馬上武器…ロマンだろう!(ミ) そうか?(トワ氏談)
本日、2本目。よろりん。
「そういえば、ブロールさん。馬の騎乗用の馬具ってあるの?こっちって裸馬と手綱だけでしょ?」
そんなんじゃ、おいらは何時まで経っても乗れん…
「馬具かのぉ?で、どんなんじゃぁ?」
かきこかきこ…
「ふむ、北方の獣人のつこうとるのに似とるの。ふむふむ。」
「うん?騎士団のはどうじゃった?ほれ、槍使うじゃろ!槍!」
なるほど、踏ん張り効かないと振れないわな。
「そもそも、わしらは馬乗れんでぇ。あんまり関心がないんじゃ。」
納得。ポニーでもきついわ。重そうだしね。ちっこいおっさんでも”密度”、詰まってる感がはんぱないものなぁ。
「おっさん、俺たち無くてもいいぞ?」
こくりと雹。
「おいら用だよ!でも鐙あると踏ん張りがきくぞ…そうだ、方天画戟!つくろうぜ!」
「…覚えてたか」
「方天画戟?なんじゃぁ其れは…」
「馬上武器みたいな?大型の。」
かきこかきこ。
「こっちでいうハルバード?に似た感じ?種類?」
「ふぬ~~~~面白いのぉ。これで馬上より…ふむふむ。重さを生かしたほうが…」
「っほうぅ。こりゃ、こりゃ。」
「ミッツ殿の世界は平和と聞いたがのぉ。」
「ああ、これは私の世界の古代武器と申しましょうか。しかも他所の国の。で、斬るようにこういうのも。グレイブ?に似たもので青龍刀というのですが」
かきこかきこ
「ふむふむ。なるほどのぉ。しかし…この蛇みたいのは…頂けんのぉ…」
ほっとけ!絵が下手なだけじゃ!龍だ!龍!
「…そこんとこは、装飾なんで。竜?ドラゴンのつもりで。おいら絵があんまり…」
「いや、わるかったのぉ。わるかった!うむうむ!」
”ばしばし”
肩砕けるって!
「で、なんで装飾じゃ?」
「こっちでも偉い人の剣派手でしょう?」
「ありゃ儀式用じゃ。あんなもの戦場でもっとったら、たかられて取られるわ。」
「なるほど…こちらのは戦場の華、とでもいいますか、一騎打ちで武を競う。戦を決する場合も。その武将が持つもの”漢”の心意気ですよ!」
「熱く語るのぉ!”華”かのぉ!」
「ふ~む。華じゃの。青龍刀はトワ、方天画戟は雹って感じじゃの?どうじゃ?」
「なんで?」
…おいらの…は?…うんうん…判っているさ…。
「そうじゃぁのぉ。青龍刀は軽く丈夫に。取り回しよく斬るに特化させての。トワ向きじゃ。
方天画戟は一撃に特化。構造が複雑じゃが改良の余地ありじゃ。とにかく丈夫にしての、重量武器になろう。人族じゃ持てまいな。雹もまだ若い。体もずんずん大きくなるじゃろうて。豹人族の…しかも”力””スピード”に特化したユキヒョウじゃぁ。
”一撃必殺”も叶うじゃろうて。うむ。見てみたいのぉ。」
…真紅のスレイヴニィルにまたがったでかい武器を持つ、雹!おいらもみたい!…で、どこに戦を仕掛けるんだ?
「造ってもらえます?」
「ほ!造るのか?これをかの?」
「面白い仕事じゃなぁ。ワシも乗るぞい。」
いいノリです、フロイダインさん。
「ええ。ロマンです!」
「ふぅむぅ。ろまん?が、よぉ~判らんが、なぜだか解かる。雹のはまだ先じゃぞ?」
「ええ。その時に作っていただければ。」
「ふむ。約束しよう。」
「ありがとうどざいます!並行して馬鎧もお願いします。」
よかった。すんなり決まった。ロマン武器計画。
「うむ。了承した。にしても…このワイン旨いのぉ。いままでのは腐っとったのか?」
「おう。わしもそう思ってたとこじゃ」
「うむ。醸造所で作ったまんまじゃな…。これなら”長期熟成”にも耐えられるじゃろて。」
「こちらにもあるんですか?寝かせたの?」
「少ないがあるぞい。高いがの」
「やってみます?」
「いんや、ワシらは待たんぞ?いや、待てんな。あればあるだけ飲んでしまう。ワシらの目の届かないとこでやるがええ。」
我慢せいよ!
