ドアホーンしかもカメラ機能付き!ズームもできるよ?
二本目です。ご来店ありがとうございます。
馬を引きながらお家に。子供達も沢山遊べただろう。こういう日があってもいいなぁ。
到着…ん?門の前に誰かいるな。待ち伏せか?…クソ教会か?
「コア、裏に入り口作れる?」
≪…是≫
一芝居するか…チョイ大声で。
「あ、買い物忘れた。」
三文芝居で皆でUターン。曲がり角ダッシュで裏へ。裏に新たにできた門から敷地内に入り、裏口を消す。
「くそ教会か?何の用だ?一体。」
「大方、馬をよこせとかだろう。今日、街中通ったからな。やるか!おっさん!」
最後の最後でケチが付いた。はぁ、ムカつく。
「ぶっこして、魔の森にでも捨ててくるか?」
「ああ、いい案だ。理不尽叩きつけてきたらそうしよう。生きたままってのも良いな。」
「容赦なしだな。」
「ハゲの1匹や2匹消えてもいいだろう。」
「あなたたち…まぁいいわ。絡んで来たらそうしましょ。雹は手出し無用よ。」
「なんで?セツナ姉さん?」
「…言っちゃ悪いけど”獣人”だから。私たちはいざとなったら”勇者”として戦える。雹はその後ね。今は力を貯めること。多少の理不尽を弾ね退けられるくらいにね」
ちみっこが雹の頭を撫でながら諭す。
「…わかった」
「よし。風呂入って、飯は…食うよなぁ…準備しよう」
お風呂入れて、あるもので簡単にご飯食べて、早々に寝かす。
よし!ミーティングタイムだ。
「魔力じゅうて~~~ん!今日はご苦労様。ピクニックも無事にこなせました。子供たちもいい刺激になったと思う。ありがとう。」
居間の疑似コアを通して、ダンジョンに充填しながら議事進行。
「そうね。ダンジョン内もいいけど。やっぱり自然の中ね。」
「ああ」
「今日はほんとにご苦労様。それで、コア、暖炉のわきに門の様子を映したりできない?」
≪…否…触媒が必要です。例えば魔石等。映像を投影するので大きさが必要。≫
「クリスタルの板は?」
≪…是…ただし魔力保持、術式展開に魔石が必要。≫
「トワ君とりあ、2個出してよ。大きいの」
「これでいいかい」
ごろごろり。
≪…是…では≫
「魔力こめたほうがいい?」
≪…是。簡易なものですが…≫
「構わんよ。充填!」…。
”ぶうううううううぅぅぅ…ん”
「お!映った!」
「す、すごいわね!」
「もう一個に裏の様子もいける?充填」
「おっさん…器用だな…」
「まだ余裕あるよ。」
≪…接続します…≫
”ぶううううううううぅぅぅぅ…ん”
「コア、居間に誰かいるとき…そうだなぁ。おいら達と雹、ビルックがいるときに常時投影は可能か?維持コストは?」
≪…是…問題ありません。コストは魔石の総魔力容量に依存。ただいま1号充填率60% 2号充填率35% フルの状態で200年は持つかと≫
「すご…コアには負担ないんだな?」
≪…是≫
「ねぇ、撮影場所ずらしたりできるの?右、左、とか?」
≪…是≫
「すごいわねーファンタジー!」
「じゃあさぁ!拡大や少し引いた感じもできる?」
≪…是≫
「すげー。まじ優秀だなコア!」
≪…ありがとうございます。マスター≫
「じゃさっそく…俺がやっても?」
わくわくさんだな!トワ君!
「「いいよ」」
「では。コホン。一号に門前を投射。」
”すぅうう”
「あ!まだいやがる!教会か…なぁ、と…紋章?あの人物の胸元を拡大。」
”すぅううう”ズームイン!
「あれ?あれってエルザさんとこの紋章じゃない?」
うん?…確かに!ヴァートリー家の紋章!かれこれ、2時間は待ってるぞ?恐らくその前から…
「げ!本当だ。充填中止。行ってくるわ!」
「「いてらー」」
”ギイィ”門の傍らに控えてた人物がぺこり。
「突然、夜分にすいません。お初にお目にかかります。ミッツ様ですね。先ほど見かけたのでお帰りをお持ちしていましたが…私、ヴァートリー家のもので、ミツゥーヤと申します。」
三ツ矢さん?サイダー飲みてー。てか、すいません…おいらの三文芝居のせいで…。
「ミッツです。始めまして。本来ならば招き入れるところ…この家は特殊でして…まだ調整中で…ですので、大変失礼ではございますが、門前で。」
「ははは。かまいませんよ。エリザベート様より。当商会の外套を作るので一回御来店願えないかと。採寸させていただきたいと」
「外套…ですか?」
「ええ。一目でうちの商会の者とわかるもので、煩わしさの解消の一助になるかと。」
ふむ。雹か…いや、獣人よりまぬけなおっさんの方が何気に問題大だな…
「…はい、解りました。気を使っていただいて…」
「いやいや、当商会も商売です。余計なことで時間をとられるのも損害ですので。」
「ミツゥーヤさん、お気づきでしょうが、私たちは貴殿を見て裏に回りました。今、教会にちょっかい出されておりまして…無礼しました。」
「さもありなん。存じてます。こちらも突然の訪問ですので。では」
「あ、これ持ってってください。これで冷えた体を温めてください」
瓶入りワインを渡す。1.5lくらいか?
「それは…主人に 「大丈夫ですよ。規格外の安物ですよ。黄色印の。ですが、”あたり”ですので、楽しめると思います」 …では、ありがたく頂きます。それではご来店お待ちしてます。」
…足取りが軽くみえるな。”あたり”が効いたようだ。
「いやぁートワ君の機転で助かったよ。ちょっと警戒しすぎか?」
「いや警戒しすぎってことはないさ。」
「そうね。油断大敵」
「それと、門のわきに”離れ”みたいな、お客を迎え入れる小さい小屋?みたいのって作れる?それ以外は立ち入り禁止にして。今日みたいにお客さんが来たら少々。」
≪…是…建築後隔離。地下道で母屋をつなげる等可能。転移魔石で可能。設計はお任せします≫
「ああ、検討してみる。今日の所は終わりかな。疲れただろう休んでくれ。おいらは充填してからねるわ。」
おもむろにグラスと燻製をだす。
「付き合うわよ」
「俺も」
「じゃぁちょっと飲むか。当たりワインと、セツナっちグラスあげるよ。おっさんとペアだけど気にせんと。重いから気をつけて。」
「…わぁ、すごい綺麗…クリスタルガラス?じゃないわね鉱石?まんまクリスタル?」
「あたりー。クリスタルを溶かして作るんだって。破壊耐性ついてるけど気をつけて」
ワインを注ぐ
「綺麗…」
「おっさんに惚れたか!」
”げし”
「阿呆!」ふふふ
「さぁ、楽しもう。」
くいっとグラスを上げる…我ながら…キザいな。
本日もありがとうございました。またのご来店、お待ちしています。




