったんです」
「ここらへんかな、リン」
「おやおや、これは珍客だな、どうした?、蒼き仙絶者」
「今日の昼頃、あの鉱山から東を荒らすんだが、その間魔物もそうでないものも邪魔をさせられないように、払ってほしい」
「なんと、蒼き仙絶者が戦を」
「その場の見届け人は黒龍アレイス、古代種ヴィクティス、付き人アハト、補助役ソル、ラスレストの姫君の五体だ、頼めるか?」
「無論容易いが、その間暇なのでな」
「観戦していいが、リンの存在はどう説明するつもりだ?」
「それは勿論蒼き仙絶者の妾で」
「やめてくれ、そうだな、古くの友人って紹介にする」
「つまらんのう、だが戦は面白そうだ、呵々」
「まあ、いいけど、それよりティニットは元気か?」「?、なんだそんなことか、ティニットなら何年前かに修行の旅とやらに出かけおったわ、彼奴め、置き手紙だけ残しおって、まだ鍛錬の三分の一さえ終わってないというのに」
「修行?、検討はついているのか?」
「いや、まったくだ、彼奴、逃走だけ上手くなりおって、闘争も少しは覚えておけと」
「じゃ、戦ではないけど、支度をしてくるが」
嫌そうな顔でリンの方を見ると、笑いながらついて後をついてくる
「いやあ、蒼き仙絶者の飯など久しぶりだのう」
「すこしは自重しろよ」
「お師匠様」
「リィンか、なんだ?」
「お師匠様にお客が」
「誰だ?」
「えっと、貴族のような雰囲気の女性で」
「・・・ああ」
「こんにちは、レクア」
「?」
リィンは不思議そうにこちらを見る
「やはり、あなたか」
「あの」
「ああ、あれか」
「あなたの周りは賑やかになられましたね」
「ええ、といっても、知り合いが訪ねてきただけだけどね、元気そうでよかったよニーナ」
「私がここに来たのは世間話をするためでもありますが」
「そうだったね、ついてきてくれ」
「はい」
そう言いながら僕とニーナ、リンが家の中に入り、場に残されたリィンは立ち尽くしていた
「なあ、なぜお前も来る?」
「何をいう」
「いや、置っとけ」
「仕方ない、インビジブル」
姿の消えたリンの頭を力強く握る
「い、いったい、何をする」
「いや、大人しくしてろ」
返答を介せずに二人で地下に向かった
「頑固なやつだ」
「あの、あなたは誰ですか?」
「ん?、これはこれはご機嫌麗しく女王陛下」
「女王?私はラスレスト王の娘であり王ではありませんよ」
「そうか、君は姫様か、それでなんだったかな?」
「あなたは誰ですか?」
「誰ね、名前を聞いているのならリンデットという者だ、人物や人格で聞いているのなら、君等の敵でも味方でもない者だ、職などで聞いているのなら研究者だ、蒼き仙絶者との関わりを交えて聞いているのなら、腐れ縁だ」
「なるほど、つまりあなたは研究者で中立的立場に位置するトゥディさんの顔馴染みの方と言うことですね」
「そのような解釈で概ね良い、ではこちらからも質問して良いかな?ラスレストの姫君」
「ええ、勿論」
「ではあなたの名前はなんなのだ?」
「…どういう意味でしょうか?」
「いや、なに蒼き仙絶者はラスレストの姫と呼び、護衛役の騎士もラスレストの姫という、それは名前ではない、肩書きだ前述でもいい、もう一度聞こうか、あなたに名前は」
「…そうですね、私の名前は」
その頃、地下で研究結果を話し合っていた
「やはり、黒曜に氷の魔力を込めた方が水を出しやすいか?」
「そうですね、黒曜には単純なアルゴリズムを組ませて、氷と火の魔力を交互に込めれば」
「いや、それだと黒曜が壊れると思う」
「では、元から魔力を込めておくというのは、火や氷ではなく」
「なるほど、無系統の魔力をか、確かに他の属性とは異なって上下という位がなく、魔力量で差の決まる」
「はい、無属性であれば使用者が無属性に適正が無くとも、魔力を注いで出すこともできます」
「確かに火や氷は火、水、氷などの適性が必要ということか」
「そういうことです、これが完成すれば、不便がなくなるんですね」