「蒸留酒も寝かすとより美味しくなるんですよ?」
「「「…ほんとか!!!」」」
「ええ。たぶん、きっと?」
「なんじゃぁ。頼りないのぉ。」
「こっちで実験してみますよ。でワイン用に瓶作ってもらえます?ガラスで100本くらい。」
「100本か。ふむ。弟子たちので良いか…同じ規格ならよいの?良い鍛錬にもなろう?」
「ええ。お願いしますよ」
「うんむ。後で試作をとどける。」
「そだ。クリスタルで破壊防止だとどれくらいかかります?」
「うん?ありゃぁ、ここじゃできんぞ?いや、今、話にでた新しい魔力炉ならいけるか?それでも神剣の後じゃの。」
と、フロイダインさん。うん?ここじゃ無理で?新しい炉なら?
「あ!もしかしてクリスタル製品は”神剣”の炉で造られるとか?」
「うんむ!その通りじゃな。」
「鍛冶国に現存する唯一の工廠だの。有史以来、3度ドワーフによって打たれた。そのうちの現存する、唯一の魔導炉じゃ。」
「炉は壊されるの?」
「人族の場合はそうじゃの。打つために魔石を貸し出すようじゃて。」
「なるほど。高価ですものね。」
「そうじゃ。おぬし等みたいにホイホイださんわ。まったく。」
「?鍛冶といえばドワーフだろうに。人間が打つの?」
「大抵の魔剣や神剣は人族の手の物じゃぞ?。現存するのはわしらが打った物じゃがの。」
と胸を張るフロイダインさん。
トワ君の頭にも?マーク。
「?」
「納得いかんか?おぬしらくらいじゃぞ。ワシ等と膝突き合せて一緒に酒飲んで語らうのは。まぁ人族いっても異世界?じゃったか?」
「ほっほっほ。そうじゃのぉ。」
「うむうむ。」
そうか!こういう面でも差別ある訳だ。
「あ!そうか…もったいない。」
「でじゃぁ、神剣の炉で普通の剣を打つのももったいない…とな。しかし、アダマンタイトやら、神銀やらましてや神金なんてホイホイあるもんでもない…で、目を付けたのが宝石のクリスタルちゅうわけじゃ。
試しに作った剣やらは、脆い。破壊耐性つけてもすぐボロボロじゃ。
では、器にしようと。これが当たっての。今では食器工房じゃ。」
「少し考えればわかるじゃろにのぉ。」
「面白い話ですねぇ!」
「面白くあるか!食器以外で使えんのじゃぞ。折角の炉がぁ。使用申請も通らん!あのしみったれめぇ」
「うんむ。親方衆たちからも抗議の声が上がってるのじゃがな。王やら、爺さん連中は、頭が固すぎてのぉ。脳漿すら、鉄のようにのぉ。」
「本来、剣やら包丁などを打つところじゃろうにのぉ。やれやれじゃわい。」
「あらら。」
「じゃが、これからはここで作れる。これほどの魔石の炉は初じゃて。魔力を込めるも者も破格じゃ。楽しみじゃわい。」
「そうなんですか?」
「先も言ったようにこれほどの物はそうない。剣の核に使うのじゃ。で、炉はそれより小さい物、複数の魔石を設置したものになる訳じゃ。」
「なるほどなるほど。」
とぐびり。
「しかぁし、ほんに旨い酒じゃぁて。ワインでこのように思ったことはなかったぞい?」
「好評いただいて何より。”産地直送勇者便”ですので。」
「”無限収納”の無駄遣いじゃのぉ。ま、美味い酒に与かれる。よいの。」
いいのかよ…
ドンチャン後。お土産にワイン数樽。蒸留酒数樽。依頼の酒類を渡す。
ついでに規格外のワインの話をしたら…
「見せてみぃ」
っていうので5樽並べてみた。おっちゃんsがコンコン叩きながらぐるっと一周。
「「「これじゃな」」」と2樽を指さす。試しに飲んでみたら…恐ろしいくらい旨かった…特級より。
あ、もちろん、地の美味さは特級だが、フレッシュ感というか、おいらの好みに合う。
「酒ならわしらに聞けぃ」
と胸を張ってたよ…ドワーフのおっさんたち。
特徴や相違点を説明されたが…解からんって。最後は雰囲気って…。
その当たりの1樽を頂いて、残りの物は進呈して工場を後にした。
お酒はほどほどにねぇ~。
本日もお付き合いありがとうございました。またのご来店お待ちしてます。