「そうだね、これがあればアイリアは概ね飢饉は問題ないと思うよ、ただ問題は石だね」
「石ですか?、黒曜ではダメでしょうか?」
「うーん、黒曜は確かに便利だけど、その分多量な魔力は保管できないし、保管も完璧ではないから、少しずつ漏れて、どんなに大量な魔力を保管しても一週間ほどで尽きると思う、だけどこれは魔力を保存のみで使った場合だから」
「…内蔵魔力は使用も考えているために、一週間も保管が効かないということですか、魔核を黒曜と錬金しては?」
「いや、二つで反発し合って爆発するから無理だな」
「何かありますか?」
「そうだね、エンチャントトワイライトなんてどうかな、能力を一時的に向上させるという能力が有名だけど、宝剣と名高い素材なだけあって魔力との汎用性が高く、他系統の属性魔力を込めても壊れない石」
「ですが、かなり貴重な物だったはずです、そのような物では多くの方に渡せませんが」
「確かに在庫は三百万ほどだからね、ミストクリスタルであれば水系統の魔術と高い感受性と順応性を持っているから水なら魔力があれば誰にでも水を生成できるし、大量に生成しても壊れることはないと思うよ、ただ」
「お湯ですか、確かに私達はお湯を作ることができないので問題ですが、大量に手に入るのであれば誰も何も言わないでしょう」
「そういえば、ニーナはどの系統が得意だったかな」
「えっと、雷と氷と聖の三種です」
「なるほど、では雷と氷でお湯でも作るか?」
「作れるんですか、ですが私たちは魔力の操作が苦手でして、ろくに魔術も使えませんが」
「問題ないよ、この魔宝石に予め系統の魔力を記憶させておけば、魔力を流すだけでお湯が出るようになっている、だけどこれはあくまでも雷の電気熱、氷の解凍状態、聖の浄化能力を使用した物だから、予備としてあと五つ渡しておくね」
「そこまでの配慮ありがとうございます、それと人化の魔術石をいくつか」
「ああ、もう無くなりそうか、分かった10分ほどかかるから、上で待っていて」
「分かりました」
ニーナが地上に行った後、錬金で人化の魔術石を作る、ニーナは半魚半人のハーフで人魚や魚人とは別種に分類される、魔術への干渉力が高く、魔力からの影響を受けやすく、自然が多く人の多い地上に上がることは少ない、今回の出では人化の魔術石の補給と地上の近辺調査、地上に降りた時に必要な大量の水を補給できる代物の調達をするために、以前教えてあった家の場所までやってくる程、上記への問題が悪化しているのだろう、そこで少し有情な細工を施し、助けになるようにしておいた、頼まれた品を上で待機しているニーナに渡す
「ありがとうございます」
「いいよ、それにさっき聞いたしね、早く帰って使ってあげるといい」
「はい、本当にありがとうございます」
「あっ、まって」「はい?なんでしょうか?」
「この道具を君の手元に置いておくといい」
コイン状の石をニーナに渡した
「これは魔道具ですか?」
「そうだけど、効果は期待しない方がいい、ただのおまじないのような物、けれどきっと一番助けが欲しい時には助けとなる」
「お気遣いありがとうございます」
「気を付けてな」
「はい」
ニーナは急ぐように帰路を辿る、地下室から背伸びをしながら出る
「トゥデイさん、そろそろお時間です、お支度を」
「ああ、リィンはもう行ったか?」
「ええ、トゥデイさんの言っていた場所で、それで」
「どうかしましたか?」
「いえリンさんに」
「なるほど、どう答えたんですか?」
「それは今の」
「勘付かれた、まあ、あいつのことだとは思う、気にしなくてもいい」
「問題ないんですか?」
「ええ、何をしたかも何をするかも分かっていると思いますから」
「わかりました、では行きましょう」
僕はリィンの待っている整地した場所へ向かった、広原には本来の姿でリィンが立っていた、リィンの愛剣、宝剣クェイク、真剣にして神剣というように副団長であるアストライアには宝剣クェイクという物で、本気となった副団長と剣では誰一人勝てていない




